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サキュバス・ファンタジー (1) 召喚と契約

真っ暗闇の中、深い穴に永遠に落下し続けているような感覚が続いていた。
でも、本当に落ちているのか、そうでないのか、よくわからない。

手や足は、体の皮膚の感覚が麻痺したように、何も感じない。
もしかしたら、宙に浮いているのかもしれない。
ただ、体の中が、ふわふわとしているような感じがするのだ。

一体どれ位、その感覚が続いただろうか。
時間の感覚すら、もうよくわからない。

フッと、腰に固く冷たい感触が伝わって来る。
どうやら冷たい床の上に、体を横たえているようだ。
意識はあるのに、全ての筋肉が麻痺しているかように、ピクリとも動かせない。
口からは涎が垂れ、目も開いているのはずなのに、ほとんど見えない。

ぼんやりとした意識の中で、伸びて来た暖かい手が体を上向きする。
そこへ、熱い肉の塊が体の上に圧し掛かって来た。

ぬるぬるとした濡れた熱い肉の感触。
その熱い肉塊は、唇を柔らかく塞ぎ、口から何かを吸い出そうする。
ヌルっと弾力のある肉塊が、口の中に侵入し舌を絡め取る。
舌を吸い取られ、唇を塞がれて、息ができない。

わずかに口の感触が戻って来ている。
しかし、体には力が入らず、どうする事もできない。
その間も、グニグニと舌はねぶり続けられて、口もぴったりと塞がれている。

わずかに鼻で息をするが、鼻で息をする程度では、
ジワジワと息苦しさが増して来るばかりだ。
そして今度は、指で鼻をつままれてしまう。

『ダメよ。鼻で息をしては。』
口と舌が解放されたかと思うと、耳元で女の声がする。
息を求めてあえぎ、深く呼吸をする。
少しずつ、体の麻痺も無くなっているようだ。
解放された口に、再びヌルっとした肉塊が荒々しく迫る。

(これは・・・唇の感触だ!)
やっと頭が回り始めた。
しなやかで柔らかい女の肉体に圧し掛かられ、
激しい口づけに、口が犯されようとしているのだ。
自分の口は、女の口で完全に塞がれてしまっている。

女の舌は、口の中に侵入しようと唇の端から中央へと、
入る場所がないか、舌先でまさぐり、その隙を探している。

その舌遣いに嫌悪感を感じて、唇を閉じる。
しかし女の舌は、甘い唾液を唇に塗り込めながら、
力強く、どこか入る事ができる場所が無いかと、その侵入口を探し続けている。

れり・・・れり・・。
女の舌に荒々しくなめられている間に、唇がジーンと痺れて来た。
息も再び苦しくなっている。鼻は、指で塞がれたままだ。

(息が・・・。)
息を吸うために口の端を少しだけ開き、息を吸う。
女の舌先は、その裂け目を見逃さず、力づくで侵入する。
女の舌先が、固い筋肉の塊のように唇を押し広げる。

(うぅっ・・。)
ぼんやりとした薄暗い景色が見えて来た。
そこには、暗がりに浮かぶ女の目だけが、爛々と光っているのが見えた。
魅惑的な女の瞳が、怪しく見つめている。
その目を見ていると、抵抗する気力が萎えて来てしまうようだ。

口が抵抗力を失って、大きく開いてしまった。
女の舌が、口の中、奥まで伸びて、再び舌を絡め取った。
そして、舌を締め上げるように巻きつき、グニグニといやらしく舐り続けた。

(甘い・・・。)
女の異様に長い舌の感触は、心地良かった。
そして、熱く甘い女の唾液が、口の中に流れ込んで来る。
ヌルっとした質感の女の唾液が、何故か大量に口の中に溜められる。
口の中全てが、ジーンと麻痺するような感覚に襲われている。

『私の唾液を飲みなさい。』
女の見つめる目が、そう言ってるように見えた。
しかし頭の中では、飲んではいけないと危険信号を知らせている。

(苦しい・・・。)
口を唇で塞がれて、女の舌で口を犯され、唾液を注ぎ込まれる中、
その息苦しさも限界だった。

女の甘い唾液をコクリと飲み干した。熱い液体が、喉を下って行くのがわかる。
喉が鳴るを確認すると、女は唇を解放した。

               ◆

息も絶え絶えに女の姿を見上げる。
薄暗くて良く見えないが、均整の取れたプロポーションを見せつけるような、
ぴったりとした服を着ている女が、そこには立っている。
完璧といえるほど整った顔の女。その女は腕組みをしながら言う。

