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サキュバス・ファンタジー (2) 妖精の乙女

旅の途中の宿屋。
皆が寝静まった夜、月明かりが窓の隙間から、わずかに挿し込んでいる。

誰かが、音も無くベッドへ近づいて来る気配がする。
その気配に気がついて、身構えようとすると、暗闇から素早く何者かの手が伸びた。

スッ。
手を優しく抑えて、もう片方の細い指を持つ手が、口をそっと塞いだ。
『声を出さないで・・。』
聞き覚えのある声が囁いた。その優しい声は、エルフィのものだ。

エルフィは、毛布の中にもぐり込んで来ると、体を密着させて来る。
温かい華奢な体。その身には、何も帯びていない。

エルフィは、耳元に口を付けて小さな声で言う。

『静寂の呪文をかけてあるから、周りに声は聞こえません。
 それに眠りの呪文もかけたので、皆は朝まで起きて来ませんから・・。』

エルフィは、熱い吐息を耳元に吹きかけてくる。
『タロー様・・・。』

               ◆

エルフィは、エルフ族の数少ない生き残りの1人だそうだ。
出会った時には、既にサキに付き従って旅をしているようだった。
ただ、自分のようなサキの下僕という関係ではなく、目的を同じくしているらしい。
しかし、サキの目もあって、今まであまり色々と深く話をした事は無かった。

               ◆

夜、ベッドに侵入して来るのは、いつもサキと決まっていた。
エルフィがこんな事をするなんて、想像もしていなかっただけにひどく驚かされた。
清純そうなエルフが、夜、ベッドに忍び込んで来るなんて・・。

エルフィが、口を塞いでいた手を離した。
真っ白な顔が、わずかな光で暗闇に浮かぶ。
肌の下の血管が透けて見えるようなエルフィの白い肌は、サキよりも更に白い。

エルフィは、サキとはまた別の次元の、人間離れした神々しい美しさを持っている。
ツンと尖った耳さえなければ、本物の女神が現れたのかと思う程だ。

毛布から顔を出しているエルフィは、耳元で呟く。
『夜、隣りのベッドで、サキ様とタロー様の様子を伺う、
 私の気持ちを考えた事がありますか?』

今まで、そんな事を考えた事も無かった。
エルフィは、今までそういう素振りを見せた事も無かったし、
エルフは、そういうものを超越した存在だと思っていたからだ。

「え・・・。」
言葉が出なかった。

エルフィの目は、いじらしそうにこちらを見つめている。
その青い瞳に、心の底まで見透かされそうだ。

『私も、エルフの前に女なんです。』
エルフィは、目を潤ませて言う。

エルフィは、そう言うと毛布の中に潜り込んだ。
「あ・・。」
胸をエルフィの舌が這う。
サキとは違う、小さくかわいらしい舌先が、胸板を刺激する。
サキの様にねっとりと這わせるのではなく、ザラザラとぎこちなく舌先を這わせる。

「エルフィ・・。」
当惑しつつも、エルフィに与えられる快感に興奮し、息が荒くなって来るのがわかる。
エルフィのひんやりとした細い指先が、脇腹を触っている。
エルフィの柔らかい唇は胸から臍と移動して、熱い口付けを繰り返している。

その細い指を持つ両手が段々と下の方、下の方へと目的を持って、撫で続けているようだ。
毛布の中に姿を隠しているエルフィの姿は、全く見る事ができないが、
毛布がうねるように蠢く様子が興奮を更に高めて行く。

エルフィの両手の指の先が陰嚢をやさしく触る頃、唇は筒先に達していた。
『・・。・・。』
毛布の中に隠れたエルフィの静かな息遣いが聞こえる。
その鼻息が、陰茎に当たっていた。


ちゅ・・ちゅる・・。
陰茎の先が、エルフィの唇に吸われている。
サキの様に激しくはない、優しくいたわるような唇での愛撫に、
陰茎が激しくそそり立ってしまう。

小さい舌は、ゆっくりと裏筋を舐めている。丁寧に、愛情を持って接しているかのようだ。
エルフィは体の上下を入れ換えて、下半身だけを毛布から出して、顔の前に持って来た。
毛布の下から、か細い声がする。

