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サキュバスの魔鏡

リサイクルショップで見かけた、1枚の鏡。
そんなに大きくはない、40cm四方位の大きさだろうか。
木の枠に入れられていて、その枠には彫刻が施されている。
ちょっと古い感じだが、アンティークと言えば、そういう雰囲気もある。
値段もそんなに高くなかった。
魅入られたように、フラフラとその鏡を買ってしまう。

家に帰り、鏡を壁に飾る。なかなかいい雰囲気だ。
夕日が鏡に当たり、光を反射して、壁に像を結ぶ。
その像は、単なる鏡の形ではなく、歪んだ光の像を映し出した。

鏡を覗き込む。目で見る限り、鏡におかしな点は見当たらない。
(もしかして、魔鏡?)
鏡の裏側に細工がしてあり、反射する光に像が浮かぶ鏡かと思った。

壁から鏡を外して手に取り、夕日を正面から鏡に反射させて像を作る。
ぼんやりと人の姿らしき像が映る。
女性の像のような、羽根があるような・・・。天使だろうか?

急に価値が上がったかの様に思えて、そっと壁に鏡を戻す。
ものすごいお宝を手に入れたような、満足げな心地よい気分に浸る。
今日は、気持ち良く眠れそうだ。

               ◆

『ガタン!』
深夜、何かが落ちる、大きな音で目が覚める。
リビングの方だ。寝室のベッドから抜け出し、リビングへと向かう。

パチ。照明のスイッチを押すが、何かが切れているのか、照明が点かない。
やむを得ず、外から差し込む街灯を頼りに、辺りを見まわした。

鏡が床に落ちている。取り付けが、悪かったのかもしれない。
壊れなくて良かった。ホッとしながら鏡を持ち上げて、壁にかける。

鏡の中に、違和感を感じる。
鏡の中に映る自分。その肩に、細い指先の手がかかっている。

(!!!)大声で叫びそうになるが、逆に声がでない。
体も、金縛りにあったように動かなかった。

白い手は、ゆっくりと肩から胸へ伸びて行く。
そして、反対側からも、細い指先を持つ手が、体へ伸びて来る。
目を鏡から、離す事もできない。恐怖で、凍りついてしまったようだった。

手は首から胸、胸から腹の辺りをまさぐっている。
スッと、頭の後ろから顔が現れた。切れ長の目をした美しい女性だった。
その美女が、耳元で囁く。

『驚かないで、何もしないから。』
背後に立っている美女は、その両手は体に回して、胸や腹を撫でている。
そして、その美しい目で、鏡越しにこちらを見つめている。

本当に、背後に立っているのだろうか。
確認しようにも、体が動かないので、振りかえる事ができない。
既に寝巻きの下にまで、女性に手を入れられて、体を触られてる感覚はある。
しかし、こんな事はありえない。

『こんな事はありえないって、思ってるでしょう。』
女性は、笑みを浮かべて耳元で囁く。
そして、ベロリと耳の縁を舐め上げた。
耳から起こる性的な快感が、体をゾクゾクとさせた。
もう、訳がわからなかった。

『何もしないなんて、嘘よ。』
淫猥な笑みを浮かべて、女は、首筋から耳の裏まで、ベローッと舐め続ける。
女の指先が、乳首を摘んでコリコリと刺激する。

(やめろ・・・)心の中で否定するが、声は出ない。
ポカンと開いたままの口からは、涎が垂れる。
女は、背後から脇に回ると、口から垂れる涎を、
見せつけるように舐め上げているのが、”鏡越し”に見える。

(そんな事はありえない!)脳が、その光景を強く否定する。
(鏡に映っているはずの、女の実体が無い!)

鏡には、垂れる涎を舐める女の姿が映っているのだが、目の前には誰もいない。
しかし、口の端には女のやわらかい舌が、涎をすくい取る感覚が起こっている。

そして、鏡には、女の後頭部だけが映り、自分の顔が見えなくなった。

(!!)
下唇の内側が、柔らかい濡れた肉で、なぶられている。
どうやら、女の舌が、口の中に挿し込まれているようだ。
そして、舌を絡めて、上あごも舌先で刺激する。
女の頭が振り向き、こちらをチラリと見て言う。

『これでもありえない?フフ・・』
女は、淫靡に微笑みかける。

(ああ・・)
抵抗する、心が折れた。
(自分は、この女の手の内にあるんだ。)

