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サキュバスの塔(3) ゴーストサキュバス

塔の頂上に捕らわれた姫を助けに、勇者がまた一人、魔物の巣くう塔を登って行く。

               ◆

遥か遠く前方の廊下を、白いものが行ったり来たりしている。
その姿は、ボンヤリと暗闇で光っているように見えた。
じりじりと注意深く近づいて行くと、人の姿ようなものが、フワフワと宙に浮いて、
スーっと滑るように移動していた。
姿の向こうに、ぼんやりと照らされた壁が透けて見えた。

あれは、ゴーストに間違い無い。実体の無い敵には、剣も効かないだろう。
今のこの装備では、実体の無い敵とは戦いにすらならない。
やむを得ず、先ほど登って来たばかりの階段へと戻ろうとする。

背後の遥か遠くから、独特の節回しの聞いた事の無い言葉が聞こえて来た。
しまった!呪文だ。咄嗟に床に伏せた。
伏せた頭の上を、自分の背後から輝く呪文の図形が通過して行くのが見えた。
伏せていなければ、呪文が背中に直撃していただろう。

呪文の詠唱は、まだ聞こえている。這いながら、少しでも階段へ近づこうとする。
しかし、ビイイインッ!という痺れるような衝撃と共に、足が麻痺してしまった。
足に麻痺の呪文が直撃してしまったようだ。
腰を捻り、体を反転させて剣と盾を構える。

ぼんやりとしたゴーストの姿が、段々と近づいて来る。
ゴーストは、まだ呪文を唱えている。
ゴーストの前に出現した、輝く呪文の図形は、真っ直ぐにこちらへ飛んで来た。
盾を構えて、体を固くした。

パリーンという乾いた音がして、盾が呪文を受けとめたようだった。
一瞬、盾の裏側に呪文の図形が薄っすらと光ったが、すぐに元に戻った。
呪文の声はやんでいる。ゴーストは、すぐ目の前に迫っている。

ゴーストのフードをかぶった頭部のその奥に、目だけが光っているのが見えた。
剣を一閃する。ゴーストは、そのまま剣はもちろん、体をも突き抜けた。
ゴーストが体を突き抜けていく時、引っ張られるような、わずかな抵抗を感じた。

再び体を反転し、体を突き抜けていったゴーストを目で探す。
ゴーストは、目の前に浮かんでいた。
しかし、あの呪文が背後から聞こえる。
あっ、と思った瞬間、麻痺が背中からじわじわと腕へと広がって行く。
ゴーストは、もう1匹いたのだった。

2匹のゴーストに前と後の通路を塞がれ、呪文で体は麻痺し、絶対絶命になってしまった。

               ◇

正面のゴーストが、ファサっとフードを取った。
ぼんやりと浮かんだのは、長い髪を後にまとめた女の顔だった。
ゴーストなのにも係らず、可愛らしい顔をしている。
ただ、うっすら透けている事、また血の気が全く無いので、
ゴーストらしいと言えば、いかにもゴーストらしい。

ゴーストは、ニコリと笑顔を浮かべて言った。
『やった!人間の男を捕まえたわ!』
背後にいたゴーストも合流し、2人で手を組み合わせて、
ピョンピョン飛び跳ねながら喜んでいる。もちろん、その足は、床に着いてはいない。
もう一人のゴーストも、ショートカットの可愛らしい顔をした女だった。

口を開けて、ポカンとするしかない。
しかし、女ゴースト達は、ゆっくりとこちらを見ると、舌なめずりをしている。
今にも飛びかかって来そうな、狩りをする獣の目をしている。
やはり、絶対絶命かもしれない。

『いただきまーす。』2人の女ゴーストは飛びかかって来た。
ドンっと体がぶつかるような衝撃で、後に倒された。
一人のゴーストが胸の上に、もう一人のゴーストが足の上に乗っている感触がある。
人間のような体温こそ無いが、肉質のあるゴーストの尻と腿の感触を感じた。

ゴーストは、自分の思うままに実体化したりできるようだ。
『早くしてよね。』
胸に乗っている女ゴーストは、足に乗っている女ゴーストに向かって話しかけている。
足に乗っているのは、髪を後でまとめた、最初に見た方の奴だ。
『わかってるわよ。』
足に乗っている女ゴーストは、その顔をいきなり股間に埋めた。