『舐めていただけますか?・・』
目の前にピンク色の秘裂が、わずかに滲む汁に光らせている。

金色の毛で薄く覆われた秘裂は、イヤらしいというよりも、美しかった。
秘裂に滲む光をそっと舐め上げる。

『あっ・・。』
毛布の中から声がする。その滴には、ほのかに塩分を感じる。
その声に反応するように、後から滴が再びじんわりと滲んで来る。
滴が落ちない内に、舌で受けとめつつ、唇で吸い上げる。
じゅる・・じゅる・・
『あ・・。』
エルフィの切ない声が、後に続く。

神々しかった秘裂は、次第に卑猥に蠢き始めた。
何かを求めるかのように、ゆっくりと動いている。
その動きを見ていると、頭がクラクラするようだった。

エルフィは、何か呪文を唱えたようだ。
ベッドの下から、草の蔓がしゅるしゅると生え始めて、手足が拘束されてしまう。
「えっ・・・。」
体を大の字のままベッドに拘束されてしまうと、毛布の中からエルフィは立ちあがった。

エルフィはこちらを見てつぶやく。
『ごめんなさい。こうしないと、タロー様は、サキ様との契約があるから・・』
そのエルフィの顔は、頬を赤く染めている。
エルフィは、陰茎を掴んで、ゆっくりと腰を下ろして行く。

ヌチュ・・。
湿った音が、かすかに聞こえる。筒先が濡れる感触。
エルフィは、体重をかけて、腰を下ろす。
『ん・・んん・・。』
陰茎が、ぬるぬるとエルフィの体の中に押し入れられて行く。
『はぁ・・・はぁ・・。入りました・・。』
その感触に背筋がゾクゾクする。

「んぎいいいいっ!!」
その時だった、体がエルフィとの結合に激しい拒否反応を起こす。
両手を両足を縛りつける、草の蔓がピンと張られて、手に蔓が食い込む。
ギリギリギリッ!!
もし、ベッドに繋ぎ止められていなかったら、エルフィを突き飛ばしていただろう。

ヌチャ・・ヌチャ・・ヌチャ・・ヌチャ。
エルフィが上下に動くと、粘液質の音が単調に繰り返す。
陰茎は締めつけられて、ヌラヌラと吸い付かれているような感覚がする。
『はっ・・はっ・・はっ・・はっ・・。』
エルフィが、リズム良く腰を動かすと、その軽くない体重を下半身に感じる。

次第に腰が熱くなり、気分が高まる一方で、足や手がエルフィを突き飛ばそうと、動いてしまう。
自分の意思とは関係なく、エルフィとの交わりを拒否するように勝手にもがく。

これがサキとの契約の証なのだろう。
サキ以外には、精力を与えられないのだ。
その為にエルフィは、体を拘束した上で交わるしか無かった。

エルフィは、更に腰を激しく動かす。
両手を胸の辺りにおいて、体を支えて、腰だけが別の生き物のように動く。
グニグニグニ・・。エルフィの体の中で、陰茎が激しく擦られている。
「ううう・・。」
『んんん・・。』
エルフィは、体に覆い被さるように倒れこみ、エルフにしては大きい胸を、
胸板に押しつける。

唇を密着させ、舌を絡め、エルフィの唾液が注ぎ込まれる。

『あっ・・。あっ。』
時折、エルフィは声を上げる。
しかし、腰だけは絶え間無く、激しく動かし続けている。

(もうイキそうだ・・。)
「エルフィ・・。イキそうだ・・。」
そう告げると、エルフィは耳元に切なく囁く。

『中に・・出して下さい・・・。』
そう言うと、腰を激しくグラインドさせる。
グリッ・・グリッ・・。
エルフィの体の中で、亀頭とカリ首が擦られる。
その激しい腰遣いで起こる快感に我慢できず、堪らず精液を発射してしまう。

「ああっ!!」
ビュッ!ビュルルーッ!!
サキに吸い取られているのとは違う、愛情のある交わりに、満ち足りた気分で放出してしまう。
『あぁっ!!』
エルフィも力の放出を感じるのか、声をあげる。
キュウウッ!!陰茎がすごい締めつけられている。
陰茎が、エルフィの体の中へ吸い込まれそうだ。

エルフィと結合したまま、心地良い余韻に浸っていると、エルフィが再び呪文を唱えている事に気づく。

『眠りなさい・・・。そしてこの記憶を忘却の彼方へ・・・。』
エルフィの声が聞こえるやいなや、猛烈な眠気が襲い、意識を失った。

               ◆

エルフィはタローから体を離し、服や毛布を整えると、自分の寝床に戻る。

その隣りのベッドでは、サキの目が赤く燃えて大きく見開かれていた。


サキュバス・ファンタジー (1) 召喚と契約
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