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ラバー・サキュバス

暗闇の廊下の正面に、人の首が浮いている。
赤い唇を持つその首は、次第に近づいて来る。
よく見ると、美しい女性の顔だ。その顔には、笑みが浮かんでいる。
細い眉に、綺麗な化粧を施して、見るだけで胸が鳴るような美女だった。

その顔が近づくにつれて、廊下を照らす少ない明かりが、女の体でわずかに反射する。
チラ、チラと光る反射光に、女が生首でない事がはっきりする。
首の途中から下は、真っ黒な衣装ですっぽり包んでいるらしい。
ホッとしながら、女を見つめた。

今や目の前を黒い姿の美女が、歩いて来るのがはっきりとわかる。
魔に魅入られたように、女の肢体に目が吸い寄せられて、足が動かなかった。
女の優美な体の線が、仄かな明かりに浮かんで見えた。
丸く膨らんだ胸、引き締まった腰、重みのありそうな尻と、
そこから伸びる長い二本の足。
作られたもののように均整の取れたその女の肉体は、黒い彫刻の様に美しかった。

もう目の前に、美女がいる。
やっと我を取り戻したように、自分の体を反転し、美女に背を向け逃げ出した。
こんな美女が、この暗闇を一人で歩いて来るはずが無い。魔物に違い無いのだ。

脇目もふらず、一心に走る。
シュンッ!!
風を切る音に次いで、足に太い何かが絡まりながら登って来る感触が起こり、
そしてグッと腿を手で鷲掴みにされた。
「うわっ!」
かなりの力で足を背後から引っ張られて、床に倒れ込むと、
その格好のまま、床をズリズリと引きずられてしまう。

ズズズ・・・。
足を掴んだ何かを蹴ろうにも、掴んでいるはずの人間がそこにいないのだ。
体を捻り、引きずる者の姿を見ようとすると、暗闇に浮かぶ美女の顔に、
吸い寄せられているのがわかった。女との距離がどんどん縮まる。

美女は前に手を突き出すような格好をし、その女の腕はゴムのように伸びて、
今、自分の足に巻き付いた上で、腿をしっかりと掴んでいるのだ。
美女の口の端に、チロリと舌が一瞬見えたような気がした。

ズズズ・・・ズ・。
美女の足元まで、引きずられた。足の腿は、異様に伸びた美女の腕に、
まだ掴まれたままだ。その美女の手を、手をかけて外そうとする。
美女の手は、真っ黒なゴムの手袋をはめているような手触りだった。
腿にゴムのような摩擦力をもって掴み、外す事ができない。
それどころか、微妙に手の指を動かして、腿を淫らに刺激しているのだ。

女は身を乗り出すようにすると、女の腰がギュウッと伸びた。
女の上半身だけが近づいて来る。女の腕が縮み、女の体が上半身に圧し掛かる。
太ももを掴んでいた手が離れるが、女に体当たりされるように押し倒された。

ペタペタペタ・・。
圧し掛かる女の上半身は、やはりゴムような粘着質の手触りだった。
そして、その弾力と柔らかい衝撃。
一瞬の間の後に、もう一度衝撃を受ける。女の下半身の部分が、後から付いて来たのだ。

『フフフ・・もう逃げられないわよ。』
ゴム女は、体の上に圧し掛かりながら言う。
ドロー・・・。女の黒い体が溶けるように広がって、体を包み込んでいく。
どことなく、その動きはコールタールを思わせる。

慌てて、女の体を押しのけようとすると、ゴム膜を押しているような、
あまり手応えがない。それなのに、女の顔は、目の前から動かないのだ。
体全体が、コールタールで包み込まれたように、身動きが取れなくなっていく。

『ウフフ・・。もうあなたを包み込んだわよ。』
首から下全体が、ぴったりとしたゴム膜に覆われたような感じがする。
体全体が密着したゴム膜から圧迫されている。

『この体だと、どれだけ精気が抜けるかしらね・・。』
女は、淫猥な笑みを浮かべる。
モゾ・・モゾ・・。背中に女の指先を感じる。
女の溶けたような体は、ゴム膜となり体を包んでいるだけではなく、
ゴム膜の中で、体を抱くように腕を回した状態で、実体化していた。

ぴったりと体を包み込むゴム膜の中で、人間でない美女に体を抱かれて、
逃げる事もできなかった。

『ホラ・・舌を出して。』
女は、熱っぽい声で誘う。
顔を背けると、ゴム膜の中で蠢く女の手が、顔を両側から押さえる。

『顔を反らしてもダメよ。』
ピト・・。女の唇で、口を塞がれてしまう。
息が・・息ができない・・。
女の唇は、少し固いゴムのような感触だった。
女の生暖かい呼気が、口から注がれる。

ゴリ・・ゴリ・・。固いゴムのような女の舌が口の中を探るように動く。
どことなくゴムっぽい匂いというか味を感じる。
口の中のゴムの感触に、吐き気が体を襲う。

それでも、女は口をぴったりと密着させて解放してくれない。
うおおおっ・・。くるしい・・。
悶える体は、ゴム膜がぴっちりと固定している。
顔に血が昇って来るのが、自分でもわかる。
目の前の視野が、暗く狭くなって行く。

