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サキュバスの塔(2) サキュバスバット

塔の頂上に捕らわれた姫を助けに、男がまた一人、魔物の巣くう塔の中へと入って行く。

               ◆

バサバサッ!!
何かの羽音がする。塔の壁の破れた隙間から、鳥が迷い込んだのかもしれない。
男は、暗闇で何故鳥が飛べるのか、全く疑問にも思わなかった。

バサバサバサバサッ。その羽音は、次第に数を増やして行く。
さすがに男も異変に気づき、松明を灯して、辺りを照らして見た。

天井に、蝙蝠がびっしりぶら下がっている。男は、その光景に悲鳴を上げそうになる。
しかし、なんとか堪えて悲鳴をグっと飲み込むと、ゆっくりと後ずさりを始めた。

その動きに反応して、蝙蝠は一斉に飛び立ち、男の周りをバサバサと飛びまわる。
男は剣を振りまわして、走り出した。
バシッ。バシッ!
蝙蝠は、男に体当たりして来る。

特に首にある、鎧の隙間を狙って飛び込んでくるようだ。
幸い首の周りまでの鎖を着込んでいるので、噛みつかれる事はなかったが、
もし着ていなかったらと思うと、男はゾっとする。

「痛っ。」
腿の後に噛みつかれた。さすがに腿の後までは、鎧で覆われていない。
チクチクするような痛みが、次々と足に続いて起こる。
どうやら、蝙蝠達に足を集中的に狙われているらしい。
蝙蝠に噛まれた部分が、焼けたように熱く感じる。
それでも剣で蝙蝠を叩き落しながら、しばらく逃げると、蝙蝠はそれ以上追って来なかった。

               ◆

どれ位、逃げつづけただろうか。猛烈な疲労感と起こる熱の為に、床に座り込んだ。
血は、足に滲んでいる程度なのに、噛まれた部分の足の熱は、収まらない。
一時的な、噛まれた時の痛みだろうと考えつつ、座って息を整えていた。
しかし、熱で顔が火照ってしょうがなかった。

その時だった。
『大丈夫ですか?』
冒険者風の女剣士が、暗闇の中から姿を現わした。
足に滲んだ血の様子をチラと見ると、
『ズボンを脱いでください。』
そう、真剣な顔で言う。

その言葉に躊躇していると、女剣士は、突然怒り始めた。
『蝙蝠の牙の毒ですよ!。体がとても熱くないんですか?。
 それは、蝙蝠の毒のせいなんですよ!!』

女剣士の言葉にハッとした。
どうやら、蝙蝠の毒のせいで、頭の回転自体もにぶっていたようだ。
すぐにズボンを脱いで、女剣士に背後から見てもらう。
『かなりの数の蝙蝠の牙に刺されたみたいですね。』
女剣士は、息をついた。

もし、この熱が毒のせいなら危険かもしれない。
熱っぽい体をおして、手早く毒消しや薬草をバッグの中から取り出し、手当ての準備をする。
女剣士も自分の鞄の中から何かを取り出して、準備をしているようだった。

毒消しと薬草を飲みつつ、傷口に薬を当てようとした時だった。
『あの蝙蝠には、これが一番効くのよ。』女性が、飲む薬瓶を差し出した。
一瞬躊躇したが、女剣士の言葉が無ければ、牙の毒でそのまま倒れていた事を思うと、
この女剣士の言葉は信用できる、そう思って瓶の中身を一気に飲み干した。
甘いような、それで苦いような複雑な味がする。もっとも、それは魔法の薬にはよくある事だ。
飲み終えると、体の中から活力が沸いて来るような気がした。

チュ・・。
腿の後に何かが吸いついたような感触に後を向くと、
女剣士が、腿に唇を付けていた。
「あっ!」と大声を上げると『静かにして!』女剣士は、すごい剣幕で怒り始める。
『蝙蝠がまた襲って来るでしょ!。
 毒を早く吸い出さないと、その薬だって効果を発揮できないのよ。』
女性は再び、腿の傷口に唇を付けて毒を吸い出しているようだ。
毒を吸い出しては、ペッと唾と一緒に吐き出している。

