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サキュバスター3 第1話 サキュバス改造人間

ここは、悪の秘密結社サQバスの秘密基地である。
一人の若き男が捕えられて、その体を魔改造されて、改造人間にされてしまっていた。

               ◆

「うぅ・・・。」

目を覚ますと、幾つもの眩しいライトが目に入る。
一体、何が起きたんだろうか・・。
寝ている体を、ゆっくりと起こそうとする。

ギシッ。
手足が固定されていて、動かす事ができない。
鉄の輪を、手首や足首に嵌められているようだ。
それに鼻をつく、この消毒薬のような匂い。
ここは・・・病院?

意識はまだ朦朧としているが、首が多少動くので、周りを見まわしてみる。
緑色の手術着を着た女性達が覗く様に、見下ろしていた。
マスクをした女達の顔は、目だけが覗いて見えている。

一人の女が、ボソボソとマイクの様な物に話しかけている。
すると、ガチャリという扉の開く音と共に、コツコツと歩く足音が近づいて来る。

『目は、覚めたかしら?』
髪のウェーブした妖艶な美女が、顔を覗き込むように話しかけて来た。
美女は、黒いビジネススーツを着ている。

取り囲んでいた手術着の女性達は、美女に一礼をして下がって行く。
一体、誰なのだろうか。

美女は、パチリパチリとベッドの脇にあるスイッチを入れるような動きをした。
そして、自分の手を男の着ている服の上から、胸の辺りにそっと置いた。

「ああっ・・。」
美女が手を置いた、胸の辺りから、くすぐったいような感触が湧き起こり、
背筋をゾワゾワっと駆け抜けて行くのがわかった。

『いい感度ね。フフフ・・。』
妖艶な美女は、うれしそうに笑う。

美女の手は、直接肌を触ってないのに、直接触られたように感じる程、
いや、それ以上に体は敏感に感じてしまう。何かが、おかしい。
美女は、その疑問を見透かしたように言う。

『我が秘密結社の最新技術で改造された、このボディは気にいってもらえそうね。』
美女は、胸まさぐりながら言う。

秘密結社・・?その疑問を考える前に、異常な快感が体を貫いた。
「あうっ。ああっ!!」
美女に乳首を弄られて起こる激しい快感に、悶えるしかなかった。
悶える様子に満足した美女は、手を離し、満足そうにこちらを見ている。

『あなたには、私の下で働いてもらうわよ。』
美女は、言う。
秘密結社・・。改造されたボディ・・?。働いてもらう・・?。訳がわからない。

艶かしく動く美女の手から紡ぎ出される異常な快感に、何も考える事ができない。
美女の少し開いた唇の中では、舌が濡れて光っている。

『どうしたの。返事は?』
美女の手が、股間に伸びる。
「ああっ!」
味わった事の無い、甘美な刺激が股間に伝わる。
『ハイはどうしたの、ハイは?』
美女のサディスティックな目。
『あまりに気持ち良くて、返事もできないのかしら。』
それでも美女の手が、休む事は無い。

『ホラ、イキなさい。』
美女の手が、一層激しく動いた。
「ぐわあああっ!」
ビュワーッ!。精液を発射する感覚が、脊髄を駆け抜けた。

『フフフ。ちょっと触っただけでイっちゃうなんて・・。
 もう改造前の体には戻れないわね。』
美女は、嘲弄するように言う。

『これからは秘密結社の為に、忠誠を尽くしなさい。』
何も答えられない。いや、答えようが無かったのだ。

『フフ・・。ちょっと脳をいじらないとダメなようね。』
美女の姿が、次第に変わって行く。
しっかりと着こなしていたスーツが、飴が融けるようにぐにゃりと変化する。
胸と腰の膨らみを強調するような、赤いボディスーツの姿へと変わる。
美女の腰からは、何故か長い尾が生えている。

