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マッド・サキュバス

鬱蒼とした木々の森の中。細い獣道の先に、女が一人立っている。
こんな森の中に、女が一人歩きしているだろうか・・。
しかも、女は、首から下が泥だらけなのだ。

ベットリと茶色の泥が体に付いた女は、体の線がもろに出てしまっている。
裸で、泥パックをしているような格好にさえ見える。
そう見られているという視線に、女は気づいているのか気づいていないのか、
にこやかな笑顔で、手招きをする。

おかしい・・。
そう思いつつも、女の手招きに誘われるまま、女へゆっくり近づいて行く。

「あっ!」
固い地面だと思っていた土の上は、柔らかい泥のぬかるみだった。
ずぶずぶと足首まで、泥の沼に沈んで行く。
片方の足を抜くと、もう片方の足は、より深く沈んでしまう。

「助けてくれっ!」
そう叫びながら女に手を伸ばすと、女は笑みの色を一層濃くする。
女は、腕組みをしながら、そのままズブズブとゆっくり足から泥へと沈んで行く。

ズブ・・ズブ・・ポコポコ。
沼の底から空気を泡を吐きながら、泥は2人の体を受けとめていく。

泥は、もう腰まで来ている。
足を取られて、もう泥のぬかるみから抜け出す事は、不可能に近い。
一方、女は、その泥のぬかるみを苦にする事もなく、ススス・・と近づいて来る。

すかさず沈まないように、女の腕に手を伸ばした。
にゅる・・。
つかんだ女の腕が、手の中を粘土のように通りぬける。
ポタ・・ポタ・・。手から泥の粘液が滴り落ちる。

にゅるにゅるにゅる・・。
変形した女の手が、元通りの形に再生する。
驚きの表情を見て、女はうれしそうだった。

この女は、人間じゃない!?!
ススス・・。泥のぬかるみの上を、女は自由に動いている。
そして、女は手を伸ばして、愛しい者を抱くように体に抱きついた。
ヌチャ・・。冷たい泥の感触。
シャツを通して、女の手から泥の水分が染みて来るようだ。

グウウ・・。女の腕に力が込められる。
抱きついている女の感触は、普通の肉体の感触だった。
女の体は沈まないのに、自分の体は、ゆっくりと沈んでいる。
沈まないように、こちらから女に抱きつくしかなかった。

『フフフ・・』
女は、見下しながら、声をあげて笑う。
女に抱きついている間は、この泥のぬかるみに体が沈んで行かなかった。

ちゃぷ・・。
背中に回された女の手は、泥をすくっては体に塗っている。
ちゃぷ・・ちゃぷ・・。
女の手が、濡れてヌルヌルした泥を体に塗りたくって行く。
体が、女の手で泥で汚されている。

「やめ・・やめてくれ!!」
女は聞く耳を持たないのか、更にどんどん塗りつけて行った。

ズル・・。
服が・・服が溶けている。泥を塗られた部分のシャツが、ボロボロに溶けて行く。
女の手が撫でると、服が泥と一緒に流れて行く。
露になった素肌に、女の手の平で、冷たい泥が塗りつけられていく。
ヌル・・ヌル・・。
細かい粒子の泥は、どろっとした粘液のようにヌルヌルしている。

女に捉まっていても、極わずかだが、じわじわと沈んでいるようだ。
もう胸まで沈んでいる。

ヌルヌル・・。
くねる女の足が、足に絡みついている。
おかしい。ズボンや靴を履いていたはずなのに・・・。
足に触れる感触は、素肌の感触だ。
既に、履いていたズボンや靴も、この泥に溶解してしまったらしい。

泥沼の下で、女の手が沈んだ上半身をまさぐる。
女の肩は、全く動いていない。一体どうなっているのだろうか。
ズ・・ズズズ・・。
微妙に体が沈んで行く。
このままでは、女と一緒に泥沼に沈んでしまう。
何か手を打たなくては・・。
女から離れて、岸まで泳ごうとした。
女の体を突き飛ばすように、強く押した。

