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サキュバスのサウナ

スパに併設されている、サウナコーナー。
普通のサウナやロウリュサウナなど、いくつかのコーナーがある。
別料金のアカスリコーナーや、岩盤浴コーナーもあるようだ。
その中の一つに、箱型のサウナがあった。
首だけを出す箱型のサウナで、箱の中に体を入れると、
中から暖かい蒸気が噴き出すタイプの、あのサウナだ。

               ◆

「すみません、サウナやりたいんですけど。」
受付に座っている女性に尋ねる。
説明受けて料金を払い、受付の女性がサウナ部屋に案内してくれる事になった。

『どうぞ、こちらです。』女性が、前に立って案内してくれる。
茶色に染めた髪の毛を、後でポニーテールのようにまとめて、
薄いピンクのポロシャツと灰色のハーフパンツを履いている。
目を凝らすと、大きい胸を支えるブラジャーの紐が、薄っすらと見て取れる。

化粧っ気は、ほとんど感じさせないが、最低限の眉毛を書く等、化粧はしているし、
それに素顔でも充分に美人で通用するだろう。

曇ったガラス戸を開けてもらい、サウナ部屋に入ると、ムッとする湿気を感じる。
部屋の中には、人が首を出して入るような感じの箱が3つ並んでいた。
この時間、他に、誰も利用している人はいないようだ。

女性がカパっと箱を開いて、中の椅子に座るよう促す。
ちゃんと座席があり、ちょっとした肘掛もあって、リラックスできそうな感じだ。
腰を下ろして、体を楽にする。女性は、カチャリと箱を閉じる。
しっかりとロックをかけたようだ。一応あごの所には、タオルを敷いてくれた。

『御用の時は、声をおかけ下さい。時間になりましたら、また伺います。』
女性は丁寧に言うと、何かのスイッチを押して、受付に戻って行く。

フワーっと蒸気が吹きあがる。体がしっとりと蒸気で濡れて来るような感じだ。
首の辺りから、外へ蒸気が抜けて行く。蒸気が白い煙なって、目の前を流れる。
次第に、体が芯からじんわりと暖まって行く。決して熱いという感じではなかった。

               ◇

どれ位経ったろうか。体が充分に暖まった頃、腕や足を揉まれる感触に気づく。
「やっ。なんだこれ。」独り言が出てしまう。
モミモミ、モミモミ。何かが、腕やふくらはぎを揉んでいる。

最初は、マッサージ機能も付いているんだろうか位にしか考えなかった。
しかし、その揉む場所が、だんだんと鼠径部や脇の方へと移って行く。
そして、少し爪の伸びた細い指先の感触が、はっきりとわかるようになると、
これはおかしいと確信した。

4本の手の細い指先は、脇腹や鼠径部を撫でている。
サワサワ。サワサワ。そっと触るような感じで、体をくすぐっている。
くすぐったさに、箱の中で体をくねらせる。

「すいませーん。」とりあえず人を呼ぶ。「すいませーん。」
女性がゆっくりとやって来る。カチャリ。女性は、何故か入り口の扉の鍵を締めた。

「このサウナ。あっ。なんかっ、変なんですけど。あっ。」
サウナの中で、体を謎の手にくすぐられて、声が出てしまう。

女性は、その様子をニヤニヤと見ている。そして、顔に唇をギリギリまで近づけて、
『何がおかしいんですか?』と嘲るように言う。
そして、部屋の隅にあった小さい椅子を箱の前に置いて、そこに腰をかけた。
両肘で箱に寄りかかり、両手の平で頬を挟み、
首を動かせないように押さえられてしまう。

女性は、正面から顔をグッと近づけると、ふうっと息を吹きかけた。
その息は甘いような、スっとするような香りがした。
一呼吸置いた次の瞬間、女性は、ギリギリまで顔に迫っていた唇で、口を塞いで来る。
柔らかい唇の感触と、口の中に力強く入って来る女性の舌先。
女性の目は、こちらをじっと見ているものの、その目には笑みが浮かんでいる。
絡ませてくる舌の動きで、口の中を性感帯を刺激されて、うっとりとしてしまう。

はっと気づいた時には、女性は既に唇を離し、恍惚の表情をニヤニヤと見ていた。
「すいません、これ開けて下さい。」
今の行為に羞恥を覚え、うつむきながら、
目の前に座っている受付の女性に、そう言う事しかできなかった。