よく見ると女剣士の顔は、暗がりにとても美しく見えた。
精悍な顔つきに、細く尖ったあごは、美形とも言える。
その美剣士に、腿を吸われていると思うと、興奮しないという方が無理だ。
しかし、そんな風に思っている事は知られたくない。
女剣士は、その事を知ってか知らずか、腿をしっかりと2本の腕で固定して、
柔らかな赤い唇をつけて毒を吸い出していた。

女性の細い指先が、太ももの上の方を掴んでいる。
力を入れて掴んでいるのだが、女性の指先の動く感触に、想像を膨らませてしまうのはやむ得ない。
しかも、それが美しい女性で、唇で腿を吸われているのなら、尚更だった。

『これでよし。』女剣士は唇を離すと、水筒から水を口に含んで吐き出した。
そして男が持っていた薬草を貼りつけて、綺麗に包帯を巻いて行く。
若干歩き難いが、命には代えられない。

体の熱は、更に上がっているようだ。
熱のせいか頭が酷く痛み、あまり考える事ができない。
塔の外へ脱出しようとするけれども、足元もフラフラしている。
途中まで女剣士の肩を借りて歩いたが、もう一歩も歩く事ができなかった。

猛烈な寒気が、襲って来た。異常な寒気に、歯がガチガチと鳴っている。
松明を燃やし、用意した毛布、更に女剣士の毛布まで借りて横になる。
しかし、それでも寒気は止まらず、ブルブルと震えるしかなかった。

女剣士は、意を決したように鎧を脱ぎ始めた。
『あなたも鎧を脱いでちょうだい。』
そう言われても、指先が震えて脱ぐ事もできない。
女剣士は、手馴れた様子で、鎧を外して行く。

女剣士の真っ白な裸体が、暗闇の中の炎の明かりに浮かんだ。
エルフを思わせるような白さだ。その女剣士の裸体が、毛布の中に滑り込んでくる。
女剣士は力強く、体を抱きしめる。女剣士の温かさが、肌を通じて伝わって来る。
女剣士の方は、逆に体の熱さに驚いたかもしれない。
女剣士は、噴き出す汗を布で拭きながら、ずっと体を抱きしめている。
朦朧とした意識のまま、次第に眠りの中へと沈んで行った。

               ◆

ふわふわとした、暖かいものに包まれているような、夢心地の中にいた。
母親に抱かれているような、そんな感覚に安らぎを覚えながら、ぼんやりしていた。

ハッ、と意識が戻った時には、毛布が汗でかなり湿気ていた。
女剣士の姿を探すと、既に鎧を着けて、仕度を整えていたようだ。

「命が助かった。ありがとう。」かすれる声で、女剣士に心からお礼を言う。

女剣士は、起きた事に気づいて、こちらを振り返る。
『確かにあのままだったら、命が無かったわね。』
女剣士は笑顔を浮かべた。
『そうじゃないと、私、ちょっと困るのよ。』
女剣士の目が、暗闇に光っていた。

突然、女剣士の鎧や兜が、スーっと体の中に融けるように消えて行く。
そして女剣士の姿は、あの白い裸体の姿へと変わって行った。
しかし、その白い裸体も、黒い皮のようなテカリを持つ皮膚へと変化して行く。
女性の姿が、塔の中の暗闇に溶けるように消えて行く。
女剣士の目だけが、闇に爛々と光っているのが見えた。

フッと辺りを照らしていた火が消えてしまう。完全な漆黒の闇が訪れる。
ピィィィン。何か不思議な小さな音が響いている。
毛布の下で、体を固くして身構える。
とは言え、剣や荷物は手元には無く、それ以前に裸のままなのだ。

『元気になって本当に良かったわ。』暗闇の中、耳のすぐ側で女の声がする。
サッと反対側に避けるが、すぐ後の気配に抱きとめられる。
やわらかい二つの胸の感触が、背中に感じられた。

腕ごと抱えるように、女剣士の腕が前で組み合わされて、抱きすくめられた。
その感触は、人間の皮膚ではなく、皮のようなペタペタした感じだった。
『蝙蝠どもは、本当にちょっと頭悪くて困るわ。』
やけにニヤついた感じの女剣士の声が、耳元で聞こえる。