美女は、秘密結社の女幹部なのだ。

               ◆

(!!!)
男は、驚きのあまり声が出ない。

女幹部の両手が、男を頭をやさしく固定する。女幹部の目と男の目が合う。
女幹部は、イヤらしい目で見つめている。

チロ・・。女幹部は、舌なめずりする。その様子はとても淫猥だ。

シュルシュルシュル・・。女幹部の舌が突然伸びて、男の耳に入り込んだ。
ヌルヌル動く舌が、男の耳の中の快感を励起する。
ズルズルズルッ!!!ニチャ・・ニチャ・・。

「あああ・・・。」
男は、呆然自失になり、声が漏れる。

次の瞬間、男は叫び声をあげる。
「あ゛あああああーっ。」
男は、股間が焼けるような熱さを感じていた。
男の股間の部分に、女幹部の腰から伸びる尻尾が、ホースの様に吸いついている。
ドクン・・ドクン・・。
女幹部の尻尾は、男の股間に脈動しながら吸いついている。

『これで、あなたも組織に忠誠を尽くさざるを得なくなるわよ。』
自分の舌が、男の耳の奥まで入り込んでいるのに、女幹部はしゃべり続ける。

男の股間に繋がった女幹部の尾は、蛇の様に蠢いている。
その動き合わせて、男の脳には快感の波が押し寄せて来る。

(ああっ・・。)
ビュワッ!。男は、声も出ないまま、快感に体が痙攣する。
ビュワッ!ビュワッ!。精液を発射する快感が、何故か何度も繰り返す。

(あはー・・・。)
何度も押し寄せる会館に、男の脳は、もう焼け切れそうだった。

『イってもイッても、終わらないわよ。
 何度でもイク快感が味わえるように、改造されてるんだから。』
女幹部は、男の耳の穴に入った舌をくねらせながら言う。
ビュワッ・・ビュワッ・・。男の頭の中は、次第に白くなって行く。

男の耳を責める女幹部の舌が、徐々に奥へ奥へと侵入して行く。
プツンッ。
「ア゛・・ア゛・・。」
一瞬の衝撃の後、頭の中が直接舌で舐られて、男の意識は燃え尽きた。

『組織に忠誠を誓うわね。』
意識の無くなった男に、女幹部は、うれしそうに尋ねる。

「ハ・・イ・・。忠誠ヲ・・誓い・・マス。」
男は、オウムのように答えた。

女幹部は、満足そうに自分の舌をシュルシュルと巻き戻して行く。
女幹部は、ついにこの男を自分の支配下に置いたのだった。

               ◆

女幹部は、再び姿を飴の様に変化させて、キャリアウーマンのようなスーツ姿に戻る。
そして、手術着姿の女達に一言二言何かを指示すると、どこかへ立ち去ってしまった。
手術着姿の女の一人が、意識を失った男の顔に奇妙な仮面を被せた。
この仮面は、結社の工作員の証だった。男は、ついに結社の工作員にされてしまったのだ。


しかし、その男の目の奥深くに、微かに知性のかけらが残っている事に、
手術着姿の女達は、誰一人気づいていなかった。

                                    つづく

               ◆

-次回予告-
遂に秘密結社サQバスの魔の手が、学園を襲う。
怪人クインビー・サキュバスの淫らな作戦とは。
次回、サキュバスター3「第2話 恐怖!蜂女現る。」
お楽しみに!


サキュバスター3 第2話 恐怖!蜂女現る。
サキュバスター3 第4話 サキュバスター3、参上!
サキュバスター3 第4.5話 怪奇!キス魔サキュバス

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テーマ : 官能小説 - ジャンル : アダルト

タグ : フェチ  連作  人外  SF 

サキュバスター3 第4.5話 怪奇!キス魔サキュバス

一方、ある町では、男性達が、突然失踪する事件が相次いでいた。
その失踪者に共通していたのは、ある特定の範囲内に住んでいて、比較的若い、
体力のある男性達ばかりという事だった。
警察の捜査は難航してたが、事件を解決する為の細い糸が、1つの場所へ繋がっていた事がわかった。

失踪した男性達は、皆、歯医者に通っていたのだ。

               ◆

とある歯科医院。男性が待合室で待っていると、名前が呼ばれる。
『部屋にお入り下さい。』
受付の女性が言う。

部屋からは、ボーっとした顔の男性が、ロボットの様に歩いて出て来た。
入れ替わりに、呼ばれた男性が部屋の中に入ると、ピンクの服を来た助手の女性が、
椅子に案内してくれる。椅子に座ると、座席がベッドのように倒される。

