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ゾンビ男 VS 女クレリック

「グアアアッ!!・・」
男は、鎖で縛られて悶えている。
しかし、この男、実は既に死んでいる。
もう死者の仲間入りをしている、生ける屍なのだ。
見た所は、まだ別に生者と変わる所はない。
しかし、その胸の鼓動が再び鳴る事はないのだ。

一人の女クレリックが、男を黄泉の国へ送り返すべく、
この生ける屍に宿る悪しき霊体を、今、その手で除霊しようとしていた。

               ◆

『ホラ!早く逝きなさい!!』
女クレリックは、聖なるシンボルを、男の顔に押しつける。
ジュウウッ・・。肉の焦げる音と共に、男は苦しみ悶える。
それでも、男の肉体に宿る悪しき霊体は、男から抜け出そうとはしない。

『仕方ないわね・・。』
グイッ!!
女クレリックは、男の股間のものを強く握る。
女クレリックの10本の白い指が、男のペニスと男の陰嚢を捉えた。
グニ・・グニ・・。
女クレリックの指先が、滑らかに動いて、男の陰嚢を揉みしだき、
ペニスが反りかえっていく。

「グギギギ・・」
男は、陰嚢をグニグニを強く揉まれて、顔をしかめ、苦悶の声を上げる。

『ホラ。早く霊体を出してしまいなさい!』
女クレリックは、男の股間を凝視しながら、両手を素早く動かして行く。

ピク・・ピク・・。
女クレリックの指のしなやかな動きに、男のペニスが堪らず反応する。

『ホラ!出せば楽になるわよ!早く!!』
ゴシゴシゴシゴシ!!
女クレリックは、指で作った筒を、ペニスに擦りつけるようにしごく。

「アアアアッ!!」
男は声を上げる。
女クレリックは、すかさず男のペニスに唇を付けて、男の体内から毒素を吸い出すかのごとく、
頬を凹ませて吸引する。

「アクッ!!」
ジュルルルルッ!!!
ものすごい音を立てて、女クレリックは、男の体内から放出される
白い霊体を吸い出して行く。

「ウクッ・・。」
男は、体をビクビクと痙攣させる。
じゅる・・じゅる・・・。
女クレリックの唇から逃げようとする男の腰を押さえつけながら、
最後の一滴まで、漏れ出す霊体を吸い出して行く。

ゆっくりと男の股間から、女クレリックの唇が離れる。
タラ・・。女クレリックの口から、白いドロっとしたものが垂れている。
悪しき霊体だ。これが死んだ男の体を動かしていたのだ。

ペッ。女クレリックは、自分の唾液とまざった白い霊体を床に吐き出し、
男を睨みつける。

「ウ・・ウウ・・。」
男は、まだうめき声をあげて「生きている」。

『まだ逝ってないのね・・。』
女クレリックは、再び男の体に手を伸ばす。

『秘術を使うしかないわね・・。』
女クレリックは、男の腰を抱くように手を回す。
そして、まだ体を痙攣させて悶えている男の肛門に、その細い指の先を当てる。

「ヤメ・・ヤメロォ・・・」
もちろん男の声ではない。悪しき霊の声だ。

『抵抗しても無駄よ。』
女クレリックは、指先で男の肛門の穴をこじ開けるように、指を回しながら、
ゆっくりと肛門に白い指を押し入れて行く。

『まだどこに残ってるのかしら・・。』
男の体の中には、悪しき霊体がまだ残っているはずなのだ。
女クレリックは、男の肛門の奥を、指をくねらせながら、ゆっくり探って行く。
肉でもなく、脂肪でもなく、なんとなく固くなっている感じの部分がある。
この辺に違いない。女クレリックは、笑みを浮かべる。

コリ・・。女クレリックの指先が折り曲げられる。
「ウギッ!!」男は、声をあげる。

コリ・・コリ・・。
クレリックの女は、男の悶える様子を観察しながら、
指先を上下左右に少しずつずらして行く。

コリッ。「ウガアアッ!!」男が、口から涎を垂らして悶える。
ここだ。ここが、この男の前立腺なのだ。
女クレリックは、満面の笑みを浮かべる。

『うふふ・・。見つけたわよ。ここにまだ隠してたのね。』
コリコリ。前立腺を指先で刺激しながら、女クレリックの手が、ペニスを擦る。
ビク・・ビク・・。男の体の中では、悪しき霊体が逃げようと痙攣する。
しかし、女クレリックの指先は、男の体の中を捉えて逃がさない。

そして、クレリックは、ルーンの詠唱を始める。
肛門に挿し込まれた女クレリックの指先の辺り、男の腹が明るく輝き始める。
「アツイッ!!アツイィィ!!」
男が、声を上げる。

肛門に入れられた女クレリックの指先からは光が溢れ、
腸を通して男の前立腺へと、その光が注がれる。

そして、前立腺全体が光に包まれると、男が頭を振り乱して、悩乱する。
「アハッ・・・アハハッ・・・」
男は、前立腺全体が暖かいものに飲み込まれて、
ビリビリとする痺れるような熱い感触に悩乱していた。

「アッ・・アハッ・・・アアアッ!!・・」男は、言葉を失っている。
ビュルッ!ビュルルルルルッ!!!
突如、男のペニスから、白い霊体が止めど無く放出される。
ビクビクビクッ!!
男の肛門が、女クレリックの指を激しく締めつける。
男は、口を真一文字を結び、声が出ない。

『ホラ!全て出しなさい!ホラ全部!』
コリコリコリッ!
前立腺を捉えている女クレリックの指が、痙攣する男の体を操っている。
ビュルッ!ビュルッ!
女の指が操るままに、霊体が放出される。

ビュルッ・・ビュル・・ピクン・・ピクン・・。
そして、遂に痙攣するペニスの先からは、何も出なくなった。

女クレリックは、男の肛門からゆっくり指を抜いて行く。
『天国に逝けて良かったわね。』
女クレリックは、微笑む。

ピシッ。ピシピシッ。
乾いた音を立てて男の体がひび割れ、ひび割れから漏れる光が、男の体全体を包んでいく。
まばゆいその光が消えた後には、乾いた砂しか残っていなかった。

END
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