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サキュバスのマンホール

夜道。
下水工事なのか、赤く光るロープとカラーコーンで囲まれたマンホールがあった。
見張っている人は誰もいない。
そんなに広くも無い道で、夜に蓋を開けてるなんて、あぶないなぁ。
そんな風に思いながら、マンホールの脇を通り抜けようとする。

その時、ふと興味が沸いて、マンホールの中をチラッと覗く。

シュルシュル!!
マンホールから蛇のようなものが伸びて来て、足に巻きついた。
蛇だ!と思い飛びあがって逃げようとするが、既に足に巻きついて離れない。

それどころか、足に巻きついているのに飛びあがったので、体のバランスを崩し、
地面にベタンッと横倒しになる。

痛い!!
そう感じる間もなく、そのままズルズルと、足がマンホールに飲み込まれて行く。
逃げようと足をバタつかせ、巻きついているものを蹴り落とそうとするが、
大蛇の様に太い何かは、しっかりと足に巻きついて、外す事ができない。

そうしている間にも、体が腰までマンホールに飲み込まれている。
腕を大きく広げ、アスファルトの地面に腕を押しつけ、
これ以上飲み込まれない様に力を入れて踏んばった。

助けを呼ぼうと叫び声を上げようとするが、腹に力が入らず、声にならない。
かすれた声だけが、口から漏れる。

足を引く力は弱まったのか、腰までマンホールの中に入っているものの、
それ以上は、飲み込まれては行かない。
足をマンホールの内壁にかけて昇ろうとするが、空を蹴って足がかりは無い。
手の力は限界だった。肩と手で、自分の全体重を支えるのには無理があった。

ふと、こんな小さいにマンホールに落ちたのか?と思う。
どう見ても、マンホールの大きさが小さくなっているのだ。
マンホールを囲んでいるカーラコーン位置からしても、マンホールは縮んでいる。
異様な事態に頭が混乱するが、その間にもマンホールの直径は小さくなるばかりだ。

マンホールの穴は、完全に腰の大きさにピッタリとなる。
端から見たら、道路から人が生えているように見えたかもしれない。
今やマンホールの痕跡すらない。
赤いロープとカラーコーンだけが、工事中である事を示していた。

とりあえず、もう体は落ちないようだ。
手の力を抜いても、腰がガッチリ道路にはまっている。
腰に鈍い痛みはあるが、これ以上、穴は小さくならないようだ。

「助けてーっ!!」
大声で叫んだ。何故か、虚しく声がこもる。
どこか狭い部屋で叫んでいるような、声の響き方だった。
ちょうど光るロープとカラーコーンで囲んだ位の部屋で叫んだら、
こんな感じにこもるんじゃないだろうか・・。

助けを呼ぶ声を何度か上げた。ガラガラと、喉が痛い。
誰も気づかないのか、誰もいないのか、辺りは静けさに包まれている。

足は相変わらず大蛇のようなものに、巻きつかれている。
少なくとも今は、ホースの様にただ巻いているだけで、動く様子は無い。
さっきの蹴りで死んだのかもしれない。ちらっと、その考えが頭を過った。

シュルシュルッ!
しかし、反対側の足にも、蛇のような筋肉質の蔓が巻き付いてくる。
ピンと張ったような感触が、足にも伝わる。
マンホールの奥で、何かが足を引っ張っているのだ。

もう1本の蔓が巻きつくと同時に、ぐったりとしてた方の蔓も、
息を吹き返したように、足を締め付け始める。
決してきつく締め上げたりはしないが、外れない程度にしっかりと巻き付き、
その圧力が足に伝わっている。

再び助けを呼ぶ。暗闇の中、遠くの街灯だけがチカチカとしている。
元々人通りが少ないが、叫んで誰も気にしないなんて事があるだろうか・・。

               ◇

足は、蛇のように動く何かに巻きつかれて、マンホールだった穴に腰まではまり、
今やそのマンホールの穴は小さくなり、しっかりとその腰を咥えている。
足に巻きついた筋肉質の蔓は、2本に増え、両足を地底奥へ引っ張ろうとしている。

両足に巻きついた蔓が、しゅるしゅると蠢いているのがズボン越しにもわかる。

チャリチャリ。金属音が、アスファルトの下の臍の辺りでする。
(??なんだ?)
ジーッ。チャックを開ける音。明らかにズボンを脱がしている。
驚きで声は出ない。

どうなっているのか、蔓が器用に足に絡みついたまま、ズボンは脱がされている。
地底から吹き上げるのか、生暖かい風が素足となった太ももに触れる。

そして、足には巻きつくサラっとした触感。
暖かで、しっとりとして、人間の肌のような質感で決して気持ち悪くはないが、
足を捕らえている事に変わりない。
しかし、足に伝わる感触から、蛇では無いと、変な所で安心してしまう。

