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サキュバス・ファンタジー (4) 骸骨剣士 ※非エロ
骸骨剣士であるスカリーは、旅の護衛役だ。
一応、サキの下僕であるという事だが、「真」の意味での下僕かどうかは、よくわからない。
サキやエルフィの言う事を黙々とこなし、野営の時は、一人で寝ずの番をする。
かと言って、ただ黙っている訳ではない。
時には、的確な提案をしたり、サキをたしなめたりする。
サキの下僕のようではあるが、自分には対等の関係のように思える。
エルフィが言うには、エルフィが仲間に加わった時には、
スカリーは、既にサキに付き従っていたそうだ。
見た目は、骸骨が鎧を着ているだけの恐ろしい姿に見えるが、慣れてしまえば、
人間のような温かみのある男だった。
◆
旅の途中、時間があるとスカリーは、剣術の稽古をつけてくれた。
普段は、スカリーやサキ、エルフィのような剣や魔術の巧者が一緒なので、
自分自身が剣を振るう必要は、全くない。
しかし、スカリーは、自分の身が守れない者は、ここでは生き抜く事ができない、
という持論を掲げて、様々な剣術を教えてくれる。
「なかなか筋がいいな。どこかで習っていたのか?」
そうスカリーが以前、言ってくれた事がある。
確かに剣を振りまわしていると、剣が手の延長のように馴染む瞬間がある。
しかし、サキに会う前の記憶が無い自分には、返事のしようが無かった。
宿屋の夜、スカリーは、ベッドの数に余裕があれば、我々と同じようにベッドに体を横たえる。
スカリーの虚ろな目で、寝ているのか、起きているのか判別する事はできない。
そして、余程の事が無い限り、一度ベッドに入ると、決して動こうとはしない。
朝、他の人が起き出して、初めてベッドから抜け出して来るのだ。
スカリーはどんな思いで、この旅について来ているのだろう。
スカリーに尋ねてみたいと思うのが、見えないスカリーの視線が、
その質問をしようとするのを、冷たく拒むのだ。
サキュバス・ファンタジー (1) 召喚と契約
サキュバス・ファンタジー (2) 妖精の乙女
サキュバス・ファンタジー (3) 二人の女
一応、サキの下僕であるという事だが、「真」の意味での下僕かどうかは、よくわからない。
サキやエルフィの言う事を黙々とこなし、野営の時は、一人で寝ずの番をする。
かと言って、ただ黙っている訳ではない。
時には、的確な提案をしたり、サキをたしなめたりする。
サキの下僕のようではあるが、自分には対等の関係のように思える。
エルフィが言うには、エルフィが仲間に加わった時には、
スカリーは、既にサキに付き従っていたそうだ。
見た目は、骸骨が鎧を着ているだけの恐ろしい姿に見えるが、慣れてしまえば、
人間のような温かみのある男だった。
◆
旅の途中、時間があるとスカリーは、剣術の稽古をつけてくれた。
普段は、スカリーやサキ、エルフィのような剣や魔術の巧者が一緒なので、
自分自身が剣を振るう必要は、全くない。
しかし、スカリーは、自分の身が守れない者は、ここでは生き抜く事ができない、
という持論を掲げて、様々な剣術を教えてくれる。
「なかなか筋がいいな。どこかで習っていたのか?」
そうスカリーが以前、言ってくれた事がある。
確かに剣を振りまわしていると、剣が手の延長のように馴染む瞬間がある。
しかし、サキに会う前の記憶が無い自分には、返事のしようが無かった。
宿屋の夜、スカリーは、ベッドの数に余裕があれば、我々と同じようにベッドに体を横たえる。
スカリーの虚ろな目で、寝ているのか、起きているのか判別する事はできない。
そして、余程の事が無い限り、一度ベッドに入ると、決して動こうとはしない。
朝、他の人が起き出して、初めてベッドから抜け出して来るのだ。
スカリーはどんな思いで、この旅について来ているのだろう。
スカリーに尋ねてみたいと思うのが、見えないスカリーの視線が、
その質問をしようとするのを、冷たく拒むのだ。
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