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サキュバスの塔(9) 偽神サキュバス

塔の頂上に捕らわれた姫を助けに向かった勇者の一人が、
今、魔物が巣くう塔の頂きに近づきつつあった。

               ◆

女神の祝福を受け、その体には溢れる力がみなぎっている。
階段を上り扉を抜ければ、そこに姫を捕らえた魔物、いや邪神がいるはずだ。

目の前の扉を押し開き、部屋に飛び込む。
一瞬、天と地がひっくり返ったように、上下の感覚を失ってしまった。
グラッと体が傾いたような気がして、思わず膝をつく。

しかし、それも一瞬で、膝をついたまま剣を構える事ができた。

ここは・・・。
女神と出会った、先ほどの階と全く同じ景色が広がっている。
既視感・・。

幻・・。それとも気のせいだろうか。
腰の袋には、女神に捧げたはずの宝珠が戻って来ている。
先ほどと同じように祭壇に宝珠を捧げると、光が天井から差し込む。

全く同じ光景だ。

そして、爆発するような眩しい光の中から、再び女神が現れる。
『あなたに渡す力があります。受け取りなさい。』
女神は、そう言いながら手を差し伸べる。

頭には、何かチリチリとした違和感が走っている。
しかし、差し伸べられた美しい女神の手を見て、自ら手を伸ばしてしまう。

指先が女神の手首に触れた瞬間、女神が突如腕を伸ばし、手首を強く掴んだ。
『やったわ!姉さんの力はいただいたわよ!』
女神に掴まれた場所が、猛烈に冷たく感じる。
氷を押し当てられているようだ。
腕を引こうにも、女神に物凄い力が掴まれていて、振りほどけない。

女神の顔は、神々しい顔から毒々しい女の顔に変わっている。
いや、顔は全く同じなのに、どこか歪んでいるようだ。
その顔も次第に目の前に紗が降りたように、見えなくなって来ている。

足がガクリと折れた。もう、足に力が入らない。
『あははははっ!!』
女神は、下品な高笑いをしている。
その美しくも卑しい笑顔。
やはり、先ほどの女神ではないのだ!

バサッ!
わずかに残っていた視野に、女神の背中から蝙蝠の羽が生えるのが、見えた。

そして、男は暗い闇にゆっくりと落ちて行く。

               ◆

ピチョン・・ピチョン・・。
水の滴り落ちる音。
鼻をつく、じめっとしたカビ臭い匂い。

冷たい石の感触が背中に感じる。
起き上がろうとして、ピインと手足が鎖で繋がれている事に気づく。
しかも、裸だ。
裸で、石の台の上に拘束されているのだ。

あれだけ塔の中を苦労して集めた鎧や兜、全ての装備が奪い去られていた。
目の前が、真っ暗になるような思いがする。

ただ小さい橙色の明かりが、ポツンと部屋を照らしていた。

スーッ。何かが部屋にいる気配が起こる。
先ほどまでは、感じなかったのに・・。
何も無かった空間に、突然、人が現れたような気配だ。

『目が覚めたようね。ウフフ・・・。』
暗闇にぼんやり浮かんで来たのは、先ほどの女だった。
女は、黒い皮の鎧を着ているのか、白い顔と腕だけがわずかに見えた。

そっと女の手が腹の上に置かれる。
もぞもぞと動く冷たい女の手。
女の手に触られると、抵抗する気力が失ってしまう。

『これだけ精気を抜かれても、姉さんから貰った力を吐き出さないなんて・・。』
女の顔は腹を撫でながら、顔を覗き込んで来る。

『さすが姉さんが見込んだだけの事は、あるわね。』
眼前に近づく赤い唇が、ヌラヌラと仄かな明かりに反射して光る。
女の唇から漏れる甘い吐息が、かすかに鼻をくすぐった。

ベロオ・・・。突然、女の太く長い舌が頬を舐めて、唾液を擦り付ける。
「あっ!」
その感触に、思わず声をあげてしまう。
頬が冷たい。いや、異常に冷たい。単なる唾液の冷たさではない。

『ウフ・・。最後の一滴まで、力を吸い出させてもらうわよ。』
女は、唇を頬につけて、ちゅるちゅる音を出して何かを吸っている。
「あああああっ!!!」
女の唇によって、何かが頬から吸い出されているようだった。
自分の叫び声が、かすれて行くのがわかる。
「あ・・あぁ・・ぁ・・!!!」
最後の方は、声にならなかった。