次の瞬間、新鮮な空気と共に、口が解放された。
荒い呼吸で、貪るように空気を吸う。

『フフ・・私の言う事を聞かないとこうなるのよ・・。』
女は、満足そうな顔を浮かべながら、耳元に囁く。

女の顔が、背後へと回る。
女の声が、後から聞こえる。
『今度は、気持ち良くしてあげるから、感謝しなさい。』

ゾワゾワゾワッ・・。
何本かの指が、ペニスを弄り始めている。
触るか触らないか位のタッチで、陰嚢やカリ首を撫でまわしている。

ああっ・・。思わす声をあげる。
『もうビンビンじゃない。これなら、すくに精気を吸い出せそうね。』
女はうれしそうな声で言う。
『ホラ・・。この穴に入れて・・。』

女の手で、ペニスがぶよぶよとした穴に、ゆっくりと押し込まれる。
硬質の襞が、裏筋を通り抜けながら、刺激する。
ペニスが根元まで突き刺さると、亀頭の先端には、幾つもの突起が当たっている。

イボ・・イボイボ・・。
『フフ・・根元まで入ったわね。』
女が耳の裏側で、熱っぽい声をあげる。
『ホラ・・ゆっくり動かすわよ・・。』

クチュクチュクチュ・・。
股間で、粘液が空気と混ざって擦れる音がする。
カリ首が、襞とイボで猛烈に擦られている。

『フフフ・・もうビクビクしてるじゃない。』
クチュクチュ・・。音が激しくなる。
『ホラ・・こんなにクチュクチュいってる。』
グチュグチュグチュ・・。
音は、一層激しくなる。
『ホラ・・早く・・』
女の熱い吐息が、耳の裏にかかる。

(あっ・・・)
体の中で快感が膨れ上がる。
ビュルッ!ビュルルルッ!!
じゅる・・じゅるる・・・。
キュポ・・キュポ・・。
何かポンプのような物で、精液が吸い出されているようだった。
吸盤のような、吸い込む感じだった。

ズル・・ズル・・。
体の中から精液が吸い出されると、痺れるような快感が残る。
(あ・・あぁ・・・。)
口から涎が垂れる。

『フフ・・まだ出るわよね・・』
クチュ・・クチュ・・クチュクチュクチュ・・。
音が、最初はゆっくりと、次第に速度を増して行く。
しかし、性感が高まらない。
ただ、グニュグニュとした感触が続いているだけだった。

『もう出ないの?・・でも、こうすれば出るでしょう・・ホラ。』
ニュ・・。固いゴムの棒のような感触が、お尻の割れ目をなぞる。
そして、ゆっくりと下へ向かうと、肛門に押し当てられた。
『ホラ・・入るわよ。少しずつ・・少しずつ・・。フフ・・。』

ムリ・・ムリムリッ・・・。
ゆっくりと弾力のあるゴム棒のようなものが、肛門に押し入れられる。
「あああっ!!!」
叫び声をあげると、首元までのゴム膜が広がり、口まで塞いでしまう。
『大声を出さないでよ。耳障りだわ。』

所々で太さの違うゴム棒は、肛門を通り抜ける時に、感じた事のない快感を体に残して行く。
(ああっ・・・ああ!!)

『フフ・・気持ちいいでしょう。ホラ・・特にこの辺。』
ゴム棒の先端が、肛門の奥の特定の部分をピンポイントで当たっている。
『ホラ。ここをコリコリすると。』
(あああっ!!)

ビク・・ビク・・ビクビクビクッ!!!
淡い快感と共に、ペニスが勝手に痙攣する。

『フフ・・射精しなければ、何回でもイケるのよ。ホラ!』
ムニュ・・。ゴム棒の先端が、体の中に押しつけられる。
(あっ!!)
ビク・・ビク・・ビクビクビクッ!!
甘い快感が、じわじわと体を襲う。

『後、何回射精しないでイケるのかしら。ウフフ・・。』
女は楽しそうに笑う。
女の操るままに、体が快感に反応する。

勝手に快感と共にビクビク動く体を、どうしようも無かった。
もう何も見えなかった。
涙と涎が、じわじわと流れだし続けている。
いや、ペニスの先からも汁がじわじわ流れ続けていた。

『泣く程、気持ちいいの?フフ・・そろそろイッてもいいわよ。』
ゴリ・・ゴリ・・ゴリゴリゴリ・・。
体の中をゴム棒が激しく蠢く。同時に、ペニスのカリ首や裏筋が擦られている。

ビク・・ビクビク・・。快感に体の中が痙攣する。
『ホラ・・もっと!もっとよ!』
まだ痙攣しているペニスと肛門を、ゴム女が激しく責め続ける。
(あ・・ああっ!!!!)
頭の中が爆発するような快感が襲う。
(漏れるっ!!)
ジョロ・・ジョロロローッ!!!
ピシャ・・。体の中を液体が流れ出すのが、わかった。
バクバクバクッ!!体の中が、異常な痙攣を起こしている。

『アハハハッ!!遂にイっちゃったわね。ホラ!もっと!!』
堰が切れたように、精液が止まらない。
快感に息ができなかった。
ジョロ・・ジョロロッ。流れ出している間、快感が続いている。
(あああああっ!!!)
バクウ・・バクウ・・バク・・バク・・。
激しい痙攣がゆっくりとおさまって行く。

体の中とペニスで、緩慢なゆっくりした動きを感じていた。

『また精液が溜まるまで、ゆっくり責めてあげる。』
女の首が正面にスススっと回って来る。
そして、言った。
『ホラ・・舌を出して・・』

               ◆

逃れらないゴム膜に女の体と一緒に包まれて、いつまでも搾精され続ける。
いや、精液がでなくても、前立腺を犯され続ける。
男が快感に痙攣するたびに、ゴム膜の繭は震えつづける。
いつまでも。

END
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