女性は、椅子をずらして脇に回ると、耳たぶをひっぱり、
耳に唇を付けるばかりの距離で囁く。
『本当にこの箱、開けてもいいのかしら。』
案内をしてくれた時とは、別人のような熱のこもった声。
いや、同じ声なのだが、こんなにも印象が違うのだろうか。
女性の甘い息が、耳の穴に吹きかかっている。頭がクラクラしてしまう。

チュ。チュ。
女性はその答えを聞くまでもないかのように、頬を唇で吸っている。
頬に貼り付いて、なめくじのように這う女性の唇。
顔は動かない様に、両手で押さえつけている。
そして、その間も箱の中では、4本のしなやかな手が体を撫でている。
「あっ。」歯を食いしばっても、声が漏れてしまう。
女性が、その表情に満足している様子が、目の端に映っていた。

この時点で、既に心は女性に奪われてしまった。
放心状態で、女性に顔を舐められるままだった。
箱の中で4本の手にまさぐられている事も、もう疑問にも思わなかった。

1組の腕は胴に巻きついて、胸をまさぐっている。
もう1組の腕は、太ももに巻きついて、鼠径部や足をやさしく撫でていた。

女性は、ゆっくりとその吸う場所を移動させて、口の方へ移動していく。
口を小さく開け、頬に密着させて、更に口から舌を伸ばし、頬をチロチロと舐めている。
一つの場所に時間をかけて、唾液を塗りつける様に、頬を這って行く。

口の端に、女性の唇が辿りつく。
頭の中には、口の中に侵入した女性の舌と、柔らかい唇の感触が思い出されていた。
顔を動かして女性の唇に近づこうとすると、女性は口をパッと離し、
耳に口を付けて言う。
『どうして顔を動かしたの?』
直接、耳に口を付けられて、女性の声を聞くと背筋がゾクっとした。
何も答えられず、うつむきたいが、女性の手が顔を動かすのを許さない。

『そんな、いたずらをする悪い子には、おしおきが必要ね。』
言葉の直後、女性の舌が耳に侵入する。じゅるじゅる、耳の中から音がする。
冷たい感覚も、耳の中に感じていた。
ピトピトと濡れた舌が、耳の中で貼り付いている。

「ああっ!」2本の腕が、股間を触り始める。
1つの手は陰茎を握って、ゆっくりとしごき、もう1つの手は陰嚢を揉んでいる。
堪らず目つぶり、歯を食いしばる。

ゆっくりとしごく手の動きに、陰茎は激しく勃起している。
さすがに、その手をどかそうとするが、サウナボックスの中のもう1対の手が、
両手を動かせないように、ガッチリ押さえている。
気づくと足も完全も動かせないように押さえつけられている。
もう、どうにも箱からは逃げられなかった。

陰嚢を揉まれると、痛いような気持ちいいような感覚が、脳に伝わって来る。
ゆっくりとしごかれる陰茎は、今にも発射したいのだが、
動きがあまりにもゆっくりで、発射には達しない。
寸止めされる快感責めに、頭がおかしくなりそうだった。

次第に、触られている感覚が麻痺して来る。
食いしばっていた口は緩み、その端から涎がツツーっと垂れる。
力が入っていた体も、不思議と弛緩する。
それに満足したかのように、股間への動きが激しくなる。

「ああっ!あっ!」口から声を漏らす。
耳に聞こえる、じゅるじゅるという音、そして耳を舐められている刺激。
しごくスピードが次第に速くなり、陰茎はもう発射態勢に入っている。
『あら?もう出そうなの?』
耳に密着した女性の口が言う。
『出していいわよ。ホラ、出して。いっぱい出しなさい!』
陰茎が、激しく擦られる。
「あぁっ!」
ビュワーッ!陰茎が痙攣し、箱の中に精液を発射してしまう。
快感が脳を走りぬけると、入れ替わりに脱力感が心を支配した。

               ◆

『これで終わりじゃないわよ。』
にゅる。耳に唇を押しつけられ、さらに舌が耳の穴に入って来る。
細く伸びた自在に動く舌が、くねりながら奥へ奥へ侵入する。
人間の舌では、入り得ない奥まで、女性の舌は伸びて行く。
耳を責める舌は、鼓膜をなぞっている。鼓膜が舐められて大きい音を立てる。