ちゅぷ。「あぁっ!」陰茎をしゃぶられたような感触に、声をあげてしまう。
胸に据わっている女ゴーストは、ニヤニヤしてこちらを見ている。
いや実際に女ゴーストは、鎧や衣服を突き抜けて陰茎をしゃぶっているのだ。

じゅるじゅる。鎧の下から、女ゴーストが陰茎をしゃぶる音がしている。
それだけでも頭がおかしくなりそうなのに、胸に座っている女ゴーストも、
自分の股間を胸に押しつけている。胸には、液体が垂れて来る感触がある。
女ゴーストの顔は、先ほどより熱ぽっく、トロンした感じに見える。
もちろん鎧は着けているのに、それを通り抜けて女の股間が押し付けられているのだ。

じゅぽじゅぽっ。レロレロ。
陰茎をしゃぶっている女ゴーストの動きが激しくなる。
「んんっ!!」
快感を我慢しているのにも限界があった。
ビュルルルッ!!
「ああっ!!!」
声を漏らして、粘膜のように蕩けるゴーストの口の中に、精液を放出してしまう。


『ううん・・。』
精液を受けとめる、女ゴーストの声が聞こえる。
じゅる・・じゅる・・。
女ゴーストは、名残惜しそうに、陰茎についている精液を舐め取ると、
胸に座っているゴーストと交代するように、姿を消した。

胸に座っている女ゴーストは、フワっと空中で後にくるっと宙返りすると、
そのまま足の上に腰を降ろすと、先の女ゴーストと同じように股間に顔を埋めた。

じゅぽ・・じゅぽ・・。再び、いやらしい音が股間で響きはじめる。
しかし、一度発射してしまって、もうすぐに出るものではない。
ショートカットの女ゴーストは、ちょっとイライラしたように口を離して言った。
『ちょっと手伝いなさいよ。』
女ゴーストは、床の方を向いて言った。
一体、どこに話しかけているのだろうか・・。

そして、再び、じゅぽじゅぽと音を出して、陰茎をしゃぶりはじめた。
熱い感覚が、股間を襲う。
じゅぽっ・・じゅぽっ・・、レロレロレロ・・。
女ゴーストの責めに陰茎は激しくいきり立つが、発射までには至らない。

次の瞬間、その陰茎をしゃぶる音が二重になった。
体の中から、陰茎をしゃぶられているのだ。
つまりショートカットの女が、普通に陰茎をしゃぶり、先ほどの女は、
体の中からショートカットの女とキスをするような形で、陰茎を逆向きに
しゃぶっているのだ。

じゅぽ・・れろ・・、じゅぽ・・れろ・・。
不思議な二重奏が、頭にこだまする。
今まで受けた事のない快感の責めに、頭が爆発しそうだった。
ゴーストでなければ、不可能な性技だ。

れろれろれろ。二枚の舌が裏筋の同じ場所を重なりあって倍速で刺激する。
「ああああっ。」
うなり声をあげて、射精してしまう。
ビュルッ!!ビュルルッ!!
ショートカットの女はうれしそうに、精液を受け止める。
その瞬間、ぼうっとゴーストの女の輝きが増したようだった。

『ねえ・・交代、交代。』
髪をまとめている方の女の姿が、股間の辺りから沸いて来る。
入れ替わりに、ショートカットの女ゴーストの姿が、床下へ消えて行く。

『時間は無限にあるのよ。ゆっくり楽しみましょうね。』
髪をまとめたゴーストの女は、ニイッと笑うと、足を開いて腰をゆっくり降ろして来た。
ヌチュ・・。人間のように汁が溢れた肉の筒に、陰茎が吸い込まれて行く。
グチュ・・グチュ・・。ゴーストの女は、激しく腰を動かしている。
『ハァ・・ハァ・・。』
ゴーストも息が荒くなるのだろうか。現にゴーストの女は、荒い息を吐いている。

こうしていると、ゴーストの女も人間も変わりないかもしれない。
唯一違うのは、体温が無い事位だ。。

グチュッ・・グチョッ・・。粘液質の音が、暗い塔の廊下に響いている。
頭がおかしくなりそうだった。
麻痺の呪文によって自由を奪われている今、ゴーストの女に犯されて、
男は、ゴーストにとって格好のおもちゃなのだ。
しかも淫らな、生きているおもちゃにされている。

