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サキュバス・ハザード

アラームが鳴り響く、研究所。
フロアのあちらこちらで、サキュバス化した女性達に抱きつかれて、
床に転がっている男達の姿が見える。女達の嬌声と、男達のうめき声。

そんな中、また一人、サキュバス・ウイルスに感染した女性に、
男が捕まえられようとしていた。

               ◆

カツカツという音が、すぐ背後に迫っている。その音は、どんどん近づいている。
バサッという空を切る音と共に、背中にずっしりと重いものが抱きついたのがわかった。
背中に感じる2つの大きな胸の感触は、それがサキュバスだという事を示している。
サキュバス・ウイルスに感染すると、女性は狂暴化し人間を襲い出すのだ。

組みついたサキュバスは、男を後に引き倒す。
その力は、通常の人間の女性のものではない。
逃げる時にあちこちで見かけた、サキュバスに男が組み敷かれて犯されている光景は、
ウイルスによって増幅された、その力によるものだった。

サキュバスは、引き倒した男を、座った子どもを背後から抱くように軽々と抱える。
そして自分の足を男の足に絡ませて、男の動きを止める。
その長い足には、ヒールとパンストしか履いていなかった。
走るのに邪魔なスカートは、破り捨てたのかもしれない。

男のバタつく足を、サキュバスの細い足は、軽く押さえているようにしか見えないが、
そのサキュバスの足から発せられる力に、男は足を引き抜く事ができない。

サキュバスは、片腕を男の胸に回し軽々と抱いて、その胸をまさぐっている。
顎で男の肩を押さえて、首筋に長くなった唇を這わせている。
蛭のような唇が、男の首筋に光の軌跡を描いて行く。男は、快感にうめき声を上げる。

ガブリと女は男の首筋に噛みつく。強くはないが、女の八重歯の先が男の肩に食い込む。
サキュバス・ウイルスに感染させようと、サキュバスの本能で肩に食いつくのだ。
肩に小さく開いた穴に、女は唾液を塗り込めるように舌を這わせる。
ねっちょりとした舌の感触が、男の背筋をゾクゾクとさせた。

唾液に含まれたウイルスが肩口の傷から侵入し、体内で急速に増殖して行く。
そして女性がウイルスに感染した時とは別の形で、やがて男性に変化を引き起こして行くのだ。

サキュバスの指先の爪が、一瞬ニュッと伸びたかと思うと、
男のシャツやズボンを綺麗に切り裂いて破り、再び元の爪の形に戻る。
猫のように、爪の出し入れができるのかもしれない。

サキュバスの細い指先が、露になった男の乳首や股間を襲う。
サキュバスの指先からは、特殊な汗が分泌されている。
微妙な粘度を持つその汗は、皮膚に触れるとわずかな刺激がある。
サキュバスは指先で、その汗を男の敏感な部分に塗り込めて行く。
押し寄せる微妙な快感に、男は体をくねらせる。
サキュバスは、うれしそうな笑顔を浮かべて、くねる男の体を抱き込む。

サキュバスの手の平には、女性器を模した吸精器官が出現してた。
男の股間に、そっとサキュバスの手があてがわれる。
にゅる。甘美な感触に、男はうめき声を上げる。

サキュバスの手の平の吸精器官は、陰茎の腹をきつく締め投げながら、
その奥では、カリ首の辺りで舐めるように蠕動している。
亀頭や鈴口には、吸盤の様に吸い付き、
かなりの陰圧で吸引し、激しく精液を吸い出そうと蠢いているのだ。

手の平とは別に、指先の方は、陰嚢や会陰部を触っている。
サキュバスの指が、ほじくり出して行く猛烈な快感に、
男は、サキュバスの吸精器官に精液を激しく放出してしまう。
ビュロロロッ!
その量は、快感に比例して、いつもより多い位だった。
男は、堪らず喘ぎ声を漏らす。

手の平の辺りから、じゅぽじゅぽと液体が吸引する音が響く。
男は、陰茎が強く引っ張られるような、わずかに痛みも感じている。
しかし、それ以上に吸い出される快感が、男の脳を混乱させている。

後から抱いているサキュバスの舌が、耳の中に挿し込まれる。
既に男の口は快感に半開きになり、涎が滴り落ちている。
耳の中を舐めるように這い回るサキュバスの細い舌先に、耳の穴の性感帯は、
快感の悲鳴を上げていた。男の口の端には、泡がぶくぶくと立ち始める。

このサキュバスの唾液には、男に幻惑を見せる成分が含まれていた。
サキュバスは、唾液を耳から脳へと直接流し込んで、
男にいやらしい妄想を見せている。
男の目には、自分が今まで最高に美しいと思う、女性の姿が浮かんでいるはずだ。
そして、その女性と一緒になっている幻想を見ながら、精液を搾り取られていた。

恍惚の表情を浮かべている男の腰が、それに応える様にガクガクとぎこちなく動く。
そしてサキュバスは、自分の手の吸精器官で、満足そうに精液を搾り取って行く。

ぴったりとサキュバスと男の体が密着し、男のうめき声とサキュバスの吐息の音、
そして汁気のあるいやらしい音が、長い間続いた。男の腰は力無く動いているが、
サキュバスの見せる妄想が、その腰を動きをやめる事を許さなかった。

