2ntブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

←ランキングに参加しています。

■この記事に拍手

サキュバスのヘッドフォン

家電量販店をぶらぶらしていると、値段の高いヘッドフォンが目についた。
価格は、約20万円。海外製なのか、聞いた事の無いメーカーの物のようだ。
耳を全てすっぽりと覆うタイプで、いかにも音漏れはしない、という感じだ。

そんなに違うものかな、と興味本位で耳に当ててみる。

耳当ての部分が皮製なのか、しっとりと耳にフィットして、
外部の音はほとんど聞こえない。
目を瞑りさえすれば、シーンとした静寂に包まれているかのようだ。

早速、ヘッドフォンに繋がっているプレーヤーの再生ボタンを押す。

『はぁ・・・はぁ・・・』
背後から熱のこもった女性の息遣いが聞こえたので、
びっくりしてヘッドフォンを外して振り返るが、背後には、もちろん誰もいない。
誰かが、ふざけてこんなCDを入れたのだろう。

(なんだこれ・・でも、すごいな・・・)
ますます興味がつのって、再びヘッドフォンをかける。

『ふぅー・・ふぅー・・』
背後にいる女性に、耳に息を吹きかけられたような感触がする。
ヘッドフォンを外して、耳当ての部分を見るが、別に空気が噴出している訳もなく、
手を当てると、空気が振動していて、震えているのが良くわかる。

(空気の振動まで再現するのか・・・。高いヘッドフォンは違うなぁ。)

『ンフフ・・。ねぇ、聴こえる?・・。』
目を瞑ると、本当に後から、色っぽい女性に話しかけられているように思える。
(立体音響って奴かな。最新技術は、本当にすごいんだな。)

『これから、あなたに悪戯しちゃうけど・・。どうしようかな・・・』
女性の声は、背後を右や左に移動しながら、耳元で囁きかける。

『ンフーッ。』
再び、耳に息を吹きかけられたような感じがして、飛びあがった。
もちろん、回りには誰もいない。

『感じやすいのね。ウフフ・・』
女性の声に耳元で囁かれ、胸がドキドキするのが、自分でもわかる。
バツの悪い気持ちで回りを見まわすが、別に誰もこちらに関心を払ってはいなかった。

『首はどうかしら。』
声は再び背後に回る。
『ンチュッ。』
背後の首筋の辺りで、やさしくキスをする音が聞こえる。
本当に首筋に口づけされているようで、ゾクゾクする。

『チュッ・・チュッ・・チュッ。』
何回も何回も、首の回りにキスをする音がする。
本当に首にされているみたいで、かなり興奮する。
それを見透かしたように、声が囁く。

『首筋にキスされて興奮してるの?ウフフ・・』
女性が笑うと、鼻息が耳にかかるようだ。

『チュッ・・チュッ・・チュッ・・』
背中の真中を背骨に沿って、音が移動するのがわかる。
腰の辺りで音がすると、自分の体がビクっとしたのがわかった。

『腰のあたりは感じるのね。』
声はそう言うと、腰の辺りにキスを続けた。
その音が右や左に移動する。

やがて音は前方に回り、臍の回りを吸いはじめた。
『チュウ・・。』
臍の辺りの、何も無い空間から音がするのは奇妙か感じだった。

いけないと思いつつも、自分の筒先から汁が垂れて、
パンツの前が濡れて、染みて来るのがわかった。

(もっと下の方に降りて来るのかな・・)
期待を織り交ぜつつ、ドキドキしながら、耳を澄ましていると、女の声は、
『まだ、始まったりばかりよ。フフフ・・・』
と耳元で囁くと、再びで臍の辺りを吸いはじめた。

『チュウ・・・。』
不思議と臍の辺りがジーンとして来た頃、音が再び移動をはじめ、
上の方へとあがって来た。

『乳首は感じるのかしら?』
胸の辺りを吸われている音がする。
改めて2つしか音源の無いヘッドフォンにも関わらず、
前後上下の動きが感じられるのは、不可思議でならない。

『チュプッ・・チュプッ・・チュプーッ!!』
激しく乳首を吸う音。右、左と交互に吸われている。
音だけの女性に、激しく興奮を覚えるとともに、
こんな場所で興奮している自分に、嫌悪感も覚えていた。

