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サキュバス・オクトパス

浜辺に立つ、小さな小屋がある。
漁に使うのだろうか。それとも、誰かが着替える為に使うのだろうか。
そこに、一人の男が通りがかる。

その男を呼ぶ声がする。
『すみませーん、ちょっと手伝って下さい。』
ブルーのアイシャドウをした、カールの茶髪の若い女が、
困ったような顔をして、手を振って男を呼び止める。

               ◆

土間と木の床のある小屋の中は、雑然としている。
もう、だいぶ使っていないのかもしれない。

窓の無い小屋の中は、非常に暗いものの、建てつけが悪いのか、
壁に空いた小さな穴のあちこちから、外の陽が挿し込んでいた。

バタン。女の手で、木の扉が締められる。
カチャン。そして、かんぬきの下りる音。

「えっ!!」
薄暗い中、女性を見ると、その顔はニコニコと微笑んでいる。
女性は、おもむろに自分のシャツを脱いで、胸を露にする。
おおきな胸がブルンと揺れる。

「ちょっと・・・。」
驚きつつも女性の笑顔を見て、自分もシャツを脱ぎ、女性に手を伸ばした。
女性は、サッとその手をかわし、埃っぽい木の床に上がり、手招きをする。

こんなおいしい話があるだろうか・・。
危険の2文字が頭を過るが、大きな胸を露にした美人の姿を目にしては、
その危険信号もかき消されてしまった。

女性は体を横たえて、手を伸ばして来ている。
誘われるように、その姿に覆い被さって、体を添わせた。

女性の胸は、プルプルと柔らかく、手に充分余りある大きさだった。
その感触は、あたかも吸いつくような感じだ。
女性の手が下半身に伸びて、着ている物を脱がせようとしている。

女性の履いているジーパンを下げると、するすると脱げた。
女性は、可愛らしい下着一枚の姿になる。
女性の片方の胸を舐めながら、手でもう片方の胸をまさぐる。
女性は、熱い吐息を漏らし始めた。

女性の体に手を這わせると、その肌はしっとりと汗ばんでいて、
本当に手が吸いつくような感じがした。
触っているとくっついてしまいそうな、そんな錯覚さえ覚える。

ゆっくりと女性の秘所に手を伸ばす。既に、女性の下着には、染みができていた。
下着の上から指で愛撫すると、女性は空気を求めるように声を漏らす。
『あぁ・・・。』

しかし、女性の下着を脱がそうと手をかけると、
女性は、自分の手を当てて下げさせようとはしない。

『ねぇ、今度は私がしてあげる。』
女性は、そう言うと体を起こし、膨張しつつあるペニスに口を付けた。

『チュッ。チュッ。』
その音が響く度に、唇に吸いつかれる感触を亀頭に感じた。

ねっとりと唇が吸いつく感じは、まるで吸盤が吸いついているような感触だった。
空気を抜いて離れないような、そんな感じがする。
唇の刺激で、充分に勃起したのを確認すると、女性はペニスを根元まで口に含んだ。

『アム・・。』
ペニス全体が、柔らかく温かい粘膜に包まれた。
心地よい感触に、体がじっとしていられない。

レロレロ。女性の舌が、裏筋を這う。
ザラザラとした感じの舌が、カリ首や裏筋を舐めあげた。
濡れた舌の吸いつくような感触が、ペニスに射精を促して行く。

「ああ・・・気持ちいい・・」
声を漏らした事に気づくと、女性はパっと口を離してしまう。

そして、自ら下着を脱いで、足をM字型に開き、自分の指で秘裂を押し開くと、
熱っぽい声で誘いを掛ける。

『ねえ・・ここに入れて・・・。』

女性は、微妙に足をくねらせて、挿入を誘っている。
その秘裂から垂れる滴を見ると、理性が飛んでしまう。

女性に挑みかかり、汁が溢れる秘壷に自分のペニスで栓をしてしまう。
にゅるうっ。ペニスが、女性の柔らかい秘裂へ飲み込まれて行く。
『あああ・・・』女性は、歓喜の嗚咽を漏らした。

ピッタリという言葉はこの事だ!と思う程、自分のペニスが、
この女性の秘裂にピッタリとはまった。
今まで、これほどの密着感は味わった事が無かった。

ゆっくりと腰を動かす。
ズリッ。ズリッ。ズリュッ。ズリュッ。
『あっ・・あっ・・あっ・・』
ペニスで、秘裂を突き刺すと、女性は、声をあげる。
そして、激しく腰を振ると、女性も応じて激しく腰を動かす。
グチュ。グチュ。グチュ。グチュ。
粘液が擦れるような、いやらしい音が、小屋中に響いた。

『あっ、あっ、あっ、ああぁぁっ!!』
女性の、声の間隔が短くなる。

『来てぇー!!』
女性のその言葉を合図に、秘裂が激しく収縮して、射精を強く促した。
ギュウウッ。ペニスが搾られるようだった。
「ああっ。イクッ!!!」
ビュワァァッ。ビクン・・ビクン・・。
そして女性は、歓喜の声をあげた。
『あぁ・・・。』

2人の荒い息づかいが、波の音に重なっていた。

               ◆

(中に出してしまった。)快感の後に、後悔の念が涌いて来る。
急激に陰茎が縮んでいくのがわかった。
女性は、まだ、腕を回して体にしがみついている。

しばらくの間、女性が手を離すのを待っていたが、その気配が無い。
女性は目を瞑っている。気絶してるのだろうか?

