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サキュバスター3 第6話 奇物!魔のサキュバススーツ

ここは、秘密結社サQバスの研究所。
真っ赤なボディスーツ様の鎧を着た女幹部と、顔をマスクで隠した研究員達が、
得体の知れない液体で満たされたタンクの中から、人の姿をした何かが引き上げられるのをじっと見つめていた。

いや人の姿と言うよりも、人の脱げ殻といった方が正しいかもしれない。
しかも、それは女性の抜け殻だった。白く光る肌、豊かな胸と尻、細く長い手足。
しかし、その美しい女性の背中の部分は、ぱっくりとく口を大きく開き、中は空っぽで、
その中に人が入れるように作られているらしい。

『これが新たな生体スーツか・・』
女幹部は、感心した様子でその人の抜け殻を眺めて、そして研究員に顎で指図をした。
その女幹部の指し示した先では、一人の裸の男が台の上に寝かされていた。
研究員達は、薬で眠らせてあるこの実験体の男に、その女の形をした生体スーツを手早く着せて行く。
着せて行くと言っても、男の足や手先を生体スーツの内側に少し触れさせると、
まるでスーツが生き物のように男の手足はもちろん、体や頭までもアメーバのように勝手に飲み込んで行くのだ。
それは、あたかも大きな口が、人間を咥えて飲み込んでいく様のように見える。
ヌチャ・・ヌチャ・・。
生体スーツは、透明な粘液をその背中の切れ目から溢れ出させて、眠っている男をゆっくり包み込んで行く。

女幹部は、その様子を真剣な面持ちで見つめている。
生体スーツが男の体を全て飲み込むと、スーツの背中に開いていた口が、
そこに切れ目など無かったかのようにピッタリと閉じて行く。
そしてその結果、台の上に現れたのは、寝ている一人の女の姿だった。
但し、その女の体には、背中に小さく畳まれた翼と細く長く伸びる一本の尻尾が付いていた。

               ◆

(あ・・。)
生体スーツの中の男は、ゆっくりと覚醒する。
体中に薄くピッタリと貼りつく、新しい皮膚は、淫靡な快感を全身の肌に与えていた。
脇腹や、内股。足の指の間まで、小刻みに舐められているような快感の信号が送られて来る。

男は自分の体に起きた異変に戸惑いながら、体を確認するように撫でまわす。
(あぁっ・・。)
まるで自分の触った皮膚の下で、舌が這いずり回っているようだ。
男はどうする事もできず、その場で寝返りをする事しかできない。
(うあっ・・・あ・・。)
陰茎も何か温かいものに飲み込まれていて、熱い刺激を感じている。

「んああっ!」
かつて男だった生体スーツの女の口からは、当然のように女の声が漏れる。
その声は、快感にあえぐ女の声そのものだ。

男の手、いや女の手が股間へと伸びて行く。あるべき陰茎はもちろん無い。
あるのは、濡れた秘裂だけだった。
「はぁ・・はぁ・・。あっ・・。」
ほんの少し触っただけなのに、痺れるような快感が走る。
もう何も考えられなかった。女は、堪らず指先を秘裂に押し込んだ。
「ああーっ!!。」
高い叫び声を上げて、女は体を仰け反らせる。
「あっ・・ああっ・・。」
女は、反らせた体を小刻みに痙攣させて、女の尻の下には小さな水溜りができている。

女幹部と研究員達は、あえぐ女の様子を遠くからじっくりと観察している。

女は、今度は自分の両手でその豊かな胸を揉みしだいた。
白い胸が、女の指でグニャグニャと形を変える。
「あはっ・・あはっ・・。」
女は顔を紅潮させて、いやらしくその指を動かす。

女の生体スーツの中の男は、本来自分のものではない胸を揉んで、その気持ち良さに我を忘れていた。
自分の指で感じる柔らかい胸の感触と、細い指で揉まれて感じている自分の胸の快感。
2つの快感を味わい、恍惚の海を泳いでいた。

その時、しゅるしゅると自分が自分の尻尾を思いのままに動かしているのがわかった。
どうして動かせるのか、どうすれば動くのか、そんな事はわからないが、
本能でこうしたいと思えば、その通りに腰の尻尾が動くのだ。

尻尾の先が、自分の股の間の秘裂へ向かって、ムチのようにしなる。
ぬる・・ぬるり・・。
「ああっ!!!」
ぬるりと、自分の尻尾の先端が、自分の体の中に押し入って来るのがわかった。
そして、自分の陰茎が何かにゆっくりと入って行く感覚も感じている。

入る快感と入れられる快感。快感の二重奏に声も出なかった。それも当然だった。
自分が自分の一番感じる場所を責めて、一番感じる場所で、その快感を受け止めているのだ。
かつて男であった女は、自分の意思を失って、本能のまま尻尾を激しく動かしている。
ぬちゅっ・・ぬちゅっ・・!
「あっ・・あっ・・あっ・・。」
女として感じている自分、男として感じている自分。頭の中が、白く燃え上がっている。
自分の手で胸を揉み、揉む快感と揉まれる快感、そして自らの尻尾を秘裂にさし込む、
幾重もの激しい快感に、今、脳が燃え尽きようとしてた。

『ア゛ーッ!!』
人ならぬ声を上げて女は絶叫し、体を激しく上下に痙攣させる。
その目は白目を剥き、口端からは泡が溢れ、パクパクと虚しく息をしている。

ドクッ!・・ドクッ!!・・ドクドクドクッ!!
尻尾の先からは、何か粘液がほとばしり、自らの秘裂の奥でゴクゴクと吸引している。
尻尾の内部を何かが勢いよく流れて、床を脈動しながらのた打ち回る。
そして次の瞬間、女の体はあえいだ状態のまま、体を硬直させた。

その光景を見た女幹部は、失望した様子で目を瞑った。

               ◆

シュウウウウゥ・・・。
音と白い煙、そして鼻を突く酸っぱいような異臭と共に、女の体が形を失っていく。

生体スーツの中身が消化されてしまったのか、生体スーツは、中に何も入っていないかのような平面的な人の皮となった。

『何分だった?』
女幹部がそう尋ねると、研究員の一人が、3分です、と答えた。
女幹部は、その答えに舌打ちする。
女幹部と研究員達の目の前で、更に女の姿の生体スーツは、ぶくぶくと泡を立てて解けて行く。

(強化された生体スーツがあっても、着る事ができる者がいなければ、意味が無い。)
女幹部は、しばしの間、考えていた。
そして何かを思いついたのか、カツカツと足音を立てて、その部屋から出て行った。

END


サキュバスター3 第1話 サキュバス改造人間
サキュバスター3 第2話 恐怖!蜂女現る。
サキュバスター3 第3話 サキュバス洗脳解除
サキュバスター3 第4話 サキュバスター3、参上!
サキュバスター3 第4.5話 怪奇!キス魔サキュバス
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