2ntブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

←ランキングに参加しています。

■この記事に拍手

サキュバスの塔(7) サキュバスドラゴン

塔の頂上に捕らわれている姫を助け行った勇者が、また一人、
魔物の巣くう塔で危機を迎えていた。

               ◆

ズシーン・・・ズシーン・・・。
塔を揺るがすような、大きな音が響く。
もちろん、そんな事で揺れるような塔ではないが、今まで塔を登っている間には、
聞いた事のない重量感のある音だった。
そんな重量があるような怪物は、あの幻獣ドラゴンしかいない。
そう男は、確信している。そして男の腰には、一本の薬があった。
いつか出会うであろうドラゴンの為に、残しておいた秘薬だった。

ゴォォォォォッ!!
廊下の向こう側を灼熱の火柱が通りぬけた。熱風が顔を焼くようだ。
もうドラゴンは、すぐそこまで来ている。
熱さに耐えながら、廊下の角に隠れて、ドラゴンへギリギリまで近づいて行く。
ゴオォォォォォッ!!・・・。
目の前を炎が通っただけなのに、盾を持つ手が熱い。
神の祝福のあるこの盾でなければ、一瞬で盾が融けてしまっただろう。

ドラゴンが、次の火炎を吐くまでは多少時間があるはずだ。
男は、ドラゴンの待つ廊下に飛び込んで、巨大なドラゴンの姿へ向かって、
あの秘薬を投げ付けた。
カシャーン!
秘薬がドラゴンに当たると、薬瓶は音を立てて砕け散り、薬液がドラゴンに振りかかる。
虹色の光が、ドラゴンを包み込んだ。

               ◆

ドラゴンがいた場所には、長い黒髪の美女が立っていた。
白い裸体に、黒髪が二つの流れを作っている。
『これはっ!!』
美女は驚いたように、声をあげて自分の手や体を見ている。
しかし、高い知性を持つドラゴンだった彼女は、すぐにその原因に気がついた。
男の方を向いて、美女が口を開く。
『きさま、よくもっ!!』
男が投げたあの薬が、ドラゴンを人間の姿へと変化させたのだ。

まさか美女になるとは思わなかったが、ドラゴンの巨大な力や炎の息は封じる事ができたはずだ。

ドラゴンであった裸の美女は、ゆっくりとこちらへ近づいて来る。
完全武装の男の姿に、全く恐れを感じていないようだ。
男は剣先を美女に向けたまま、構えている。

フウッ・・。
美女は口をすぼめて、息を吹きかけたようだ。
バラの香りのような甘ったるい匂いが、鼻をくすぐる。
自分が今、バラの花園にいるような気分になってしまうようだ。

ドラゴンの炎の息を封じる事はできたものの、甘い息までは封じる事ができないらしい。
男は、クラクラする頭で、自分の失敗に気づいた。
美女の姿に構わず、あのまま切り込んで倒してしまえば良かった。
後悔しても、既に遅い。男は、竜女の甘い息で深い眠りへと落ちて行った。

               ◇

目を覚ますと、美しい天蓋のついたベッドの上に裸で寝かされていた。
部屋の中は、不思議な光で満たされて、まぶしい程に明るい。
白く清潔な部屋は、今までいた塔の中とは思われない。

スーッとどこからか、あの竜だった美女が、薄い絹を羽織って入って来た。
見事な肢体が、薄い絹越しに見える。竜だったと思わなければ、かなり美女だと言える。

『目覚めたか。大変な事をしてくれたのう。』
美女の顔に似合わぬ、変わった言葉遣いをするが、珠のような声だ。
『この姿になってしまっては、もう元には戻れぬ。』
そういいながら、ガラスの器に入った飲物を差し出した。
飲むべきか、それとも飛びかかるか、少しの間悩んだが、
殺すつもりなら、こんな事はしないだろうと、飲物を受け取った。
飲物を、気分をいくらか落ちつかせてくれたようだ。

美女は、ベッドの脇に座ると、色っぽい目をしてこちらを見ている。
『こうなったからには、お前には責任を取ってもらいたい。』
そういいながら、薄絹をふぁさっと脱いで、にじり寄って来る。
『あの姫には、お前はやらぬぞ。』そう言うや否や、美女は飛び乗って来た。