ペタペタと、別の人が近づいて来る足音が聞こえる。
振り向くと、白衣を来た女性が立っていた。
「あれ?いつもの先生は?」
椅子に座った男性が聞く。
『先生は、急な用事でお休みなんです。なので、代わりに私が診察しますね。』
マスクをした美しい瞳の歯科医にニコリと微笑まれて言われたら、何も言えないだろう。

女医は、スラっとした体に白衣を着て、長い髪の毛は後でまとめている。
化粧は申し訳程度に、眉と目の周りだけにはしているようだ。
鼻の周りにあるそばかすが、薄っすら見えている。
逆にそれが、女医の顔の白さを浮き立たせて見せていた。

女医は、チラっとカルテを見た後、反射鏡を持って口を開けさせる。
『はい、口を開けて下さい。』
美人の女医が口を中を真剣みている様子に、男はドキドキする。

次の瞬間。
カチャン。椅子から飛び出した鉄の輪が、男の手と胴を固定する。
「えっ!」
男が声をあげようとした瞬間、女医は自らのしていたマスクを取り去り、
その唇で、男性の口をぴったりと塞いでしまう。

女医の唇と舌は、なめくじが口の周りを這うような感触を起こして行く。
女医の口と鼻から出る妙に甘い息が、男の抵抗力を奪って行く。
男の体に入っていた力が、次第に抜けて行く。
女医は、ダラリと力の抜けた男の顔を、ゆっくりと舐め始めた。

まずは、男の口の端を、女医の唇と舌先がねぶる。
ヌチャ・・ヌチャ・・。
女医は、口の中にたまった唾液を、しなやかに動く舌先で男の顔に塗りつけて行く。
頬を吸っていた唇は、ゆっくりと顎の方を吸いはじめる。
女医は、顎のエラの辺りを、吸いながら舌先で舐めている。
「あぁっ。」
男の声が漏れると、手で口を塞ぎ、エラから顎の先へ、ゆっくりと舐めて行く。
唇は、男の尖った顎の先をしゃぶったかと思うと、首筋に舌を這わせて行く。
男は、女医の舌の感触に背筋をゾクゾクさせて、体が時折ピクンと痙攣する。

女医は、首筋を右や左に舌でなぞると、その唇は、ゆっくりと耳の方へと移動して行く。
既に男の目は虚ろになり、体はダラリと弛緩してしまっていた。
そんな男の表情に、女医は満足そうに笑みを浮かべる。

なめくじのように這って進む女医の唇は、既に男性の耳に達している。
女医の唾液の跡が、本当になめくじの這った後の様に、男の顔に光の軌跡を描いて残っていた。

女医の柔らかいピンク色の唇が、男性の耳をしゃぶる。
じゅる・・じゅるじゅる・・。
女医は、じゅるじゅると耳を唾液まみれしながら、男の耳朶をしゃぶり、
舌先で耳の皺をなぞっている。男の顔色は、快感に紅潮している。

にゅ・・にゅるぅ・・・。
女医の舌先が耳に挿入された。男の耳の中で、女医の舌先がピチピチと跳ねる。
ピチャピチャという汁気のある、イヤらしい音が男の耳の中でする。
「あぁぁ・・。」
男性の口からは、小さくうめき声が漏れ、涎が口の端から垂れる。
女医は、涎で濡れた男の口を手で塞ぎ、うめき声が外に漏れない様にする。

女医は一度口を話すと、椅子に横になっている男の上に馬乗りになろうとする。
女医の白衣の下はミニスカートだった。女医が足を大きく開くと、スカートが上にめくれあがる。
男の股間は、微妙に膨らんでいるが、女医はそれより前の腹の辺りに腰を下ろした。
露になった女医のパンストの付け根が、男性の腹に押しつけられる。

女医は改めて、男性の顔を両手で挟み、ベローっと大きく舐め始める。
ベローォ・・ベローォ・・ベロベロベロベロッ!!