(でも、これはすごいなぁ。)
『ピチャ、ピチャ。』
乳首を舐める音。あまりにも恥ずかしい内容に、
ちらりと周りをうかがうが、当然、変わった様子は無い。

『ピチャ、ピチャ。』
乳首は舐めつづけられている。音だけのはずなのに、
服の上から乳首が立っているのが、見えるような気がする程だ。

自分の鼻息が、荒くなっているのがわかる。
音だけで興奮しているのだ。
女の声は、尚も続いている。

『耳は感じるのかしら・・』
優しい女の声が、耳元で囁く。
『ピチャ、ピチャ・・』
耳を舐める音。濡れた音がヘッドフォンに響く。
ピチャピチャと耳を舐める音の間に、女の荒い鼻息と吐息が首筋に吹きかけられる。
その度に、背筋がゾクゾクと縮む思いがした。


れろぉ。
(!!!!)
耳を舐められてる!
耳を舐められてる音が聴こえているのではなく、
耳を舐められている感触が、耳に伝わって来る。背中の芯がゾクっとした。

れろれろぉ。
音だけじゃない。明らかに、耳に這わされている舌の、ザラっとした感触がある。
耳の輪郭をなぞるように、ゆっくりと湿った舌が這っているのがわかる。
ヘッドフォンを外そうと思ったが、手が金縛りにあったように、動かなかった。
あるはずの無いヘッドフォンの中の舌が、耳の周りを執拗に舐めまわしている。

「うぅ・・。」
目の前が真っ暗になった。血の気が引いたように、クラクラしているのか、
周りが全く見えない。

『今度は、本当に耳をしゃぶってあげる・・』
女の声は、そう囁くと、反対側の耳をしゃぶり始めた。
チュッ。チュパ。チュパチュパ。
柔らかい唇で、耳を吸われた。
敏感な耳の感触が、綺麗なピンク色の唇の像を脳に結んだ。

はむ。はむはむはむはむ。
今度は、耳を甘噛みされた。決して痛くは無く、唇で耳を揉んでいるのだ。
いや、愛撫されていると言っていい、やさしさだった。

はむはむ。れろれろ。ぴちゃぴちゅあ。
耳を、そこにあるはずの無い口の中に咥えて、もぐもぐと唇を動かしながら、
唾液でまぶして、一方で、口の中の舌先は、耳の穴の周りをなぞりあげている。
(耳の穴!!)
耳の穴がムズムズしだしたが、体は硬直してしまっている。

『こっちの耳も舐めるわよ。』
ちゅぷ。
両方の耳が、ヘッドフォンの中で、舐められていた。
いや、ヘッドフォンがあるのかも、もうわからなくなってしまった。
もう何も見えないのだ。あるのは、自分の耳の感触だった。

ちゅぷちゅぷ。柔らかい唇は、まだ耳を舐り続けていた。
舌は穴を探るそぶりをしながらも、周りをなぞるだけで、穴には近づかない。

「うぅ・・。」
『耳の穴が気持ちいいの?』
小声で女の声に囁きかけられたが、もう何も考えられなかった。

突然、舌が耳の穴に侵入した。
れろれろれろれろ。
耳の穴を舌先が入って舐め、入っては舐めしている。

「あぁ・・」
自然と声が漏れてしまった。
『フフフ・・。もっと奥まで舌を入れるわよ。』
一瞬、耳の穴から出ていった舌が、今度は耳かきの様に、奥の方まで侵入して来た。
(!!。舌が届くはずの無い、奥の方まで伸びている!!)

耳の奥の敏感な部分をやさしくなぞる、女の細い舌先。
ピチャピチャと嫌らしい音が脳内から聞こえてくるような感じがする。

『ピチャ、ピチャ。ピチピチ。』
「あわぁぁぁ・・」
声にならない声を出し、締まらない口からは、涎が垂れてしまっている。
ヘッドフォンの中の唇は、執拗に耳を舐り、その舌先は耳の奥でのた打ち回り、
頭の中を掻き回されているような錯覚さえ覚える。

『ビチビチビチビチ・・・』
細く長く伸びた下が、耳の中でうねるように回転しながら、
いやらしい音を立てつづけている。今や、その連続する音は、心地よくさえある。
頭の中からの短調な振動音は、意識を遠のかせるのには充分だった。
その心地よさの中で、意識を失った。


気がつくと自分の家のベッドの上だった。
夢・・・?。へんな夢だった。耳がおかしくなりそうだ。
そうやって手を耳にあてると、そこには・・・!!!。

END
関連記事

←ランキングに参加しています。

■この記事に拍手

テーマ : 官能小説 - ジャンル : アダルト

タグ : フェチ 

comments

comment form

管理者にだけ表示を許可する

trackback


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

twitter
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
ブログ内検索
RSSフィード
リンク
FC2カウンター
プロフィール

LaDeM

Author:LaDeM
FC2ブログへようこそ!

ユーザータグ

フェチ 前立腺 肛門 人外 連作 ファンタジー SF 機械 

フリーエリア