男は身構える。そして、飛びかかって来た裸の美女と格闘になる。
ドラゴンの力の大半を失ったものの、その腕力は人間の女性のものではない。
鍛え上げられた男と、ほぼ同等の力さえ持っている。
美女の口が窄む。甘い息だと気がついた男は息を止める。

美女は、男に話しかける。
『お前には、こんな体にした責任を取って、わしの夫になってもらうぞ。』
美女にニヤリと笑って言う。手加減しているのかもしれない。
息を止めているので、苦しい。一瞬、息を吸うが、美女は甘い息を吐く様子は無い。
ただ、ニヤニヤと手を掴んで見つめている。
しかし、男は手から力を抜けば、あっという間に組み伏せらせてしまうと確信していた。
男の額から汗が噴き出す。

美女の目を見つめる。美女の瞳の中に、何か浮かんだような気がした。
突然、美女がとてもいとおしい存在に見えて来た。
愛すべき恋人のような気がする。
握った手から力を抜いて、、いや別の力を入れて、美女を抱き寄せた。
美女は、別人のように、男にしなだれかかる。
美女は、誘惑の魔法を使ったのだ。

美女に圧し掛かる男性の頭には、もうこの美女の事しかなかった。
しかし、誘惑の魔法の効果は有限なのだ。命ある限り続く訳ではない。
魔法の効果が続いている間に、美女は男性を虜にしてしまうつもりなのだ。

ベッドの上に横になった美女に、男は上から圧し掛かる。
その実、美女に足を絡められて逃げられなくなっているのは、男性の方だった。
しかし、男性は竜女の誘惑の魔法の為に、そんな事さえ気づかない。

男性の背中を、美女の手が這う。
やさしく、そして時には強く抱きしめるように細い指先が動いている。
そして、ニュッと美女の指先の爪が、鋭く伸びた事に男は気づかない。

ドラゴンは、美女の姿になってもドラゴンクローの能力は、健在だった。
そして、その爪は禍禍しい淫らな能力をも発揮できるのだ。

ツツツ・・・。男の背中に数本の爪の傷がつけられる。
もちろん美女の指の先から生える、竜の爪によるものだ。
赤い軌跡が男性の背中に浮かぶ。
「ああっ。」男性は、背中に起こった異常な快感に、体を仰け反らせる。
しかし、美女の腕が抱きしめて、体を離す事を許さない。

ツツツー・・。ツツツー・・。
美女の爪が背中に膨らんだ軌跡を残す度に、男性は体をピクピクさせながら快感を感じている。
美女が爪でなぞるを止めても、その軌跡が残って男性から快感を引き出していく。

男は、美女に抱きすくめながら、快感に打ち震えていた。
その様子に満足すると、女性は腕を放し、男性の体を起こさせた。
男性は、快感に忘我の極致にあるようだった。
男は、恍惚の表情のまま、ぼうっとどこかを見ているようだった。
しかし、男の股間はいきり立って、鈴口に汁をにじませている。

美女は男性の前に座ると、その張り詰めた亀頭に、両手の伸ばした爪を立てた。
クイッ。
美女の鋭い爪先が、男性の亀頭の表面に柔らかく食い込む。
「ああぁ!!」男性は、快感に溜息を漏らす。

ぐにぐに。
美女の爪先が男性の亀頭を揉むと、男性はすぐに発射してしまいそうになる。
その様子を見ると、美女は爪の愛撫を止める。
男の亀頭には、ポツポツと爪が食い込んだような赤い跡が残っている。
ニヤ・・。美女は満面の笑みを浮かべる。

「はぁ・・はぁ・・。」
男の息は荒い。歯を食いしばって快感に耐えているようだ。
しかし、背中の爪跡が体を愛撫するように、ジワジワと男に快感を与えている。
男の顔は、その快感の苦悶にゆがんでいる。
美女は、その様子をじっと眺めている。
ゆっくりと男性の陰茎が力なく下がって行く。男性は快感に耐えきったようだ。
それでも男性は、尚も歯を食いしばっている。

ちょん・・ちょん・・。ちょんちょん・・。
美女の爪先が、陰茎や陰嚢をつつく。
ムク・・ムクムク・・・。
男性の陰茎が、ムクムクと勢いを取り戻し、天を向いて反りかえる。
美女は、楽しそうに指を動かす。
そして、美女は突然、男の鈴口に唇をつけると、ツツツ・・と爪先をカリ首から筒の腹に移動させた。
陰茎に、薄く赤い爪あとが、筋になって残る。