『だって、あなたが姉さんから貰った力は、元々私のものなんだから。』
女が頬から唇を離した事もわからない位、強い疲労感が体を襲う。

女の顔が離れて行く。
『姉さんは、ひどいと思わない?』
女は語り続ける。
『実の妹である私から、女神の力を奪うなんて・・。』
女の手が、太ももを撫でている。
背筋がゾクゾクとしているが、体を鎖で拘束されている今、
体をわずかに捻る事位しかできない。

『そのおかげで、こんな姿よ。』
バサアッ!!
女の背後で、何かが蠢く気配を感じた。
女の手が、その背後の何かを掴んで見せる。

黒い布・・いや、羽根だ!
意識を失う前に見た、蝙蝠の羽根だ。

女は、パッと手を離すと、背中の羽根を小さく折りたたんでしまう。

『ま、あなたから力を抜いて返してもらえば、元の姿に戻れるけど。』
女の両手が、両太ももに置かれる。

ゾクゾクゾクッ。
体がムズムズとする。
『フフッ・・。あれだけ吸われてるのに、抵抗するなんて・・。かわいいわね。』
女の両手が、中心へ向かって行く。
『ホラ・・早く私の力を返して頂戴・・ねぇ・・。』

(あっ・・。)喉から声はでなかった。
条件反射で、体が仰け反ろうとすると、ジャリッと鎖がピンと張られる音を立てる。

女の片手が、陰嚢をギュッと強く掴んで、手の平に包み込む。
そしてもう片方が、陰茎をゆっくりと起こして行く。

女の両手が股間に添えられて、その様子を女は熱っぽい目で見ている。

グニグニ・・。陰嚢が強く揉まれている。
(んんんっ・・・。)
気持ちの悪い感触がこみ上げて来る一方で、短調なそのリズムが体の中で
何かのスイッチを押しているようだ。

クニクニクニ・・。
まだ固くなりきらない陰茎が、女の手の中で弄ばれつつ、次第に固さを増して行く。

女が赤い唇を大きく開いて、ダラーっと透明な唾液を垂らす。
ツツツー・・。ありえない量の唾液が、女の口から吐き出される。
ヌチャ・・。ヌル・・ヌル・・。
トロトロとした透明な女の唾液が、白い女の手によって、陰茎に塗りつけられて行く。

クチュ・・クチュ・・。女の手の動き合わせて、音が汁気のある音へと変っていく。

『フフフ・・。ピクピク反応して来たわね。』
クチュ・・クチュ・・。
緩慢にスライドする女の指の筒が、コリコリとカリ首を掻く。

『もっとトロトロしてあげるわ。フフ・・。』
ダラー・・。またも異常な量の透明なぬるぬるとした唾液が、女の口から溢れる。
股間は、ぬるぬるとした液にまみれて、べちょべちょになっている。

グチュ・・グチュ・・。
『そろそろ出したくなって来たんじゃないの?ホラ、いいのよ。出しても。』

(あああ・・・あ・・・あ・・・)
女の腕の力はそれ程でもないのに、腰をひねって女の手から逃げる事もできない。

『ホラ!早く出しなさい!姉さんに貰った力を全部!』
グチュグチュグチュグチュッ!
女の指の筒が激しく動いて、イヤらしい音を部屋に響かせる。
(あああああああっ!)
もう我慢できない!出るッ!!

ギュウウウッ!!
その時、陰嚢を握る女の手に、力が込められた。

(あっ!)
ビュルルルルルッ!!
(あ・・・。)
放出と共に、腹の底から力が抜けて行く。
ビュルッ!ビュルッ!

痙攣と共に起こる快感。そして、頭の芯から痺れて意識が半ば遠くなる。

体から力が抜けて、手足がだらりと弛緩する。
虚ろな目で女を見ると、暗闇に女の体がほんのり光って浮かんで見える。
頭の中が混乱して、考えがまとまらない。

『あぁ・・・。かなり力が戻って来たわ・・。』
女は、喜びの声をあげる。

『ねえ、どうかしら?』
ファサ・・。女の背中に広げられた翼は、白い羽毛で覆われている。

力が抜けて、答える事もできない。
『もう、これは要らないわね。』

ピンッ。ピンッ。
体を拘束する鎖が、女の言葉と共に乾いた音を立てて独りでにちぎれ飛んだ。

ほのかに輝く女の体。その背中には、白い羽根が折りたたまれている。

『後、もう少しね・・。』
女は、両足首を乱暴に掴むとグイッと引っ張った。
ズルズルズルッ。石の上を滑り、女の近くに引き寄せられる。
グッ。女は両手に力を入れて、両足を押し広げて、大きく開脚させる。

