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ロボット・サキュバス その2

ハウスキーパーロボットが当たり前となった社会。
ある新興会社のロボットが1台、とある家庭で稼動していた。

               ◆

『ご主人様、頭髪の洗浄を行いましょうか?』
女性型ハウスキーパーロボットが、風呂の外から遠慮がちに尋ねる。
この会社のロボットは、他の会社にありがちな無神経さが無い事が、
最近静かな人気となっている理由の1つだ。

「よろしく頼むよ。」
ピ。かすかな作動音と共に、扉を開けてロボットが入って来る。
長い髪を濡れない様に、後でまとめている。
服装は、ハウスキーパーロボット用の標準的な服を着ている。

変わった趣味を持つ人の間では、人間の女性用の服を、わざと着せたりする人も
いるという話だが、一般的には、ロボットとわかりやすくする為、
機能的にも、汚れたり濡れたりしても大丈夫な標準服を着せている人が、
ほとんどなのだ。

目を瞑って後は、ハウスキーパーロボとの手の動きにまかせる。
女性型らしく、指はほっそりしている。
ロボットは、シャワーをかけながら、指先で頭髪の洗浄を始めた。

厳密には人の手ではないけれども、人の手で頭を洗って貰うのは、気持ちいい。
なかなか他の会社のロボットでは出ない、気持ち良さだった。

『頭皮のマッサージもしますか?』
うなずくと、ロボットは、指先で頭皮をグイグイ押してマッサージする。
確かに、頭の血流が良くなるようだ。細い指先が、本当に気持ちいい。

『ご主人様、かなりお疲れですね。』
ピ、ピピ。かすかな作動音がして、ハウスキーパーロボットが言う。
恐らく肩の血行を見て言っているのだろう。

『肩、お揉みしますね。』
ロボットの細い指先が、肩を柔らかくほぐし始める。
人を変わらない指先が背中を這うと、変な気分になってしまう。

それを感じとったように、ロボットの指先が、フェザータッチに変化する。
体がビクっと反応するとの確認しているかの様だ。

ロボットは耳元に息を吹きかける。当然、本来息などしないので、
圧搾空気を吹きかけているのだが、女性の息としか思えなくなってしまう。

ロボットの手がスススと前に伸びて、股間を洗い始める。
他社のロボットなら、ここで『性欲の処理をしますか?』と尋ねて、
気分をぶち壊す所だが、この会社のロボットは、そんな事はしない。

もちろん、ここで手を押しのければ、ロボットは通常通りの作業に戻る。
この辺の心の機微のプログラミングに、この会社の製品は、優れていた。

ロボットとはわかっていても、見た目には美しい女性の指先に
股間を刺激されては、陰茎はそそり立ってしまう。

いつの間にか、ロボットは標準服の胸をはだけ、その胸を背中に押し当てている。
ソフトシリコン製の胸は、人の肌のように暖かく柔らかい。
背中の性感帯が、ロボットの乳首で励起される。

ロボットは、石鹸でぬるぬると陰茎を刺激しなぞりあげる。
「イキそうだ・・。」そう呟くとロボットは、その手をゆっくりに変える。
勃起は維持されるものの、放出するには至らない。

「イカせてくれ・・・。」
そう呟くとロボットは、再び激しく陰茎を刺激する。
指で輪を作り、カリ首を擦りあげる。ヌルヌルした指の感触が、とても気持ちいい。
このヌルヌルは、既にローションのヌルヌルに代わっている。

(ううっ・・。)
個人にカスタマイズされた、手コキの技を身につけた美女ロボットに、
陰茎を責められては、我慢できるはずものかった。

「ああっ、イクッ!!」
思わず声をあげて、射精する。
精液が、ロボットの手の中に吸い込まれて行く。
ロボットの手の中で、陰茎は快感にピクピクと動いている。

ロボットの手が陰嚢に伸び、何かを計測しているようだ。
精液の残量を計測しているのかもしれない。
まだ、残量があると判断したようだ。

『まだイキたい?』
普段とは別人の様に、熱っぽくロボットは尋ねる。

「いや、やめておこう。」
ロボットは急に熱が冷めたように、体をシャワーで流し始める。
体に快感の余韻が残っていたが、一度抜いた事で我慢ができそうだ。

               ◆

ベッドに入り、横になりながらテレビを見る。
ロボットは、部屋の隅の充電ステーションに戻り、充電や保守をしているだろう。
テレビで、突然エロティックな映像が流れる。
それを見ている内に、ムラムラして来てしまった。

已む無く起きあがり、トイレに向かう。
トイレの中のテレビ画面に、アダルトテレビを映し出す。

するとトイレの外からノックの音がし、続いてロボットの声がする。
『もし、よろしければ、お手伝いさせて下さい。』
しばし悩んだけれども、トイレの鍵を開けて扉を開く。

ロボットは、無言でトイレの中に跪くと、おもむろに陰茎を口に含んだ。
暖かい感触が、陰茎を包む。
陰茎が、わずかに吸引されつつ、舌らしきヌルりとした感触が、
裏筋やカリ首を這いまわっている。

こんなにも美しい顔のロボットの口に、陰茎が吸われていると思うと、
股間が熱く固くなるのがわかった。

何枚もの舌が絡みつくように口の中で動き、陰茎からの射精を激しく促している。
ロボットの舌は、人間の舌以上に複雑に動くのだ。
手は、陰茎の根元にそえて、しごき出すようにやさしく動く。

グググと精液が、陰茎の根元まで上がって来る。
ロボットの与える刺激が、やんわりと弱くなる。
しかし、陰茎が萎えかけると、再び亀頭等に激しい刺激を与えて屹立させる。

ロボットの口技のままに、何度も快感を上下に振られるような思いがして、
目が白黒としてしまう。

やっとの思いで「イカせてくれ・・。」の声を振り絞る。
陰茎に絡みつい舌が、ぐるぐる回転するように動き、
すぐさま発射するよう、激しくしごき射精を促す。

(あっ・・。イクッ!!)
虚ろになり、涎をたらしながら、射精してしまう。

ジュルルルルッ!!ジュポッ!!
精液が、ロボットの口の中へと激しく吸引される。
陰茎は、まだピクピク痙攣していた。

ロボットは、再び陰嚢を触り、何かを計測し終わると、そっと手を離した。
放心状態のままでいると、ロボットは、ソーっと前から姿を消した。
あまりの快感に、トイレの便座からしばらくは立ちあがれなかった。

               ◆

『おはようございます。今日の朝食は、トーストにサラダです。』
朝、ロボットが、やさしく声をかける。昨日の夜の事は、幻のように思える。
でも、幻ではなく、22世紀の現実なのだ。

END
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テーマ : 官能小説・エロ小説 - ジャンル : 小説・文学

タグ : SF  機械 

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