しかし、ついにサキュバスの手の中に、男の精は放出されなくなってしまったようだった。

サキュバスは、男を抱えていた手を離し、男を床にそのまま座らせると、
男の顔をこちらに向かせて、泡が白い跡がついた口に、自分の長い舌を滑り込ませた。
サキュバスの長い舌が、男の口の中をぐるぐると掻き回す。
だらりとした男の舌は反応こそ示さないが、
サキュバスは、舌をゆっくりと絡ませて、時間をかけて少しずつ快感を引き出して行く。
「あ゛あ゛・・」
サキュバスの口に塞がれた男の口から、快感のうめき声があがり始める。

サキュバスの唾液を口の中にまぶされて、快感が励起されて来たのだ。
それだけではない、胃の中に流し込まれた唾液が、男の精液の増産活動を活発する。
そんな事が起きるのも、ウイルスにより男性の体に変化が起きているからだ。

にゅるん。サキュバスの指先が、肛門に入れられる。
感じた事の無い快感に、男が声もあげられずに足を突っ張らせて、痙攣する。
サキュバスは、絡ませた自分の足でその痙攣を受けとめつつ、
更に指を、男の肛門の奥へ伸ばして行く。

男の肛門の奥では、前立腺肛門等の内部器官が固くなったり、柔らかくなったり、
ビクビクと痙攣を繰り返したりと、既に異常な動きをしている。
サキュバスの指がクニクニと動くと、その異常な動きも反応して激しさを増す。

「あ゛あ゛あ゛あ゛っ・・・!」
サキュバスの指に与えられる快感に、男は声にならない声を出し始める。
陰茎はビクビクと痙攣し、快感を感じているのだが、肝心の精液が出て来ない。
肛門の奥の、前立腺の辺りを捉えているサキュバスの指が細かく動いている。
それでも、精液が出て来ない。

ニュッ。
男の肛門にさし込まれた、サキュバスの指の爪が伸びると、前立腺に突き刺さった。
「あ゜ーーーーーーっ!!」男が白目を剥いて、体が伸びあがる。
それは痛みではなく、体の内蔵を直接いじられる快感によるものだ。
サキュバスの爪先に、前立腺を直接刺激されて、男は遂に快感で意識を失った。

ビュッ!!ビュロロロロッ!!
やっと陰嚢で作られる精子が、精液となって放出される。
いや、サキュバスに搾り出されて行っている。
サキュバスは、淫猥な笑顔を浮かべていた。
じゅる・・・じゅる・・。
サキュバスの手の平の吸精器官が、再びイヤらしい粘液の音を立てて、吸い込みはじめる。

サキュバスの伸びた爪先が、前立腺を刺激する度に、ビュロロロッ!ビョロロロッ!
と、精液が飛び出して、サキュバスの吸精器官に飲み込まれていく。

意識を無くした、男は、もう快感を脳で感じる事は無い。
ただ本能で快感を感じて、獣の様に腰を動かし、精液を放出し続けている。
サキュバスの両手が怪しく動く度に、精液が快感と共にどんどん出て行くのだ。

サキュバス・ウイルスの効果で、もう男の精液が、尽きる事は無い。
男の体の不必要な部分が、自己消化して行き、精液に変化して、放出しているのだ。
男は、ただの精液を放出する袋へと変わって行く。

まず、不必要になった足や手先が無くなり、男は芋虫のような姿になる。
それでもサキュバスの手や舌は動くのをやめない。精液はどんどん吸い出される。
ビクビクと痙攣して動く肉の塊。それは、かつて人間の男だったのだ。
そして、そんな姿になっても、生命体としては生きて、精子を作りつづける。

顔や内蔵も不必要な部分は、精液に転じて、吸い出されて行く。
脳は、快感を感じて、精液を生産し、放出するのに必要な機能しか残らなかった。
既に、男だった肉の塊は、人間の頭程の大きさになっている。
小さくなってしまった肉塊をサキュバスはいとおしそうに、手で持って見ている。
そして、やっと手の吸精器官から、肉塊を解放した。

プルプルと動く肉塊は、快感に震えているのだろう。
肉塊は、ゴムで作られた陰嚢と陰茎のおもちゃに見える。
しかし、それは生きて精液を放出し続けている。
どこから出るのかと思う程、白い液体をその不釣合いに大きい陰茎から、
壊れた蛇口のように潤び散らしている。

サキュバスは、陰茎に口をつけて、ちゅうちゅうと吸っている。
その姿は、甘い果実のエキスを吸っているかのようだ。
それでも片方の指先は、陰嚢の裏側の穴に突き刺したままだ。
肉塊には、まだ、肛門と前立腺が残っているらしい。
穴を指で掻き回して出て来るエキスを、サキュバスは、おいしそうに吸っている。
サキュバスの唇や顎、喉が大きく動いている。

サキュバスの持つ、肉の果実は段々と小さくなっている。
やがて小さくなった果実に、サキュバスの指が入らなくなった。
ほとんど棒と玉の肉塊になる。いや、棒すらその力を失って小さくなってしまった。
2つの玉と小さな肉片となった、そのモノをサキュバスは口を大きく開けて、
ほおばった。サキュバスの頬は、リスの様に大きく膨らんだ。

サキュバスは、楽しそうにその肉片をしゃぶっている。
サキュバスの口の中で、肉片もプルプルと快感に打ち震えている。
そんな姿になっても、快感を引き出すサキュバスの魔力だった。

そして男だった肉体は、サキュバスに完全に吸収されてしまった。
サキュバスの体は、力に満ち、汗に濡れ、ピンク色に輝くように光っている。
その目は燃える様に輝いて、次の獲物を早くも探しているのだ。

END
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テーマ : 官能小説・エロ小説 - ジャンル : 小説・文学

タグ : 肛門  前立腺  人外  SF 

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