女は、その微妙な変化を読み取ったらしい。
『やっと、わかったみたいね。ご褒美をあげるわ。』
女はくるりと、再び背後に回り、片方の手を腹に回す。
柔らかい女の手の感触が、腹をまさぐっている。
そして、腹を撫でている女の手が、次第に下へと動いている。
パンツの中に、ゆっくりと手が挿し込まれる。

サワサワ。細い指先が、鼠径部に触れる。
その感触に、ペニスがはっきりと膨らみはじめる。

『どうしたの?フフ・・』
女性は、耳に吐息かけながら言う。
サワサワ。
指先は、鼠径部から腰の辺りを行きつ戻りつしながらも、
大事な場所には、絶対に手を出そうとしない。

女性は蠱惑的な笑みで、鏡の向こう側から、こちらを見ている。

サワサワ。
女性のもう1本の手が、お尻の辺りに挿し込まれて、臀部を触り始める。
尻の割れ目の辺りを、1本の指先で、ゆっくりとなぞっている。
興奮と指先の刺激で、ペニスが激しく勃起する。

『まだ、触ってもないのに、こんなに勃起させちゃうなんて・・・』
女は、鏡の向こうから言う。
鈴口からは、液体が染み出していて、パンツの中が既に冷たい。

ピト。女は、肛門の中心に指を置いた。
ピトピトピト、指先の腹で、肛門の穴を触っている。
反対の手の指先も、鼠径部から内股、太ももと愛撫を続けている。
快感が蓄積されて、射精したいという思いが激しくなる。

『ウフフ。もう限界なのかしら・・・』
そう言うと女性は、いきなり指先を肛門に侵入させた。
ヌプッ。ヌプヌプッ。
(ああっ!!)
女性は、肛門の穴に、グニグニと指先を出し入れして刺激しはじめる。
ニュルニュルと、肛門を女の指が出入りしているのが、はっきり感じられた。
(ああ・・。)
女の指先が、肛門の奥の方に達すると、腰の奥から快感が湧き上がって来る。

『どうしたの?お尻の穴が、気持ちいいの?』
女は、笑っているように言う。
女の指先に、快感をほじくり出されているような錯覚を覚える。

(ああっ。)
女の指先が、ついにペニスに巻きついた。
その感触に、肛門がヒクヒクと痙攣している。

『お尻の穴が、パクパクしてるわよ。』
女は、ペニスを激しく擦る。
キュンッ、キュンッ、キュンッ。
ペニスをしごかれると、肛門に入っている女の指を勝手に締めつけてしまう。
『こんなに締めつけちゃって・・・。』
肛門に入れている指をくねらせて、女は言う。

『ホラ・・ここ弄りながらしごかれると、もう出ちゃうんじゃないの?』
鏡の中の女は、下半身と前と後を両方から責め立てる。
もう我慢できなかった。

(ああっ、イクッ!)
ビュロロロロロローッ。
大量の精液が放出されて、パンツの中が、グッショリと濡れる。
放出した精液が、太ももを伝って垂れているのがわかる。

『ホラ、しっかり見なさいよ。』
体が押されて、鏡に頭を押しつけられる。
鏡越しに、濡れた自分の股間の辺りが見える。
女の手が服に滑り込んで、ペニスを激しく擦っている。

しかし、直接見ると、自分の股間が何も無いのに勝手に動いているように見えた。

『ねえ、まだまだイケるんじゃないの?ホラ。』
女の手は、ペニスと肛門と前立腺の3ヶ所を、指で激しく責めたてる。
ビクビクビクッ。肛門の奥が、激しく痙攣する。
快感が蓄積されて行くと、グググっと体の中が、発射する態勢へ変わって行く。

(あぁぁっ。)
女の手が暴れると、頭の中で快感が爆発する。
ビュルルルッ。ビクンッビクンッ。肛門とペニスが、まだ快感に痙攣している。
その痙攣が、更に快感を持続させる。

『今日は、これ位してあげるわ。』
女は、最後に耳を舐めてから、ペニスと肛門を指から解放した。

そして、鏡の中の女の姿は、消えて見えなくなった。

               ◆

「ウッ!!」
汗をかき、ハッとして目が覚めた。
(夢か・・)
すごく長い夢を見ていた気がするが、まだ夜明け前だった。
ベッドを抜け出し、リビングの明かりを点けて、鏡を確認する。
ただの鏡だ。当然、自分の姿しか映っていない。

鏡を持って寝室へ戻り、寝室の壁に鏡を飾った。
(もし、これで眠りについたら・・・)
男はベッドに入り、目を閉じた。

END
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