女医は、男の鼻の頭をペロペロ舐めたかと思うと、今度は、舌先を鼻の穴に入れる。
そして、鼻の穴に口をつけて、息を吹き込んだかと思うと、逆に吸う。
男は、女の息を深く吸い込み、頭の中が霞がかかったようにぼんやりしている。
甘い、そして生々しい息が、男の鼻の中を行きつ戻りつする。

鼻の頭が唾液でびしょびしょになると、女性は、今度は男の目を舐め始めた。
まぶたの隙間を舌で、ベロベロと舐めて行く。
にじみ出る、塩気を含んだ涙は、女医の舌先が舐め取って行く。
女医の舌先が、刺激に閉じられている男性のまぶたを開くように割り込んで、
遂に男の目の玉を直接舐める。

痛いような気持ちいいような、初めての感覚に男性は体をピクピクと動かす。
女医は、その動きを楽しむ様に、両目を執拗に舐めている。
(あ・・たす・・けて・・。)
男は、悶えることもできないまま、目をベロベロと舐められている。

顔全体が女医の唾液でベトベトになった頃、男は恍惚の表情を浮かべていた。
女医は改めて顔をしっかり両手で掴むと、男の口を自分の唇で密封した。

女性の長い舌が、男の口の中の快感を引き出して行く。
歯茎や、頬の内側をなぞり、舌の裏側や喉の奥まで舌先が伸びて行く。
じゅる・・じゅる・・じゅるじゅるじゅるっ!!
汁気のある音が、男の脳に響く。

独特の甘さのある女医の唾液が、口の中に注ぎ込まれる。
喉を滴り落ちていく女医の唾液は、男の口や喉を麻痺させて行く。
その淫汁は、男自身の思考も奪って行くようだった。

               ◆

女医の手が、男の胸や腹を触っている。
その手からは、何か粘液の様な物が分泌されているのか、
女医の手の触った後の男の体は、ベットリと濡れて光っている。

それだけではない、手の辺りからはピチャピチャと舐める音さえしている。
そして、その手が触った後は、服がボロボロに溶けてしまっているのだ。

女医は両手を、男の乳首の辺りに押し付ける。
男の体が、女医の両手から与えられる快感に、ピクピクと動く。
2つの乳首は、手の平にある2つの口に甘く咥えられて、その舌先で舐められていた。
驚くべき事に、女医の手の平には、淫猥な口が両手に1つずつ付いていたのだ!

女医の手は、次々と位置を変えて行く。脇腹、臍、腰。
女医の手が動く度に、舐められるような感触と共に、衣服がボロボロと溶けて行く。
チュパチュパと吸う複数の音が、イヤらしく響く。

女医の両手が、遂には男の股間を襲う。
女医が、両手で男の股間の陰茎を挟む様に押さえる。
(あぁああっ!!)
痺れているはずの、男の体が仰け反った。

怪人と化した女医は、両手の平の2つの唇で、陰茎を両側から舐めているのだ。
陰茎の腹を、女医の手に付いた2つの唇が、蛭の様ににゅるにゅると上下に移動する。
「あ・・あぁ・・・ぁ・・。」
快感に、男の口から声が漏れ出す。
男の腰がじっとしていられない様にくねり、その甘美な刺激から逃げ様とする。
ギイッィ!!
椅子の鉄輪が、軋む音をたてた。

しゅるしゅるっ!!
女医の舌が、うねりながら長く伸びる。
女医は、既に人間の形を失い怪人と化している。
口からは、淫猥に蠢く何本もの細い舌を伸ばし、男の体に巻きつけてその味を味わっている。
舌から分泌されるヌルヌルとした液体が、衣服を溶かし、男性はほとんど裸にされている。
さらに、そのヌルヌルとした液体は、男の性感を増幅させていた。
細く伸びた舌が、男の体に巻き付き、ヌルヌルと舌が動く度、男は快感に悶えている。
そして2本の手についた唇もまた、男の快感を引き出していた。

シュルシュルシュルッ!!
鋭く伸びた、一本の舌先が、男の肛門にヌルヌルと侵入して行く。
ヌル・・ヌルヌルヌルッ!!・・・。
舌先は、いやらしく肛門への出入りを繰り返して、男の体の奥の快感を刺激している。
ジュプ・・ジュボッ・・。
ジュポジュポと音を立てて、女医怪人の舌が出入りする度に、男の陰茎がピクピクと痙攣する。