命を落す所を助けられた事もあり、一瞬躊躇したが、今の女剣士の態度は、
明らかに敵対的だった。力を入れて、女剣士の腕を振り解こうとするものの、
病み上がりのせいだろうか、女剣士の腕は外れなかった。

『やっぱり元気があって最高だわ。これなら間違い無いわね。』
女剣士は、うれしそうに言う。
発言の意味がわからない。一体どういう事なのだろう。

チュウゥッ!!
首筋を、蛭ような女剣士の唇が吸う。
「あっ・・」その甘美な感触に声をあげてしまう。
しかし、本当に声をあげたのは、甘美な感触からだったろうか。

その部分から大量に出血しているような、急な体力の消耗を感じていた。
頭がクラクラとして来る。もう体に力が入らなかった。
体から力が抜けると、女剣士は、首筋をレロレロと舐め始める。

『やっぱり体力のある男の気は、おいしいわー。』
女剣士は、歓喜の声をあげている。
レロレロと女剣士に舐められる度に、少しずつ腹が軽くなっている感じさえする。
「うぅ・・。」もう声にも力が入らない。

女剣士は、じらすように、ペロ・・ペロ・・とゆっくりと首筋を舐めている。
そして、力無くだらりと下がった腕の下から、自分の手を挿し込んで、
胸をいじっている。足は、男の足に絡ませて、男の股を開かせて行く。

『あんまり早く吸っちゃうと、命助けた意味が無いわね。』
女剣士は、やはり男の首筋から精気を吸っていたのだ。

ピィィィィ。女剣士の口から、小さな音が発生した。
遠くからバサバサと蝙蝠の羽音が近づいて来る。
バサバサバサ。蝙蝠の群れが現れた。先日襲われた蝙蝠の群れに間違い無い。

蝙蝠の群れが二人の体にまとわり付いた。真っ黒な塊ができあがる。
蝙蝠の小さい舌が、チロチロと男と女剣士の体を舐めている。
『コラ。私を舐めるんじゃないわよ。』女剣士の手が、蝙蝠を叩き落す。
すると、蝙蝠の群れは男だけを舐め始める。

男は、動かなくなった体全体を、蝙蝠達に舐められていた。
チロチロと細かく動く舌の刺激に、男の頭はおかしくなりそうだった。
しかし、チロチロという刺激とともに抜けて行く精気に、おかしくなる事さえ許されなかった。

「あ・・あ・・。」
助けてくれ!という叫び声をあげているつもりだったが、微かな声が口から漏れただけだった。
ピィィィ。再び女剣士が声を出すと、蝙蝠達はバサバサと飛び立って男の体から離れる。
男の顔は、既に血の気を失っている。
女剣士が手を離すと、バタンと横に倒れて、起き上がれなかった。

『それでは、しっかりと吸わせてもらおうかしら。』
女剣士は、うれしそうだった。
女剣士は、男の足首の辺りに、大きな尻を乗せて座った。
そして体を前に倒すと、男の股間に顔を近づけて行く。

ちゅるん。女剣士の唇が、男の陰茎を捉えた。
陰茎が、温かい粘膜に包み込まれている。
女剣士の顔が前後に動きつつ、舌先が裏筋をレロレロと刺激している。
女剣士には、男の顔が快感に歪むのが見えた。

『ホラ・・早くイキなさいよ。』
女剣士が、口を離して言う。
しかし、すぐに再び陰茎をしゃぶり始める。

チロチロチロ。舌先が、裏筋を這う。
(あっ・・ダメだっ!!)
激しく舌先で裏筋を擦られて、もう我慢できなかった。
ビュルルルッ!!陰茎の先から、激しく精気が流れ出す。

ちゅううううううっ!!
女の唇に、男の精気が、陰茎から無理矢理吸い出されて行く。
男の腰が、快感の為にビクビクと痙攣するかのように動く。
陰茎は、もちろん女の口の中で痙攣している。