グイッ。しかし、女の腕が腰に回り、女の足が絡み付いて逃がさない。
『逃がさないわよ・・』
女の目が怪しく光る。
「たすけてっ!!たすけてくれーっ!!誰かーっ!!」
叫び声をあげるが、体がもう首まで沈んでいる。

女の手が、腹をまさぐる。
もう、だめだ!!
顎も泥に浸る。
ハフ・・ハフ・・。苦しい中、息も切れ切れに空気を吸い込む。

ススス・・。
女は、泥の中を苦にする事もなく、首だけ出して、回りをぐるぐると回る。
女の手が、体を撫でまわしている。
もう、どうする事もできなかった。

ニュルニュル・・。
女が、股間を撫でる。
ニュルニュルした感触に、ペニスが反応してしまう。
女は怪しく笑みを浮かべる。

10本の指先が、ペニスを細かく刺激する。
泥と指を絡めて、亀頭はもちろん、カリ首や裏筋まで、やさしく撫でる。
ハフ・・ハフ・・。
首まで泥沼に沈んで、声を出す事もできない。
顔を空に向けて、息をするだけだ。

ススス・・。女が背後にまわる。
『どうしたの?』
女の声が、耳元で大きく聞こえた。
『苦しいの?』
女の手が、脇の下から挿し入れられる。

グイ。女に背後から抱きしめられた。
女の柔らかい胸が、背中に押しつけられて、官能的な感触を送って来る。

グ・・グググッ・・・。
背後から女に抱きしめられて、泥の沼地からゆっくりと持ち上げられる。
グググッ。

胸まで持ち上げられた。
はあ・・はぁ・・。息がだいぶ楽になった。
しかし、女の手の内にある事に変わりは無い。
女の手が臍の辺りにあるが、泥の水面下で見る事はできない。

ニュル・・。
ペニスが、再び弄られている。
トン・・・。
女の顎が肩に載せられている。
『フフフ・・。』
ニュル・・ニュル・・。
女の手で作られた筒が、ペニスを握って、泥の中でクチュクチュと音立てている。

泥の水面が、激しく揺れる。
「あああっ・・」
女の体を押しのけようと手を伸ばすと、女の体を手が通り抜ける。
にゅるー・・。やはり女の体は、柔らかい泥のように崩れてしまう。
それでいて、女の腕は激しく動いている。

「やめ・・やめてくれ!!」
『どうして?』
女は、そういいながら、両手を激しく動かす。
グチュグチュグチュ・・・。

泥が激しく音を立てる。
「あっ・・出ちゃう!!」
泥女の手で、激しくペニスがしごかれている。

泥女の体は、溶けるように体にまとわりつく。
『ホラ・・そろそろでしょう。』
「ああっ!!」
女の手が、小刻みに射精を誘う。

ビュルルルルッ!!
柔らかい泥の中に、激しく射精する。
「あつっ・・。」
ビクン・・・ビクン・・。
ペニスが痙攣する。

はぁ・・はぁ・・。
体が・・体が再びゆっくり沈んでいる。
ズブ・・ズブ・・。
『はぁ・・はぁ・・』
泥女も荒い息を吐いている。

『今度は、私の中でゆっくり楽しみましょう・・』
ズブ・・ズブ・・。
胸・・首・・。体がじわじわ泥の中に飲み込まれて行く。

「たす・・!」
口が、泥まみれの女の手で塞がれる。
ズブ・・ズブ・・。
口・・鼻・・頭の天辺まで、全てが泥に飲み込まれて行く。

体中が、泥に包まれた。
(あああっ!!!)
体中のあらゆる場所が、女の手で官能的に弄られている!
どこから伸びて来るのか、いや一体何本手があるのだろうか。
いや、女の唇も舌も。一体、いくつあるのか?
頭がおかしくなりそうだ!
(あっ!あああっ!!)

               ◆

女は、この泥の沼地、そのものだったのだ。
男は、泥の沼の中、泥に包み込まれて、歓喜と苦悶の狭間で悶えるだけだった。

END
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