「あああっ!?。」男性は驚いたような声をあげて、腰を引こうとする。
美女は、逃げようとする腰をすばやく腕で捕まえて、鈴口を大きく吸った。
カリ首から伸びる赤い爪跡が、グニグニと生き物のように動く。
既に発射寸前まで高められていた、男の陰茎は痙攣しながら精液を放出する。
じゅるっ。じゅるるるっ!!
美女は音を立てて、精液を口に吸い込んでいく。
発射する快感と、吸い出される快感に、男の脳は火花が散ったようにチカチカしている。

男は体を仰け反らして痙攣すると、そのまま後に倒れ込んでしまう。
男の目は開いてない。荒い息を整えようとするように、大きく息をしている。
にゅる・・ん。
美女の口から離れた男性の陰茎は、まだ爪跡の愛撫にピクピクしている。

男の陰茎に残った竜の爪跡は、発射しても尚、その愛撫を止めずに蠢いて、男が休むのを許さなかった。
美女はその痙攣している男の腰に、ゆっくりと自分の腰を降ろした。
にゅ・・にゅるう・・。
すんなりと美女の秘裂に、男性の陰茎は吸い込まれて行く。
男性は、美女の肉筒に包まれて、爪跡の感触が薄まったのか、安心したような表情をしている。

美女は、ボーっとしている男性の顔をうれしそうに見ながら、男性の胸へ爪先を這わせた。
ツツツー。
男性の乳首の周りに円を描くように、美女の爪が動く。赤い軌跡が、男の乳首の周りに残った。
そこから広がるように、美女は爪先で、何かの図形を男性の体表に手早く描いて行く。
男性は、腰のじんわりとした快感に、女の作業には気づいていない。
全てを図形を描き終えたのか、美女は男性の胸の辺りに手を置いて、支えにすると、
ゆっくりと腰を動かし始めた。

美女は目をつぶり、念じるように腰を動かしている。
竜であった美女の動きは力強い。男は、快感に歓喜の表情を浮かべたまま脱力している。
美女の爪で描かれた男の体表の図形が、青白く光り始める。

「あ・・ああぁ・・。」男性の口の端に、唾液が溢れて、あえぎ声が漏れ始める。
男に刻まれた爪の図形が、男の体を舐めるように愛撫しているのだ。
体中を淫猥にまさぐられるような感覚に、男は体をくねらせて悶絶する。
美女は、それを抑えつけながら、腰を激しく動かしている。
美女のなめらかな腰の動き、そして陰茎や亀頭に刻まれた魔爪の爪跡の効果で、
男は、再び発射寸前になる。そして、男のカリ首に快感の波が集中する。

「ああっ!!」ビュロロロロッ!!
ついに美女の中に男性は精を放出した。男の頭が真っ白になる。
男性は快感の為に、発射している事すらわからないだろう。
男は「あっ。あっ。」と小さい声をあげて快感を感じながら、体を小刻みに痙攣させている。

人間にあらざる快感を知ってしまっては、男は、もうこの美女から離れる事はできないはずだ。
しかし、美女はこの男が只の人間でない事もよくわかっていた。
だからこそ、塔の上にまで登って来る事ができ、自分も油断から人間の姿へと変えられてしまったのだ。
念には念を入れて、この男のを自分から離れられない体にしなくてはいけない。
美女は、まだ体で息をしている男の体から、身を離すと、男の足を大きく広げて持ち上げた。

男は、ただぼんやりとその美女の様子を目で追っている。抵抗する気力は当然ない。
ただ、美女にされるがまま、股を大きく開いて恥かしい格好をさせられている。
美女からは、男性の肛門が丸見えになっている。
美女は、自分の膝を男の腰の下に入れて、肛門が見える状態のまま、男の体を固定する。

ちゅるー・・・。
窄めた美女の口から唾液が垂れて、男性の肛門に落ちた。
ドラゴンだった時は、鎧をも溶かす毒液を吐き出す事ができたが、今はもうその能力は失われた。
せいぜい、体表を少し溶かして、ヌルヌルとさせる事ができる位だった。
しかし、竜の魔爪と合わせて使うには、十分な能力だ。