(屈辱だ・・。)
泣きたい程に恥かしい。
女の手で、こんなあられもない姿にされてしまうなんて。
しかし、抵抗できる足の力も既に失っていた。

女がその身を乗り出し、股の間に自分の体を割り込ませる。
淫猥な表情を浮かべた、女美しい顔が、股間のすぐ前に近づいている。

『フフフ・・。』
笑う女の吐息が、陰茎に吹きかけられている。

『今度は、この口で直接力を吸い出してあげるわ。』
女はそう言うと、濡れた唇を大きく開けた。
『んむっ・・ん・・んん・・。』
女は、陰茎を口の中、奥まですっぽりと咥え込んだ。

れろ・・。
女の柔らかい舌が、裏筋に貼りついた。
チロチロチロ・・。女の尖ったピンク色の舌が、小刻みに動く。
その甘い感触に、背筋が仰け反る思いだが、体が言う事を聞かない。

(くうううっ!)
『早く出しなさいよ。抵抗しても無駄よ・・。』
女の意識が、直接の脳に流れ込んで来る。

れりっ。女の舌が、カリ首に纏わり付くようだ。
ぬらぬらとした口の粘膜の感触は、もう我慢できない。

「かはっ!」
ドクン・・ドクン・・。
『うふふ・・出た出た。これでまた力が返って来るわ・・。』
ゴクン・・。女の喉が、怪しく蠢く。

『最後の一滴まで搾り出させてもらうわよ。ホラ・・。』
女の指先が、そっとお尻の割れ目をなぞる。
異常な興奮が、体を襲う。
『ウフフ・・どうしたの?。お尻触られて、ピクピクしてるわよ。』
サワサワ。女の指先が、肛門の穴を触ってる。
『特に、この辺・・』

(あ・・やめてくれぇ・・・。)
そう思っても声は出ない。
『ウフフ・・。』
女は、無言で肛門の穴を指先で弄り続ける。

ツプツプ・・。女の指先が、肛門の穴に潜ろうとしている。
(やめろ・・・。)
しかし、体に力が入らない。

『どうしようかしら・・。』
女は、自分の人差し指をベローッと唾液をまぶすように舐めた。
妙にトロ味のある女の唾液が、たっぷりと指まとわりついて、テカテカと光っている。

『ウフフ・・。』
ソッ・・。女の細い指先が、肛門の穴に当てられている。
ツプ・・。女の指先が、ゆっくり肛門に沈んで行く。
(くっ・・くぅ・・。)
ズブ・・ズブ・・。
じわじわと女の手に力が込められると、その指先が肛門の奥まで入れられて行く。
肛門の奥までを、その異物感で埋められている感じがする。

『これから強制的に放出してもらうわよ。・・・ホラ。』
クイッ。肛門の奥、腸の方まで入れられた女の指先が、折り曲げられる。
柔らかい女の指先が、体の中を押している。

(んんんっ・・。)
何か、体の中から押し出されているような感覚が起こる。

『ホラ・・どう?わかるかしら。』
フニ・・フニ・・。女の指先が、体の中を押している。
体が、急に熱くなるような違和感を感じる。

『この状態で、ここを弄ると・・。』
女がもう片方の手で陰茎を握り、少しだけその手に力を入れた。

(あっ!!)
キュウウウウッ。肛門が勝手に締まって、女の指を締めつけている。
陰茎を握る女の指の命じるままに、勝手に肛門が動いてしまっていた。

『どうしたの?こんなに締めつけて・・。ホラホラ・・。』
キュウウウッ。ビクビクビクッ!
肛門の穴が、自分の意思とは関係なく、女の指を締めつける。

と同時に、なぜか快感が、頭に押し寄せている。
(あっ・・ああっ・・。)
目が虚ろになり、自然と口が開いてしまっている。
『ウフフ・・。口から涎が垂れてるわよ。そんなの気持ちいいの?。』

ピタッ。女の両手の動きが止まる。
(ああっ・・はぁ・・はぁ・・はぁ・・。)
今まで味わった事の無い快感に、めまいがするようだった。
(今のは、一体・・・。)

女の指先は、肛門の奥の腸の辺りで折り曲げられて、何かをピタっと押さえている。
体の奥がムズムズするようだ。

ムク・・ムク・・ムクムクッ。
女の指は全く動いていないのに、快感がいきなり沸きあがって来る。
(なんか・・おかしいっ!!)