『ウフフ・・・』
怪人と化した女医は、男の悶える様子を見て楽しんでいる。
男は、快感に歓喜の声をあげたくとも、口の中にも女医の伸びた舌が入り込み、
喉を塞いで、声を出す事も許されない。

陰茎に巻きついた舌は、グニグニと陰茎を揉み、そして舌から分泌する唾液で、
ヌルヌルと擦っている。
鈴口からは、更に細くなった舌先が挿し込まれて、発射する事もできない。
しかし、その先端は尿道の内側から、前立腺を刺す様に刺激して、発射を促している。
一方で、肛門から入れられた女医の舌も、前立腺の辺りをコリコリと撫でている。

体中の穴という穴に、女医の口から伸びる何本もの舌が刺し込まれて、
男の脳は、快感で埋め尽くされている。

女医怪人は、充分に男を嬲り満足したのか、男の穴に挿し込んでいる全ての舌を、激しく動かした。
(あくぅっ!!!!・・)
味わった事のない激しい快感に、男は意識を失った。

怪人化した女医は、尿道に入った1本の管状の舌先で、精液を無理矢理吸い出して行く。
ズュルルルルルルルルルッ!!
舌に巻きつかれて動けない男の体が、無理矢理吸い出される快感に打ち震える。
ズュルッ!!ズュルルルルッ!!
濁った音と共に、精液が吸い出される。
男の悶絶は、女医が全ての精液を吸い出してしまう長い間、続いていた。

               ◆

その男の悶絶が収まると、男の体はカラカラに干からびた様な姿へと変貌した。
パキ・・パキパキ・・・。
そして、乾いた音を立てて、男の体は崩れて行く。
そのまま砂像の様にサラサラと崩れると、後には、塵の山しか残らなかった。

しゅるしゅるっ・・。
女医が伸びていた舌を全て巻き取ると、何事も無かったかの様な人間の姿へ戻っている。
ただ、汗で顔に張りついた長い髪の毛を、女医は手で直していた。

そこに突如、3つの影が侵入して来た。
『なんなんですか、あなた達!勝手に部屋に入って来て!どっから入って来たんですか!』
女医は、そう言って取り繕うも、その目は、脱出できる場所を探している。

『ブルー、間違い無い?』
赤スーツの女が言う。
『ええ、間違い無いわ。反応が出てる。』
青スーツの女が答える。
『手遅れか。』
空の椅子を見て残念そうに声を出した男は、黄色の強化スーツを着ていた。

3人に囲まれてしまっては、女医怪人が脱出する道は無い。
4つの影は、時間が止まったかの様に、にらみ合いながら固まっている。

女医は、思いを決したように黄色スーツの男に飛びかかる。
「あっ!」
黄色のスーツの男は、声をあげて女医に組み敷かれた。
男を倒したところを跳ね起き、逃亡しようとした女医怪人を、赤スーツの女が剣で一閃する。
『ア゛ーッ!!』
女医怪人は、人間では出ないような声を発して、その体が真っ2つに割れた。
ベチャ・・。奇妙な音を出して床に落ちた女医怪人の体は、ぶくぶくと泡立っている。
そして、完全に白い泡となって消えてしまった。

『警察みたいなのが、外を囲んでたわ。私達も早く抜け出しましょう。』
赤スーツの女が、振るった剣をしまいながら言うと、他の2人は黙って頷いた。

この異様な戦闘の光景を見ていた者がいる事に、強化スーツの3人は気づいていなかった。

               ◆

『また邪魔が入ったのか。』
秘密結社サQバスのアジトでは、女幹部が女工作員からの報告を受けている。
女医の怪人が倒されるのを見届けてから、この女工作員は戻って来たのだった。
それは、歯医者の受付の変装をしていた女工作員だった。