『これで第一段階終了ね。フフ・・。』
ツカツカと再び女は近づいて来ると、軽く指を振った。

ふわりと自分の体が浮く。
手足や腰が、見えない力に動かされて、その姿勢を無理矢理直して行く。
できあがった姿は、見えない物質で作られた椅子に座っているような格好だった。
肘掛けに手を置き、空中に腰をかけているような姿のまま、固定されている。
自分でも、本当の椅子に座っているような感覚しかない。
でも、そこには何も無く、ただ宙に座っているだけなのだ。

その様子を女は満足そうに見ている。
そして女は、背後へ回った。

『今度は第二段階よ。』
何かわからないが、何故か胸の奥が苦しい。

ペロ・・ペロ・・。女の舌が首筋を這った。首筋が、女の唾液で濡れる。
ゾクゾクゾクッ。その感触に背筋がゾクゾクする。

ペロ・・ペロ。。。スーっとする女の唾液の感触。
女は、背後から舐め始めると、その唾液で背中、肩も濡らして行く。
そして、腰や脇腹も、時間をかけて、その唾液を塗りこめるように、
執拗にペロペロと、その唇と舌先で全身を愛撫して行く。

(ああっ・・・!。)
その感触に体を捻ろうとすると、体が椅子に固定されたように動かない。
手も足も動かず、かろうじて首が少し動くだけだった。

背中が、女の唾液でベトベトになる。
すると女は、唾液を手で伸ばし、体中に塗りつけて行く。
ヌル・・ヌル・・。
両腕、胸、臍へと、ヌルヌルとした触感が女の手で広げられて行く。

異様に大量の唾液を吐く女。しかも、その唾液は、妙にヌルヌルと滑りがいい。
しかし、それを異常と捉える思考能力がまだなかった。

女は、胸や臍へと、その細い指を繰り出し、その粘液を広げ伸ばしている。
指先で乳首や臍の穴を弄り、そのイヤらしい動きで性感を高めて行く。
『ウフフ・・。』
女は、楽しそうに微笑んでいる。

一方で、両手の他にも、何か腕を撫でるものがある。
女の両手以外の何かが、体を愛撫しているのだ。

(一体・・何だ!?)
撫でられている腕に顔を向けると、皮膜状の羽根が手のようにしなやかに動いて、
やさしく唾液を両腕にすり込んでいた。

驚いて体を強張らせると、耳元で女の声がする。
『ごめんなさい、驚かせちゃったかしら。じゃあ、こっちの方がいいわね。』
すると、腕をなでさする皮膜の羽根が、グニャリと形を変えて、女の腕へと変わった。

『これでいいかしら。ウフフ・・。』
女はそう言うと、耳の縁をベロリと舐めた。
その官能的な感触に、体が反応してしまう。

『アラ。耳も感じるのね。』
女の舌先が、耳のしわをなぞり始め、耳の敏感な場所を刺激する。
直接耳に聞こえる、ニチャ、ニチャという音は、股間を熱く刺激した。

(あああ・・・やめてくれ・・。)
そう思うが声が出ない。
女の器用に動く4本の腕が、熱く体を愛撫し続けている。
先ほどまで、皮膜の羽根だった2本の腕は、体を抱き込むように伸ばされて、
腕の上から握って、指の股に指を入れて強く握り締めている。
指の股の間の敏感な部分まで、女の指で刺激されている。
女の長い指先は、手の平の性感帯も、サワサワと撫でて励起して行く。

(うう・・。)
体中をまさぐられる快感に首をうなだれると、女は、サっと体を離した。
陰茎は固く勃起こそしていないものの、タラタラと筒先から汁が染み出ている。

『そろそろ第三段階ね。』
座っている腰の後辺りで、女の声がするや否や、腰に女の熱い唇が押しつけられた。

(あああっ!!!)
異常な快感に、体が悶える思いだが、動かない体ではどうする事もできない。

チュ・・チュ・・。
女の唇が押し当てられると、腰の奥から異常な快感が湧き起こってくる。
レロ・・レロ・・。
更に女は舌で、腰の回りを舐める。腰全体がジワジワと快感で熱くなる。

(ダメ・・だ・・。)
背後から、一対の手が太ももに伸びて来る。
外側から優しく、太もも、膝、ふくらはぎと女は撫でまわして行く。
その手の平は、女の唾らしき液体で、ヌラヌラと濡れている。

更に、股間の内側からも、ヌラヌラとしたもう一対の手が、
内股から膝裏を撫で、女の4本の手が下半身をぬるぬると愛撫するのだ。

『4本の手でされるのは、気持ちいい?』
女の声は、楽しんでいるかのように弾んでいる。
その声は、丁度お尻の穴の辺りから聞こえる。

ペロン。女の舌先が、尻の割れ目を這う。
(あっ!!)
ペロン・・ペロン・・。
尻の割れ目を舐められている!!。
内股を愛撫していた手が、今度は尻へと伸びて行く。
触るか触らないか位の感触で、臀部を女の繊細な指先が這いまわる。
(あ゛あ゛あ゛・・・。)
その女の指の感触に、堪らず尻がビクビクと痙攣する。