反対側の耳にも、舌が入って来る。
どこから伸びて来るのかわからないが、頭の後ろから伸びているのは、間違いない。
いや、それは舌の触手と言ってもいいかもしれない。

「あぁ・・・」舌の触手に両耳を責められて、呆然自失になる。
それだけではない。箱の中もどこから伸びて来るのか、何百本もの舌の様な触手が、
体にピトピトと触っている。
それは巨大な腸の柔毛に、栄養を吸われているような感じだった。
「あぁ・・あぁ・・。」
声にならない声が漏れ、口からは涎が垂れる。目も虚ろになってしまう。
クチュ。陰茎が粘膜に包まれた。レロ。何か、突起が触っている。

『ねぇ、体中を舐められてよがってるなんて、変態なんじゃないの?』
女性が、小さい声で囁く。
耳が舌で塞がれているのに、女性の声が聞こえるのはおかしい、
そんな風に思う余裕は、もう無かった。

レロレロレロ。濡れた粘膜がすっぽり陰茎を飲み込み、陰茎を締めつける一方で、
陰茎を舐める舌は、裏筋をピンポイントで舐めている。

「ああっ!ああっ!」
自分の意思ではなく、大きいあえぎ声を上げてしまう。
レロレロレロレロレロレロ。
激しい舌使いに、早くも精液を放出してしまう。
(あっ!)ビュワーッ!腰の辺りが、カーッと快感に熱くなった。

『まだまだ出るわよね。』女性の声が、直接脳に流れ込む。
にゅるっと冷たい感触が、肛門に入って来るのがわかった。
(あ・・・。)その何かが、肛門の奥の快感ポイントに当たっている。
肛門がキュッ、キュッと痙攣しながら締まる。

『ホラ・・・ここが気持ちいいんでしょう?』
肛門の中で、何か指の様なものがグリグリと動いていた。
(あっ。あっ。)もう声も出ない。
前立腺を責められて悶えるなんて・・ウフフ・・』
グリグリと肛門の中を掻き回されながら、陰茎が舐められている。
耳や体への愛撫はもちろん、陰茎と同時に前立腺を責められる快感に、
頭の中で何かがスパークするような感覚に襲われる。

(あ・・・。)ビュルルルルッ!
猛烈な快感に体が硬直し、肛門をパクパクと痙攣させながら、精液を大量に放出する。
その放出が続く間、快感が脳を焦がして行く。
(あっ・・あっ・・あっ・・。)
ビクン・・ビクン・・ビクン・・・。
肛門の中をグリグリと責められ続けていて、なかなか痙攣が収まらない。
快感もなかなか止まらなかった。

快感に硬直した体が、やっと弛緩する。
陰茎を舐める舌は、残った精液を舐め取るように、亀頭を舐めている。

それどころか、今度は亀頭の辺りを、しつこくレロレロと舐めているようだ。
亀頭から鈴口にかけて、舌が激しく摩擦する。
たっぷりと射精した後で、発射へ至る快感は無いものの、
ボンヤリとした快感が、股間の奥の体の中でムクムク沸いて来る。
『どうしたの?亀頭舐められて、そんなにもじもじして・・』
女の声は言う。

「あっ。あっ。あっ。やめて・・あっ・・」
『ウフフ・・やめないわよ。ホラ・・もっと悶えて・・』
ベロベロベロ。亀頭だけが、激しく舐められている。
その快感が何か体の中から、別のものを押し出そうとしていた。
「ああーっ!!」
執拗な亀頭責めに、股間の奥に蓄積した快感が、最大に達してしまう。
その瞬間、男の脳は容量を越えた。

ジョ、ジョッ。ジョロロロロロロロロローッ!!
気絶した男は、陰茎から液体を垂れ流す。
その液体は、壊れた蛇口から流れるように、ずっと流れ出ている。
男は、尿を漏らしたのだろうか。
意識の無い男は、唯、ジョロロロローと液体を放出し続ける。
女性は、男の耳から舌を抜いて立ちあがると、
箱の中で液体を流しつづける男性を、満足げに見つめていた。
女性のホットパンツの下では、尻尾が蠢いているのが見えた。

               ◆

部屋の外のベンチで、寝かされている男性。
顔には、冷たいタオルが当てられているようだ。

岩盤浴へ向かう途中のカップルが、男性を見ながらヒソヒソ話している。
「のぼせちゃったのかなぁ。」
「そうなんじゃない?」

男性は、まだ起きそうになかった。

END
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