ビクッ!ビクッ!ビクビクビクビクッ!
(なんだ!?気持ち・・いいっ!!!)
体の中が突然痙攣を引き起こして、快感を沸きあがらせている。
(ああっ。なんだこの感じ!?)

『こんなにビクビクさせて・・。ホラ、もう一回やるわよ。』
グニ・・グニ・・。体の奥が、女の指で弄繰り回されている。

(あああっ!!)
爆発するような快感が、急激に沸いて来る。
(やめっ・・やめてくれっ!!)

ピタッ。あと、もう少しの所で、女の指が止まってしまう。
(あああ・・。)切ない気持ちを、いつの間にか感じていた。

『後もう少しで、力を放出する体に変わるわね。』
女の指が、肛門の中で動かずに触っているだけなのに、
ゆっくりと快感が積み増しされて行く。

ビクッ!ビクビクビクッ!!
(くっ!!)
再び、快感と共に体の中が痙攣する。
(はぁ・・はぁ・・頭がおかしくなりそうだ・・。)

『ウフフ・・気持ち良くてたまらないっていう顔をしてるわよ。』
女の指が、体の中を強く押している。

コリ・・コリ・・。
女の指は、体の中から何かを押し出そうと動いているようだ。

(あっ!!熱いっ!!)
腰の辺りが、猛烈に熱く感じる。
(ダメだ!・・やめてくれっ・・)
その願いは虚しく、女の指は、体の中を執拗に弄り続ける。
『ホラ・・固くなって締まって来たわよ。そろそろイキそうなんじゃないの。ホラ!!』

コリコリコリ・・。女の指は、ぴったりと体の中に貼りついたように蠢き続ける。
頭の中に、何か煌きが見える。
(あっ。そこを触らないで!!)
強烈な快感が、一気に膨れ上がる。

(あぁっ・・・漏れる!!!)

ドックンッ!!!!
(!!!!っ)
ジャーッ!!

今までに感じた事のないような勢いで、体の中から何かが流れ出して行く。
(あああああっ!!!)

まるで、脳が爆発するような快感を感じてしまった。
快感のあまり、頭が真っ白になり、意識が遠くなる。

(はぁっ!・・・はぁっ!・・。)
ドクンドクンドクンドクンッ!!!
体の中は異常な痙攣を起こして、大量の何かを陰茎の先から放出して行く。
ジャーッ!ジャーッ!ジャーッ!!

(あ・・・。)
目の前が真っ白になった。
遠くで、女の声が聞こえる。
『ホラ!もっと出しなさい。最後の一滴まで!ホラッ!!』
肛門の中で女の指は、蠢き続けている。

(もう・・ダメだ・・。)
そう思いながら、猛烈な快感にもう逆らう事はできなかった。

ジャーッ!ジャーッ!
女の指が動く限り、力の放出は止まらない。

『アハハハハッ!ホラ!!もっとよ!もっと!』
真っ暗闇で、女の哄笑が小さく聞こえた。

               ◆

しかし、次の瞬間、雷に打たれたような衝撃が、体を突き抜けた。
頭の中は、真っ白になったが、かすかに女神の存在を感じたような気がした。
そしてそのまま、全く意識を失ってしまった。

気がつくと裸のまま、ぼんやりと塔の入口で寝転んでいた。
見上げると、高い塔が天までそびえているのが見える。

もう1度・・・登る・・。
塔の頂上は、無限の彼方に思えた。

END




サキュバスの塔(1) サキュバススライム
サキュバスの塔(2) サキュバスバット
サキュバスの塔(3) ゴーストサキュバス
サキュバスの塔(4) サキュバスナイト
サキュバスの塔(5) サキュバスローパー
サキュバスの塔(6) リザードサキュバス
サキュバスの塔(7) サキュバスドラゴン
サキュバスの塔(8) 女神サキュバス
サキュバスの塔(9) 偽神サキュバス
サキュバスの塔(10)-1 邪神サキュバス - 戦闘編(非エロ)
サキュバスの塔(10)-2 邪神サキュバス 快楽編
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