『ねぇ・・何を期待してるの?』
女は鼻で笑うと、肛門の周りでペチャペチャと音を立てる。
指先とは違う、ザラっと、そしてヌルっとしたこの質感。

(舌で舐められてる!!!)
女は、その舌先で、肛門の穴を舐めていた。
ベロベロベロベロ・・。
尻に加えられる不思議な快感に、陰茎がいきり立ってしまう。

『もう充分ね。』
女は、満足そうに言った。

               ◆

女は前に回り、堂々と立ちはだかる。その姿は彫刻のように美しい。
しかし、大きい胸は汗で光り、呼吸と共に上下に動き、彫像ではないのだとわかる。
そして皮膜状の大きく広げられた翼と、お尻の辺りから下がるヌルリとした尻尾が、
この女が人間ではない存在である事を、はっきり示していた。

『それじゃ契約させてもらうわよ。』
女は歩みより、股間に顔を近づける。
手で陰茎を持ち上げ、おもむろに口に頬張った。
温かい粘膜に包まれて、もう限界だった陰茎が、激しく痙攣し精液を放出しようとする。

(ううっ・・・。)
すかさず女の指が、強く根元を締めつけ、精を漏らすのを許さなかった。
女の目を見ると、その目が薄暗い中で黄金に輝いて、有無を言わさない。

『まだ出してはダメよ。』
女の意識が、脳に直接流れて来る。

女は、指で締めつけたまま、ゆっくりと口の中で陰茎をしゃぶり続ける。
一体どうなっているのだろうか。
何枚もの舌で、亀頭やカリ首、裏筋を舐められているようだ。

(ああっ・・ああっ・・。)
恐らく実際に何枚もの舌があるのかもしれない。
この女なら、そう違いないと思わせる何かがあった。
美しい女の唇の中に、自分の陰茎が吸い込まれている。
そして、女の口の中で、異常な快感を与えられていた。
またすぐにイキそうになるが、女の指の締め付けが放出を許さない。

(出し・・たい・・。)
ゆっくりと、やさしく、それでいて鮮烈な刺激が陰茎に与え続けられている。
グニグニグニ・・。
一方で、陰嚢は荒々しく揉まれ、精液の生産が促されている。

大きく広げられた皮膜の羽根で、体をやさしく抱きしめるように包み込み、
皮膜の先や、その皮膜自身を震わせて、柔らかく体全身を愛撫する。

その時、女の尻から伸びている尻尾が、しゅるしゅると別の生き物の様に動き、
背後へと回り込んで行く。
チョン・・。肛門が尻尾の先で、弄られている。

(うう・・。やめてくれ・・。)
もう目を開けてられなかった。
チョンチョン。
尻尾が先が、肛門の様子を探るように動く。
(ダメだ・・。やめてくれ!!)
その意識を読んだように、女が言う。
『ダメよ。契約させてもらうわよ。ホラ!』
ヌプ。肛門から女の尻尾の先が、ゆっくりと侵入する。

(ああぁっ!!。)
尻尾の先は、グリグリと奥まで進んで、腸にまで侵入している。
コリコリ・・。
尻尾の先が、体の中を弄っている。
異形の者に犯されている!と改めて認識して、戦慄を覚えると共に、
体に、例え様のない快感も感じていた。

グリグリグリグリッ!!
陰茎の根元が痙攣するような刺激が、女の尻尾によって、前立腺に与えられる。
(あっ・・あっ・・あっ!)
快感に首をうなだれ、もう何も見る事ができない。

(そろそろイっても良いわよ。)
女に、そう耳に囁かれたような気がした。
「ううっ!」
ビュロロロロロッ!!
放出した精液が、猛烈なスピードで一気に女の口に吸い出されて行く。
精液と一緒に、自分の魂まで吸い出されそうな感覚がする。
同時に、陰茎の根元がビクビクと痙攣する。
その痙攣に合わせて肛門の中の女の尻尾も脈動して、その脈動がより一層、
快感を引き起こして、体の中を異常に痙攣させる。

(あくっ!!)
その快感で脳が焼けついたように、頭の中が真っ白になった。
ビクンビクン・・。

それでも体は痙攣し続ける。

               ◆

気がつくと、目の前の女が言った。
『私の名前はサキ。お前はタロー。お前は、これから私の下僕だ。』
それが記憶を失った自分の、最初の記憶だった。

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テーマ : 官能小説 - ジャンル : アダルト

タグ : ファンタジー  連作  肛門  前立腺 

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