一度、美女は爪を短くしまうと、細い指先をヌルヌルと絡めて、ゆっくり男の肛門に突き刺して行く。
ズリ・・ズリズリ・・。
美女の指が、男の肛門へゆっくりと押込まれて行く。

もう片方の手は、男の陰茎を握っているが、無理にしごくような事はしていない。
美女の指が入ると男の肛門は、キュッ、キュッと締めつける。
しかし時間をかけて、ゆっくりと指を入れて行くと、肛門もゆるむのか、かなり奥まで美女の指先が入った。

陰茎を握る美女の手がスライドする。その快感に、男の肛門は、美女の指をキュッ、キュッと締めつける。
美女は、満足そうだ。美女の指先が、何かを探すように男の腸の中をぐるっと回転する。
グリ・・・グリ・・。
「ああっ!!」
男性が歓喜の声をあげる。美女の指先が肛門の奥の何か触れる度に、男は声をあげてしまうのだ。

美女は、にんまりと笑顔を浮かべた。
陰茎に添えた手をスライドさせながら、美女は、その場所を指先で弾いている。
「あふっ!あふっ!」男は泣きそうな顔で声をあげている。
美女の指先は、男の前立腺を腸から捕らえていたのだ。

『フフフ・・・気持ちいいの?』
グググと美女の指先を肛門が締めつけていく。男性が、またもや発射しそうなのだ。
『ホラ・・・どうしたの?』
美女の指先が、肛門の中を掻き回した。
コリコリコリッ!!
「ああふっ!!」男性は一瞬息が止まったような声をあげて、体を硬直させた。
肛門は、パクパクと美女の指先を食んでいる。
筒先から精液は漏れていないようだった。
ピク・・ピクピク・・。それでも陰茎は痙攣している。
男は、掻きまわされた指の快感に、イッてしまったようだ。

美女は、一瞬驚きながらも、うれしそうだった。
この感度なら、男性が二度と自分から離れる事がない事を確信したのだ。

ニュウッ。腸の中で、美女の指先の爪が長く伸びる。
プスッ!!
美女の魔爪が腸の壁を抜けて、男性の前立腺に突き刺さった。
「あはっ。」
男性の目の焦点は合って無い。舌はだらりと口から飛び出し、唾液が口の端から流れ出している。
ただ、男の腰と陰茎だけが、ビクビクと動いているのだ。足はつま先まで硬直している。

前立腺に突き刺さった竜の魔爪が、どんな淫らな責めをしているのだろうか。
ニュウ・・。魔爪の先が、前立腺を直接責める。
ビク・・ビクビクビクッ!!
男の腰と陰茎だけが痙攣しながら、筒先から精液を尿のように溢れ出させていた。
男の体の中が痙攣している。
美女は、その滴を舐めながら、今日はどれ位吸い出そうかと考えていた。
あまり吸い出してしまっては、明日からの楽しみが無くなってしまうのだ。

美女の爪先が腸の中で蠢いている。竜の魔爪の命じるままに、男の筒先からは汁が流れ続ける。
美女が飽きるまで、その行為はずっと続くのだ。

               ◆

結局、男は姫を助け出す事はできなかった。
しかし、神にも匹敵する美女の伴侶を得る事はできた。

この美女は、何千年もの寿命を持つ。そして老いる事もない。
美女の寿命を男に分け与えても、何千年も二人が生き続ける事に変わりは無いだろう。

男は、幸福なのだろうか、それとも不幸なのだろうか。

END


サキュバスの塔(1) サキュバススライム
サキュバスの塔(2) サキュバスバット
サキュバスの塔(3) ゴーストサキュバス
サキュバスの塔(4) サキュバスナイト
サキュバスの塔(5) サキュバスローパー
サキュバスの塔(6) リザードサキュバス
サキュバスの塔(7) サキュバスドラゴン
サキュバスの塔(8) 女神サキュバス
関連記事

←ランキングに参加しています。

■この記事に拍手

テーマ : 官能小説 - ジャンル : アダルト

タグ : 肛門  前立腺  人外  ファンタジー  連作 

comments

comment form

管理者にだけ表示を許可する

trackback


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

twitter
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
ブログ内検索
RSSフィード
リンク
FC2カウンター
プロフィール

LaDeM

Author:LaDeM
FC2ブログへようこそ!

ユーザータグ

フェチ 前立腺 肛門 人外 連作 ファンタジー SF 機械 

フリーエリア