『何!、女の2人組ではなく、3人組になっていた?。増えたのは男だと・・。』
女幹部は、イライラした様子で、全ての報告を受ける。

『こんなに簡単に怪人が潰されるとは。ヤツラ、一体何者なのか・・・。』
女幹部は、悔しそうな表情を浮かべ、目を瞑った。

               ◆

時間は遡って、3人の影が消え、隠れていた女工作員達も脱出して、しばらくした後。

「一体どうなってるんだ?!。」
秘密刑事達が歯医者に乗り込むと、そこに誰の姿も無かった。
潜入捜査をしていたはずの秘密刑事の男の姿すら、煙の様に消えている。
秘密刑事の男が、この歯科医院に入ってから、誰も出たものはいなかったはずだ。
対する組織の不気味さに、秘密刑事達はゾッとする思いだった。
また一人、犠牲になったのだと、秘密刑事達は無言で確信していた。


サキュバスター3 第2話 恐怖!蜂女現る。
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サキュバス・ファンタジー (5) 満たされぬ思い

ある宿屋。4人で一部屋が取れず、二部屋にそれぞれ泊まる事になる。
当然、タローとサキ、スカリーとエルフィの二手に別れる事になった。

『ホラ、入るわよ。』
タローは、サキに引きずられるように部屋へ連れて行かれる。
ニヤッ。サキは、エルフィにこの様子を見せつけるように笑みを浮かべる。

エルフィは、その様子をただ見つめるしかなかった。

               ◆

その夜。
壁の薄いこの宿屋では、隣りの部屋の声が筒抜けだった。
エルフィとスカリーがベッドに入ってしまうと、隣りの部屋からの音が、
静かな部屋を通して、よく漏れ聞こえる。

ギシギシギシッ・・・。
激しく動く音。
「うう・・。」
タローの悶える声が聞こえる。
『ウフフ・・。』
サキの楽しそうな声。

エルフィは、ベッドの中で毛布に包まり、その尖った耳を両手で塞ぐ。
それでもエルフィの頭の中には、もやもやしたタロー達の光景が浮かんでしまう。

エルフィは、タローを思い浮かべると、不思議と胸が苦しくなる。
人間の男なんてと今までは思っていたが、サキに従うタローは、何故か気になるのだ。

人の物だからだろうか・・。
エルフィは、寝つけない頭で、ぐるぐると答えの出ない問いを考え続ける。
細い自分の指で、自分の体の感触を確認する。

エルフらしい自分の華奢な体。サキほどには、確かに肉付きは良くない。
胸だって・・・。
両手で胸を確認すると、サキの量感ある大きさには遠く及ばない。

人間の男は、大きい方が好きだという。
サキュバスであるサキの胸が大きいのだから、多分本当なのだろう。

でも、肌の感触なら・・。
サキの肌の感触は、人間の男には魅力的なものらしい。
サキの肌は、しっとりとして、吸いつくような肌をしている。

自分で、自分の腰の辺りを触ると、サキより滑らかな感触をしていると思う。

『はぁ・・。』
タローの人間らしいゴツゴツした手を想像しながら、自分の体を触っていると、
次第に興奮が募ってくる。

もしタローの指に、この体を触られたら・・。
エルフィは、淫らな想像に、体が熱くなる。

ジュワ・・。体の奥から何かが沸いて来るようだ。
ハッとして、細い指先を下半身へ伸ばすと、薄っすらと下着に染みて来ている。

エルフの滴。貴重なものだとサキは言う。
それは事実だった。
エルフ族は、既に絶滅しかかっているのだ。

下着の下の秘裂を、自分の細い指で触る。
ちゅく・・。
(あっ・・・。)
タローを想像しながら、秘部を触ると体がどんどん熱くなって行く。
(あぁ・・。やめられない・・。どうしよう・・。)
どんどん、体が火照ってしまう。

エルフィの口が、キッと固く結ばれる。何かを決心したのだ。
エルフィは、ベッドから体を起こすと、スカリーに声をかけた。

『あの・・・スカリーさん。お願いがあるんです。』
エルフィは、か細い声でスカリーに何かを頼んでいる。

スカリー無言で立ちあがると、コクンと肯いた。
エルフィが、幾つかの呪文を紡ぎ出す。

鎧を外してしまうと、骸骨そのままの姿であるスカリーが、
月明かりの中、次第にぼうっと光りを纏いはじめる。

その光る姿は、だんだんと男性の裸身へと変貌して行く。
しかし、光る姿の中に透けて見える骸骨は、スカリーの姿のままだった。

エルフィは、スカリーの顔を熱っぽく見つめる。
『タロー・・・』
エルフィの口から、タローの名前が漏れた。
光るタローの姿となったスカリーは、エルフィに向かって両手を広げた。