ズボンの上からの感触では、蔓の様に絡み付いていたはずなのに、
今は、足に人がぶら下がるように抱きついている感じがする。それも女性だ。
太ももに柔らかい胸と乳首が当たっている。いや、押しつけているようだ。
おかしい。異常な状況に、頭がもやもやする。

サワッ。何かがパンツの隙間から、鼠径部を触っている。
ビックリして足をバタつかせようとするが、その動きを柔らかく受けとめている。

サワサワ。サワサワ。くすぐったいような感覚が走る。
どうも指先で触っているようだ。そんな事があるだろうか。
訳がわからなくなり、クラクラと眩暈さえする。
それでもパンツの中に入れられた手は、鼠径部を撫で続けている。

チュ。やわらかい濡れた、ナメクジのような感触が太ももにくっついた。
唇で吸われているのだ。穴の中には、女性がいて、足を弄んでいるとしか思えない。
「助けてー!!」大声で叫ぶが、虚しく声が空間にこもる。
しかし、足に起こる舌の感触は、舐めるようにペロペロと繰り返す。

チュッ。チュッ。とアスファルトの下から、かすかに唇で吸う音がする。
時折、音もなくレロレロと太ももを舐められる。
はっきりと舐められてると自覚した途端、頭がカーッと熱くなる。

鼠径部を触っている手は、もう大胆に股間を直接を触っている。
竿の部分はもちろん、陰嚢まで指先でなぞっている。
こんな状況なのに、体は反応してしまう。

「あっ。」声が漏れる。
甘い刺激が、股間に与えられているのだ。顔が快感と苦悶の2つの表情に歪む。

『どうしたんですか?』
背後から声がしたのは、その時だった。

               ◆

『大丈夫ですか?』背後から声がする。
その瞬間、フッと足が軽くなった。
助かったと思った。

「すみません、助けて下さい。マンホールに落ちて・・。」
振り向くと、赤いスーツの女性が立っている。奇妙なものを見る目で見ているが、
携帯でどこかへ連絡を取ってくれたようだった。

そして、女性はしゃがんで話かけて来た。
暗いので女性の顔は、はっきりと見える訳ではないが、
スッとした感じの美形の女性だった。いかにもキャリアウーマンという雰囲気だ。

しゃがんだ女性のスカートから伸びる、黒いストッキングを履いた足が目に入る。
目のやりばに困り、目線を反らして、うつむく。

『お気分悪いんですか?』女性は、にじり寄って来る。
まさか、スカートの中が見えそうです、とは言えない。
ええ、まぁと口篭もりながら、うつむくしかなかった。

ファサっという音と包まれる感覚と共に、目の前が真っ暗になる。
一瞬わけがわからなかったが、頬にあたる熱い肉の塊の存在にハッと気づいた。
女性のスカートを頭から被せられたのだ。

そんなに大きくないスカートに、顔を押し込めて、女性は股間を密着させてくる。
(なんだっ!?)
声をあげ、手でスカートを振り払おうとすると、女性はサッと身をかわし、
背後でクスクスと笑っている。

首と体を回し、女性の方を向こうとするが、女性は背後にしっかりと回り込み、
全く取り合おうとはしない。
それどころか、すばやく腰を下ろし、胴を足でカニ挟みにしたかと思うと、
その足の下に腕を絡め取り、手の動きを封じにかかる。

女性の足で手を固められて、カニ挟みこそされてないものの、
ムチムチした太ももで胴を締め付けられている。
女性の手が首に回される。耳のすぐ後で声がする。

『誰も助けになんか、来ないわよ。フフ。』
女性は、笑いながら吐息を耳に吹きかける。

振り向こうとすると、今度が逆側の耳に口を付けて、
『電話したフリをしただけよ。』と言って、ベロリと耳を縁を舐めた。

わけがわからない。悪夢としか思えない。
足に這い登ってくる、何者かの手の感触が戻る。
足首、太もも、鼠径部。太ももには、柔らかい胸の感触が復活し。
足首のあたりには、締めつける肉塊の感触が戻った。

もう体の全ての力が抜けて行く。蟻地獄に落ちた蟻が、力尽きた様だった。
背後の女性の力で、体は支えられている。
手から力が抜けた事を確認すると、女性は熱く抱擁し、足で胴をカニ挟みで挟み込む。