ベロ・・。突然起こった、喉の奥を舐められている感触に、背筋がゾクっとした。
もう一人の女ゴーストは、体の中から舌だけを実体化させて、喉の奥舐めている。
ベロベロ・・。喉奥の敏感な部分を舐められると、喉がヒクヒクと痙攣する。
『ウフフフッ・・。』喉の奥から、女の声がしたような気がした。

ベロベロ・・。口の中を、内側から女の舌に舐められてる。
(もう・・ダメだ・・・。)
男の意識は、現実離れした快感に耐えられなかった。

体の中を舐めまわされる、訳のわからない感触に、遂に男は現実から逃避してしまった。
男は白目を剥き、口の端には泡が沸いている。

しかし、ゴーストの女は、男の体の中を舐めるのを止めなかった。
耳の中や男の目の玉などを、直接舌の表面だけを実体化させて舐めている。
耳の中の奥深く、鼓膜の奥までも、ゴーストの舌は舐める事ができるのだ。
ゴーストの口の粘膜は、目の玉も口に含んでしゃぶる事ができる。
もし男の意識があったら、その感触にも耐えられなかったに違いない。

どれくらいゴーストの女達は、男の体を楽しんだだろうか。
ゴーストの女達は、男の体が休む事を許さなかった。
しかし、一人のゴーストの女の動きが早くなり、息も更に荒くなる。
『あああっ!!!』
ゴーストの女の体が仰け反る。
ぼうっとその体が白く輝いたかと思うと、女ゴーストは、スーッと消えてしまった。

体の中を舐めましていたゴーストが、その異変に気づく。
『あっ!。ちょっと!!イっちゃったらダメじゃない。』
後には、ぐったりした男の体と、呆然とするショートカットの女のゴーストだけが残された。

残されたゴーストの女は、諦めた顔を一瞬したが、すぐに気を取り直すと、
男の顔をピシピシと叩き、男の意識を半ば戻らせる。
「あ・・う・・。」
男の意識は、はっきりしないようだが、声は出るようだ。

男の様子を確認したゴーストの女は、再び、男の陰茎に唇をつけてしゃぶり始める。
男は、ぼんやりした意識の中でも、再び股間に快感を感じ始める。
しかし、もう発射する事はできなかった。
今までに精液を放出しすぎて、イキたくても、もうイケないのだ。

ゴーストの女は、ニヤリと淫猥な笑みを浮かべる。
ゴーストの女は、自分の手を下腹部の鎧の下に、ゆっくり沈めて行った。
女の手は、男の肉体に溶けるように、消えて行く。
次の瞬間。
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ。」
股間の奥の前立腺を体の中から直接触られて、男は絶叫した。
今までに感じた事の無い快感が、男の脳に伝えられる。
快感に腰が勝手にガクガク動き、口からは涎が溢れている。

体の中で、ゴーストの女の指がしなやかに動く度に、男の脳は悶絶する。
「あ゛う゛あ゛う゛・・・」
男の快感に苦しむ様子を見て、女ゴーストは、ニヤニヤと笑う。
じゅぷ・・じゅぷ・・。笑みを浮かべながら、男の陰茎を咥えているのだ。

女ゴーストは、陰茎から一度、口を離して言った。
『もう最後にしてあげるから、いっぱい出しなさいよ。ホラ!!。』
女の声に合わせて、ゴーストの女の10本の指が、男の敏感な体内の前立腺を弄っている。
「あ゛ぁっ・・。」
男は目を向いて血走らさせて、声をやっと吐き出している。
男の目が白目がちになって行く。

女の口が、再び陰茎に吸いついてしゃぶる。
時折、その舌先が、細い尿道の内側に透過して、その内壁も舐めている。
「あふんっ・・。」
男の脳は白く焼きついて、壊れた蛇口の様に精液を垂れ流し始めた。
ジョロッ・・ジョロロロロロロロロー・・・。
ビクビクビクビクッ!!
男の体内は、おかしくなったように痙攣している。

ゴーストの女の口は、いつまでも流れ出るその液体を受け止め続ける。
『んぐ・・・んぐ・・んぐ・・』
ゴーストの女の顔は、赤らんでいるようにさえ思える。
男が出し尽くすまで、ずっと女の喉は艶かしく蠢き続ける。
そして女ゴーストの指は、男の体の中で、その前立腺を思うままに操り続ける。
その細い指で・・・ずっと・・・。

END


サキュバスの塔(1) サキュバススライム
サキュバスの塔(2) サキュバスバット
サキュバスの塔(3) ゴーストサキュバス
サキュバスの塔(4) サキュバスナイト
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