(ああっ・・・ああっ!!)男は、快感に悶える。

ちゅううううううっ。女の口は、まだ吸引を続けている。
どんな肺をしているのだろう。いや、肺で吸っているのでは無いのかもしれない。
もしそうだとしたら、この吸引はいつまでも切れ目無く続くのだ。

男の背中が反りかえると、女剣士の吸引にも係らず、精気が出て来なくなった。
女剣士は、そうすると初めて口を離して、一息ついた。

女剣士は、両手で男の両足を広げると、肛門を覗き込んだ。
その位置を確認すると、再び陰茎を口に咥えて、その指先で穴をツンツンと刺激する。

(ああっ・・。なんだこの感覚は。)

じゅぽ・・じゅぽ・・。
女剣士は、いやらしい音を立てながら、肛門を指先で刺激している。
さらに、もう一方の手は男の陰嚢を揉んでいる。

ツンツン。女剣士の細い指先が、肛門の穴を突つく。
男の肛門は、指先で突つかれるとパクパクと口を開いて、指を咥えようとする。

『ホラ・・指を食べたそうにしているわよ。』
女は、卑猥な言葉を呟く。

女の舌が、陰茎のカリ首をぐるぐるとなぞるように回転する。
そして、パクパクしている男の肛門の口に、女は指を咥えさせる。

『こんなに激しくしゃぶっちゃって・・』
女は、うれしそうに言う。

(ああっ・・・熱い!!!)
ビクビクビクと女の指に喜ぶように肛門の穴と陰茎が痙攣して、精気を女の口に放出する。

(ああっ!!漏れる・・)
ちゅるちゅるちゅるちゅるちゅるちゅるっ!!
男の魂まで吸い出すような勢いで、女剣士は頬を凹ませて吸っている。
「あ゛ーっ。」
男が腹の底から叫び声をあげた。
そして、くにゃっと男の体からは完全に力抜けて、意識を失った。
それでも下半身だけは、ピクピクと痙攣させたまま、女の口に精気を流し続けていた。

しかし、男の腰の痙攣がゆっくりと収まる。
女剣士は、男の精気を吸い尽くしたのか、口を再び離した。
『もうちょっと出るかと思ってたのに、、、。
 やっぱり弱らせたのが良くなかったのかしら。』
女剣士は、指を口元に当てて言う。

そして、口を大きくOの字に開けて、男の下腹部にピッタリと押しつけた。
ヌチュ・・。女剣士の濡れた唇が、密着する。

ピィィィィィ、微かな音がどこからしている。
どうやら男の下腹部と女の口の接着面から音が発生しているようだった。

ビィィィィン。音は小さくなって、やがて人間の耳には聞こえなくなってしまう。
何故か男は、体を痙攣させて、手足を暴れさせながら、口から泡を吹いている。
「られーっ!!」
男は、舌を口から飛び出させ、訳のわからない言葉を吐きながら、快感にのた打ち回っている。

ビュロロロロッ!!
突然、男の陰茎から精液がほとばしった。
女剣士は、あわてるように、垂れた精液を舐めながら、男の陰茎を口に収める。
陰茎は痙攣しながら、まだドクドクと液体を放出しているようだ。
女剣士の喉が鳴って、艶かしく動いている。
そして、男の痙攣がやっと収まった。

女は、再び男の下腹部に口をつけて、ピィィィィィという音を出す。
そして、音が小さくなって聞こえなくなると、男は悶絶するのだ。
女の口は、超音波させて、男の前立腺を直接、超音波責めしているのだった。
男は悶絶しながら、自分の意識とは関係なく、精液を潤び散らす。
女剣士は、その精液を出る限り飲み干して行くのだ。

女の口の超音波責めは、男の前立腺が破壊されるまで、ずっと続く。
ピィィィィ。ピィィィ。微かな音が繰り返し塔に小さく響き続けていた。

「あぁっ!!」快感に悶える男の声が、こだまする。

END


サキュバスの塔(1) サキュバススライム
サキュバスの塔(2) サキュバスバット
サキュバスの塔(3) ゴーストサキュバス
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テーマ : 官能小説 - ジャンル : アダルト

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