『もう抵抗はしないの?』
女性は聞いているように話してはいるが、答えは求めてない。
耳の穴に舌を刺し込んで、わざとジュルジュルと音を立てている。

女性にギュッと体を密着させられて、抱きすくめられ、耳をしゃぶられている。
穴の下では、股間も触られては、ビクビクと反応せざるを得ない。

背後の女性が指で輪を作り、目の前で見せつけた。
一体に何がしたいんだろうか・・。
女性は、もう一方の手の指を、その輪に差し込んで見せた。

「ああっ。」
突如、股間に起こった刺激に、声が漏れてしまう。
『ホラ、良く見なさいよ・・。』
女性はそう言って、指で作ったの輪の中に、自分の指を激しく出し入れする。
それと同じ様な刺激が、陰茎に与えられているのだ。
陰茎のカリ首が、指の輪で擦られている!

『ねえ・・どうしたの?』女性は、嘲弄するように言う。
その間も激しく手を動かす様子を、見せつける。
快感に目を開いていられない、口の端からは涎が漏れてしまう。

股間への刺激は、次第に小刻みに動いて、射精を促している。
(ダメ・・だ・・・。)
「ああっ!」
ビュワーッ!!
ドクドクと精液が放出されて行く。快感が脳に達している。
残った精液を搾り出すように、ゆっくり股間がしごかれていた。

               ◆

(はあ・・はぁ・・。)
上がった息を整えつつ、目を薄っすらと明け、その虚ろな目で地面を見る。
そこに地面は無かった。
アスファルトだった地面は消え、柔らかい肌色の地平が広がっている。

肌色は正しくないかもしれない。
肌色の地平に、赤く盛り上がった穴があり、そこに体がはまっていた。
背後にいた女性の姿は、赤く盛りあがった肉の塊に変わっている。
下半身の感触も変化し、足首から、ぬるぬるとした暖かいプールの水が
上がって来て、浸されている感じだ。

あれほど腰をしっかりと捉えていたアスファルトが無くなり、
柔らかな筋肉でできた穴に変わっていた事もあり、脱出できそうな気がしていた。
腕に力を入れて、この穴から腰や足を抜こうとする。

穴がキュッと閉じられて、すごい吸引が足を穴へ吸い込んでいく。
腕が引っかかったので、体全ては吸い込まれなかったものの、
胸まで穴に入ってしまった。

胸から下が、暖かい、ぬるぬるとした肉で締めつけられている。
一方で、足がかりができたので、うまくやれば、足をかけて脱出できるかもしれない。
いつの間にか、足は裸足だった。
ぬるぬると滑る足を肉にめり込ませて、体を押し上げて行く。

腰まで出た瞬間、肉にめり込んでいる足に、何か大蛇の様なものがぶつかって、
足を下へ落とそうとする。その強い力で足を弾き飛ばされて、足がかりを失う。
再び、胸まで穴に吸い込まれて行く。
大蛇のような肉が、腹や背中をまさぐる。体がベトベトとした粘液を覆われていく。

上半身に来ていた服が、胸までしか無い事に気づく。
粘液が触れた部分は、溶ける様に消えて行く。
少なくとも体に触れている分には、刺激も何も無い。
ただ、服だけが溶けてしまっている。

下から空気の圧力を感じると、体が穴からニュルっと吐き出される。
胸から下は、ベトベトした粘液に覆われているが、何も身につけていない。
再び吸引を感じると、ズボっと胸まで穴に吸い込まれる。
そして吸い込まれた時には、肉の塊が、力強く体を撫で回す。

その出し入れが何回か続く。混乱した頭にピンと気づくものがあった。

これは口だ。
巨大な口に嬲られている。そして、体を撫で回しているのは、その舌なのだと。
完全に抵抗する気力は失った。

食べられてしまうんだ、と虚ろな思考のまま、もう何もする気は起きなかった。
巨大な口は体をしゃぶり続ける。抵抗しないと見たのか、口がパッと大きく開く。

男は、暖かな肉と粘液の中に飲み込まれていく。
やさしく巨大な舌に撫でられて、粘液まみれになりながら、
その心地よさに、恐怖はもう無かった。
れりゅ・・れりゅ・・。
巨大な舌が、裸になった男の体を舐めまわす。

(暖かい・・・。)男は安らかな気持ちで、穴の中で丸くなって行く。

クチャクチャ。大きな口は、いつまでも男を飴の様にしゃぶり続ける。いつまでも。

               ◆

なお暗い夜道。
赤く光るロープとカラーコーンで囲まれたマンホールが1つ。
しかし、マンホールには、しっかりと鉄の蓋がされていた。

END
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テーマ : 官能小説・エロ小説 - ジャンル : 小説・文学

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