強く押して、手を振り解こうとするが、女性の手は、体に貼りついたように動かない。
無理に押すと、皮膚が引っ張られる感じさえする。

女性の足が、腰に絡んで来た。
背中で女性が足をロックすると、その足も貼りついたように動かない。
挿入したまま、女性に抱きしめられた状態で、体を固定されてしまったのだ。

「ちょ、ちょっと!」
予想外の事に、女性に声をかける。
女性が目を開くと、唇を曲げて淫猥に微笑んだ。

女性に、顎を両手で捉まれて、唇に熱い口づけをされる。
しかし、背中には、女性に抱きしめられている腕の感触がある。

(!!!)
その感触を驚く間もなく、お尻をサワサワと触る両手の感触がある。
あごを固定され、後を振りかえる事ができないが、女性の肩越しに、
手が3本。両腕で6本生えているのが見えた。

(この女、化け物だ!!)
その化け物の女に、6本の腕で体を固定され、いやらしい愛撫を受けている。
その手の平は、体を這い、その手の平から『チュッ、チュッ』という、
淫猥な音を立てる。一体、どうなっているのだろうか。

女の手の平からは、唇で吸われているような、官能的な感触が伝わって来る。
目とつぶっていたら、体中を女性に舐められていると錯覚してしまうだろう。
萎えかけた陰茎が、再び膨らみはじめる。

(おかしい・・・)頭はぐるぐると回転している。

女性の手は、あごを固定している。
口の中には、女性の舌が滑り込み、舌をねぶるように愛撫している。
ザラザラした女の舌の感触の中に、何か吸いつくものがある事に気づく。
それは、舌に吸いついたり、上あごに吸いついたりしている。
どこかで覚えのある、この感触・・。これは・・・・そう、蛸の足だ。

女性の舌には、蛸の足のような吸盤があり、それが口の中の性感帯に吸いつき、
快感を与えているのだ。

(ああ・・・助けて・・)
女性の指先も、体中の性感帯に吸いつき、快感を与えている。
身悶えしたくとも、6本の腕で体を固定されては、どうする事もできない。
ただ、女性の腕の中で、快感に痙攣するのみだった。

女性は、激しく腰をくねらせはじめる。
チュプッ。チュポッ。ピチュッ。
尋常ではない、イヤらしい音がする。

女の秘壷自体が、ペニスを吸引し、更にその秘壷の中では、
そのペニスに、秘壷の中にできた小さな吸盤が、沢山吸いついているのだ。

秘壷の中で、裏筋や亀頭、カリ首にいつもの吸盤が吸いついて、性感を高めて行く。
人間の体では、その快感の責めに耐える事はできない。

(あっ、あっ、あっ。もう・・・ダメだ・・。あぁっ!イクッ!!)

ビュワッ。ビョロロロローッ!!。
尿道を駆け上る精液が、秘裂から強く吸引される。
(ああっ・・ああっ・・・)
男の目からは、涙がこぼれている。男の脳は、もう限界だった。
蛸女は、男の口を解放する。
既に、男の口は開きっぱなしで、口の端からは涎が垂れている。

『ねえ・・お楽しみはこれからよ。』
蛸女は、男の耳に囁く。しかし、その言葉は、男の脳に届いてはいない。

いつの間にか、女性の尻からは、尻尾が生えている。
よく見ると、その尻尾の先には、蛸の足のような小さい吸盤が沢山付いているのだ。

ピト。その尻尾の先の吸盤が、男の肛門の回りに吸いつく。
男の肛門が、快感にヒクヒクと痙攣する。
ピト。吸盤が張りつくと、男の肛門は痙攣し続ける。

にゅる。少しずつ、吸盤のある尻尾は、男の肛門へ侵入して行く。
にゅるっ。にゅるるるっ。にゅるっ。
男は、肛門を痙攣させながら、女の尻尾を体の中に受け入れた。

女の尻尾は、すっぽりと男の肛門の中、最奥まで入った。
しかし、今度は、ずるずると外に抜かれて出て来る。

ズボッ。ズボッ。吸盤のついた尻尾の先が、男の肛門を出入りする。

男の顔は、歓喜の表情だか、口からは涎が垂れ続け、白目を剥いている。
尻尾についた吸盤のイボの感触が、男の脳を遂に焼き切ってしまったのだろう。
それでも、女の尻尾は動きを止めなかった。

もう女の腰は動いてなかった。いや動く必要がなかったのだ。
秘壷の中では、人間ならぬペニスへの吸盤責めが、行われているのだ。

男は、もう精液を止めど無く垂れ流す他無かった。

(あはー・・・)
男はもう、ただの汁袋だった。
しかし、その精液が枯れる時が来た。空っぽになったのだ。

すると、尻尾が肛門の奥深くに侵入して、何かを探すように、
直腸の中を吸盤で吸い付ける。

ジャッ。ジャジャーッ!。男は、再び、精液が放出しはじめる。

前立腺の場所をピンポイントで吸盤が吸いつき、快楽の刺激を与えているのだ。
吸盤の前立腺責めをされては、男は、出ないはずの精液を放出するしかなかった。

男は白目を剥いたまま、人間ならぬ女の秘壷に、この女が飽きるまで、
永遠に精液を注ぎ込み続ける。

体の外と中を、何百もの吸盤に責められ続けながら。

               ◆

浜辺に、女性の声が響く。
『すみませーん、ちょっと手伝って下さーい。』
また一人、男が小屋へと吸い込まれて行った。
蛸壺に、蛸が入っていくように・・・。

END
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