『あぁ、タロー・・』
エルフィはうなされるように呟くと、スカリーの唇に吸いつく。
あるはずの無い唇に吸いつき、激しくその舌を吸うエルフィ。

何もない空間に、チュパ、チュパとイヤらしい音が響く。

エルフィは、スカリーの体をベッドに押し倒す。
スカリーの体はベッドの上でも、ほのかにタローの姿で光り続けている。
しかし、目を凝らせば、中にある骸骨が透けて見える。

エルフィは、自分の指で秘裂をいじり、充分に滴が涌いて出ると、
スカリーの体に馬乗りになった。

『あっ・・あぁ・・。』
エルフィは、存在しないスカリーの陰茎を、自分の秘裂に挿し込んで、
垂れ落ちる滴に栓をする。

エルフィは、自然と腰を動かし始める。
『あっ。あっ。あっ。』
エルフィは小さく声をあげる。

『・・胸を、胸を触って。』
スカリーの幻の指先が、エルフィの胸をやさしく揉みしだく。

『タロー・・タロー・・・』
エルフィは涙を浮かべて名前を呼びながら、腰を激しく振り続ける。

『あああっ!!!』
そして、腰の動きが頂点に達すると、大きく声をあげて、ぐったりとスカリーの上に突っ伏した。

               ◆

『スカリーさん、今夜はすみませんでした。』
エルフィは自分のベッドに戻り、スカリーに背を向けたまま声をかけた。
反対側のベッドで横になっているスカリーの目は、虚ろに壁を見つめるだけだった。


サキュバス・ファンタジー (1) 召喚と契約
サキュバス・ファンタジー (2) 妖精の乙女
サキュバス・ファンタジー (3) 二人の女
サキュバス・ファンタジー (4) 骸骨剣士

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テーマ : 官能小説 - ジャンル : アダルト

タグ : ファンタジー  連作 

サキュバス・ファンタジー (4) 骸骨剣士 ※非エロ

骸骨剣士であるスカリーは、旅の護衛役だ。
一応、サキの下僕であるという事だが、「真」の意味での下僕かどうかは、よくわからない。

サキやエルフィの言う事を黙々とこなし、野営の時は、一人で寝ずの番をする。
かと言って、ただ黙っている訳ではない。
時には、的確な提案をしたり、サキをたしなめたりする。
サキの下僕のようではあるが、自分には対等の関係のように思える。

エルフィが言うには、エルフィが仲間に加わった時には、
スカリーは、既にサキに付き従っていたそうだ。

見た目は、骸骨が鎧を着ているだけの恐ろしい姿に見えるが、慣れてしまえば、
人間のような温かみのある男だった。

               ◆

旅の途中、時間があるとスカリーは、剣術の稽古をつけてくれた。
普段は、スカリーやサキ、エルフィのような剣や魔術の巧者が一緒なので、
自分自身が剣を振るう必要は、全くない。

しかし、スカリーは、自分の身が守れない者は、ここでは生き抜く事ができない、
という持論を掲げて、様々な剣術を教えてくれる。

「なかなか筋がいいな。どこかで習っていたのか?」
そうスカリーが以前、言ってくれた事がある。

確かに剣を振りまわしていると、剣が手の延長のように馴染む瞬間がある。
しかし、サキに会う前の記憶が無い自分には、返事のしようが無かった。

宿屋の夜、スカリーは、ベッドの数に余裕があれば、我々と同じようにベッドに体を横たえる。
スカリーの虚ろな目で、寝ているのか、起きているのか判別する事はできない。
そして、余程の事が無い限り、一度ベッドに入ると、決して動こうとはしない。
朝、他の人が起き出して、初めてベッドから抜け出して来るのだ。

スカリーはどんな思いで、この旅について来ているのだろう。
スカリーに尋ねてみたいと思うのが、見えないスカリーの視線が、
その質問をしようとするのを、冷たく拒むのだ。


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