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ロボット・サキュバス

22世紀。既に家庭用ロボットは、現実のものになっていた。

人が住む家、人が使うものは、人のスケールに合わせて作られている。
だから、家庭用ロボットも、人型が適当である。
この考えの元に、ロボット=人型というのは、この時代の常識となっていた。

晩婚化が進み、著しい核家族化で一人暮らしが当たり前となった時代、
ハウスキーパーロボットの需要は、うなぎ昇りだった。

               ◆

ロボット・サキュバス。新興会社のハウスキーパーロボットの新製品だ。
家事はもちろんのこと、通信・放送・家電、体調の管理までさえやってのける。
もちろん、一般家庭で使われているハウスキーパーロボットでは、標準の機能だ。

しかし、この会社のロボットは、デザインやその使用感に独特の「味」があり、
丁度今、人気が出ている所だった。

『おかえりなさい、ご主人様。』
メイド型の女性ロボットが、帰宅した人間を迎える。
主人の帰宅を監視カメラと生体認証で、確認しているのだ。

パッと見た感じは、人間にしか見えないが、よくよく見れば、ロボットだとわかる。
一般的にハウスキーパーロボットは、ロボットとすぐわかるように、
標準的なメイド服を着用している。

『御飯とお風呂の用意ができてます。』
「じゃあ、とりあえず御飯を食べよう。」
ロボットに、服を着替えるのを手伝ってもらう。

ピ、ピピピ。かすかな作動音が、服を脱いだ背中の方から聞こえる。
恐らく、ロボットがセンサーで、体温や体調チェックをしているのだろう。

着替え終わると、ロボットは、いち早くダイニングへ向かう。
席に着いた時には、暖かな食事が少しずつ並べられている。
過去の献立や今日食べた昼食、そして体調など、全てのデータから編み出される、
ベストであろう夕食には、文句のつけ様がない。

「テレビ、スイッチオン。」
ロボットの耳が中継役として機能し、壁の薄型テレビが点灯する。
テレビには、8つの画面が展開する。

「チャンネル11だけ残して、後は消してくれ。」
テレビでは、ニュースが流れていた。

食事をしていると、ロボットが話を始める。
『この事件、今一番話題になってるんですよ。』
興味・関心のある事柄の補足情報を、さりげなく会話の中に入れる。

「新聞を読みたいなぁ。」そういうと、新聞が差し出される。
残念ながら、未だ紙ベースの新聞を代替するものは無かった。

食事を終えて席を立つと、カチャカチャと後片付けする音がする。
もちろん、実際に食器を洗うのは食器洗い機の仕事だが、洗い機にセットするのは、
ハウスキーパーロボットの仕事なのだ。

               ◆

夜、寝つけずに、ベッドに横にながらテレビを見る。
ちょっとだけ大人向けの番組を見ている内に、気持ちが悶悶としてしまう。
オンデマンドで、アダルト番組を呼び出す。いくつかのチャンネルを開き、
興味のあったAVを見始める。

しばらくすると、突然、ノックの音がする。
トントン。
『ご主人様、ご用はありませんか?』
それは、ハウスキーパーロボットの声だ。

AVを見始めた事、バイオリズム等、様々な情報から判断して、
ロボットが部屋にやって来たのだろう。
少し考えたが、ロボットを部屋に招き入れた。

女性型メイドロボットは、通常の標準メイド服を着ていたが、
自分の着ている服に手をかけると、そーっと衣服を脱ぎはじめる。
それをそのまま見守ると、ロボットは、服の下に男性の興奮を刺激するような、
エロティックな下着を着けていた。
一応、手で胸と下腹部は隠すフリをしている。
これも男性への効果を研究された上での、行動に違いない。

しずしずと近づいて来ると、パっと毛布の中にもぐり込んで来る。
毛布から顔を出すと、上目遣いにこちらを見ている。
頭に手を伸ばそうとすると、再びパっと毛布の中にもぐる。

ロボットの滑らかな手先が、下半身の服を脱がして行く。
チュ。ロボットは、鼠径部に口付けする。
そのやわらかい濡れた感触は、人間のものと錯覚してしまう程だ。

チュウッ。チュッ。
ロボットの唇の感触で、陰茎がだんだんと充血して来る。
ロボットは、その大きくなる陰茎を、やわらかく触っている。

そーっと毛布の中から顔を出し、上目遣いで聞く。

『ご主人様、手が好きですか、口が好きですか?それとも・・・』
と目を伏せて、口篭もる。ツボを得た演出だ。

こちらも目線を外して黙っていると、ロボットはそっと腰に馬乗りになる。
毛布の下の胸の辺りから顔を出し、耳元でささやく。

『そーっと入れるね。』
ロボットはそう言うと陰茎の先を、ロボットの膣の中へと挿入して行く。
ロボットの中は、人肌に温められていて、冷たい事は無い。
また、ローションも分泌されるので、挿入もスムーズに行われる。
ニュル・・ニュルニュル・・。

毛布の下に手を入れ、ロボットの胸を触ると、既に下着はつけていなかった。
胸の感触は、やや堅い感触もあるが、暗い中で触るには充分だ。
胸を揉むと、ロボットは、口から吐息を出して喘ぐ。

もちろん、ロボットは腰を上下に動かしている。
グニュ・・グニュ・・グニュ・・。
ロボットの中の柔らかい器官が、陰茎を包み込んで刺激する。

実は、ロボットは勃起の現状を維持しながら、各種センサーやデータから、
最適の射精時間を割り出している。

ロボットの中は、たっぷりのローションで満たされていて、温かく、
それでいて複雑に蠢いて、陰茎の裏筋や亀頭を細かく刺激する。
その為の機械なのだから、人間の男が我慢する事は難しい。

ロボットは、人間が充分に満足したなと判断すると、
『ご主人様、もういきそうです。』と耳元で囁き、腰を強く振り始める。

ギシッギシッギシッ。ベッドが揺れる。
ロボットの膣の中で、陰茎が擦られて、発射に至る快感が募る。
『あっ・・あっ・・あっ・・』
ロボットは、喘ぎ声をあげて、腰をくねらせる。

当然、我慢できるはずもない。
そのままロボットの膣の中へ、思いきり射精する。
ビュワーッ!!ドクン・・ドクン・・。

発射するとロボットは、体をビクっと硬直させる。
そして、ゆっくり体を弛緩させて、しなだれかかる。
しばらく間、その余韻を残す。
ロボットの吐く息と、人肌のぬくもりが、不思議と安心感を与えてくれる。

満足し、眠気に襲われる頃、
『ご主人様、おやすみなさい。』
頬にキスをして、ロボットは、そーっと部屋から出ていくのだ。

               ◆

結婚をしない若者が増えて、少子化に拍車がかかる。
超超高齢化社会が進んでいたが、なんとか社会崩壊しないだけのスレスレ状態で、
社会は綱渡りをしていた。

こんな社会で、どうして人口が維持できるだろうか。誰も疑問に思わなかった。
男性一人に、1台のハウスキーパーロボットが当たり前の時代が、来ていた。

END
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タグ : 機械  SF 

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